…おや!?魔力操作の様子が…!

目を開けると、ぼんやりと上から差し込む光に照らされた天井が見えた。

ふうと息を吐きながら、俺は、寝転がっていた、洞窟内で少し草が生えているあたりから起き上がった。


ひどい目にあった。まさか魔力切れがこんなにつらいとは思わなかった。


一回り歳を取ったような気分になりながら、魔力が体の中にあるのを確認する。

心なしか魔力量が多くなっているような気がする。


魔力切れを起こすと魔力量が大きく増えるのかもしれない。

…魔力量が増えるなら、もう一回魔力切れになってみようかなと思う俺は、喉元過ぎれば熱さを忘れる人間じゃないよね?


そんな事を考えながら、どれくらいあるのか、魔力を実際に体に駆け巡らせてみていると突然機械質な声が頭に響いた。


『魔力操作Lv.10を獲得しました』

『条件を達成しました』

『魔力操作が魔力制御にグレードアップしました。』

『魔力制御Lv.1を獲得しました』

『闇魔法Lv.1を獲得しました』

『光魔法Lv.1を獲得しました』


待って、情報が多すぎて頭が追いついていかない。

魔力操作がグレードアップして、魔力制御?になって、闇魔法と光魔法を獲得できた?


語尾が疑問形になったけど、魔力制御はたぶん、魔力操作の上位変換スキルで、魔力操作がLv.10になったから獲得できたっぽい。


そして、魔法類も魔力操作がLv.10になったから獲得できたんだと思う。

魔法類は嬉しいけど、闇魔法と光魔法って、対極な気がするけど持ってていいのかな?


そんなことを疑問に感じながら、早速魔法を使いたくて、魔力を動かし試行錯誤してみる。


しばらくかけて、魔力を使ってひたすら行ったが、結局、魔力制御のレベルが上がるだけで終わった。


悲しいが、魔法はお預けだ。

俺はそもそもどうやって使うのかがわからないので、誰か知っている人に教えてもらうのがいいかもしれない。


✕✕✕✕✕


#<名前>ノア(家名なし)


<HP> 2/2

<MP> 60/60

<筋力> 2

<体力> 2

<瞬発力>2


:レベル 4

:固有スキル "魔香"

:効果 "魔獣を引き寄せる"(※聖域では効果なし) #


<スキル> 『魔力制御Lv.1』『気配察知Lv.5』『身体強化Lv.1』『鑑定Lv.1』『闇魔法Lv.1』『光魔法Lv.1』


✕✕✕✕✕


成長編は、一区切りずつ、早めのテンポでやっていきます。


文章の量の変化が出ると思いますが、よろしくお願いします。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る