第8話 赤鬼

 俺に話しかけてきたのは、髪を金髪に染め上げた、いかにもギャルって感じの女性だった。


釖「、、、なんですかいきなり」

女「だってぇ、君かっこいいんだもん♥一回だけ。ね?」


 かっこいいと言われていい気持ちにならないのは初めてだ。


釖「お断りします。」

女「えぇ。断られちゃった、、見た目は自身あったんだけどな、、いいじゃん。男側は減るもんないし。それにどうせ溜まってんでしょ?強がっても意味ないよ♥」

釖「俺、彼女いるんで。」

女「そんなの関係ないじゃん。大丈夫だよ、一回だけならバレないって♥」


 、、、ウザい。めっちゃウザい。正直自分は根が陰の者だからこういうタイプの人は嫌いなんだよな、、、さあどう抜け出そうか、、と考えていた時


男「葵さーん!」


 女の背後から男がこちらに話しかけてきた。


女「あ、ゆうちゃん!」


 女がその言葉に反応した。どうやらこの女の名前はあおいらしい。


男「こんなとこで会うなんて奇遇ですね。そちらの男性は、、、」

葵「ああこの子?かっこよかったから誘っちゃった♪」

男「誘っちゃったって、、、これで何人目ですか。」

葵「えっとねえ、、、あれ?何人だ?」

男「ちょっと、しっかりしてくださいよぉ。」


 こんな会話を続けていた。なんとも嫌な会話である。女、いわゆる葵はビッチってやつだろう。この間に抜け出すか、、、


葵「そうだ!この後3Pしない?」

男「えぇまたですか。まあいいですけど。」

葵「なんなら君の彼女ちゃん連れてきても良さそうね。」

男「いや、もう別れっちゃって。つい一昨日別れたんです。」


 、、、ん?


釖「一つ。男性の方、お名前は、、、?」

男「え?蘇芳裕太だけど、、、」


 その名前を聞いた瞬間、背筋が凍った。蘇芳裕太、一昨日彼女と別れた。まさか、


葵「そういえば、なんでこんなとこ来てたの?私は男捕まえるためだけど、、、」

男「ああ、その元カノが演劇部で、今日この公園で劇があったんでついでに見に来ました。けどまさか、セリフ飛ぶなんて思ってなかったからちょっと笑っちゃいまして、、、」


 俺は言いようのない恐怖と怒りが湧いてきた。間違いない。こいつは扶桑鈴風の元彼、裕太だ。俺は現実を受け止めるのに少し時間がかかった。嘘だと言ってくれ。まさか鈴風さんはこんなクズと付き合ってたのか。一時の感情に身を任せ、自分を愛してくれた人の気持ちなんて考えもしないクズと付き合ってたってことなのか。


葵「どうしたの僕?顔険しいよ?」


 許せない。許せない!!!こんなクズが許されるわけない。ならばどうするか、今の俺ならわかる。


葵「まあいいや。この後ホテル来て?お願い♥」

釖「、、、いいですよ。場所はどこですか?」

葵「やっぱ来ない、、、え?今なんて言ったの?」

釖「行くと言いました。」

葵「マジ?!やったあ!じゃあ行こう?」

釖「せっかくなんで友達も呼んでいいですか?」

葵「友達?それってどんな子?」

釖「身長が2Mある大男です。」

葵「、、、マジ?それ絶対いいブツ持ってんじゃん。いいよ。誘って誘って。」

裕「やっぱり増えた。流石と言うべきかな、、、」


 俺はスマホを取り出し、電話をかけた。


釖「あ、もしもし白鬼しろき?この後ホテル来れる?」

 

 名字でお互いを呼ぶ時は、あの合図だ。俺は電話の相手にホテルの位置情報を送った。


翼「、、、ああわかった。行こう。多分十分もあれば着く。ちょうどこの町に来ててな。」

釖「そうか。それはよかった。じゃ、」


 そう言い、電話を切った。


釖「来てくれるらしいですよ。じゃあ行きましょうか。」

葵「よおし、レッツゴー♪」


 俺達はホテルへと向かった。

 

・・・・・・


釖「ちょっと飲み物買ってきますね。」

葵「はあい。早く戻ってきてね。早く始めたいから。」

裕「その間、僕が相手になりますか?」

葵「あ、そう?OK♪」


 そう言うと二人は服を脱ぎ始めた。


釖「もしかしたら、飲み物買ってきてる間に友達が来ちゃうかもしれません。」

葵「りょうかーい。どんな人なんだろうなぁ。」


 俺は部屋の外に出た。そして俺は自販機ではなく、ホテルの駐車場に向かった。


・・・・・・


 駐車場には、野良猫をなでている大男が居た。


釖「翼、いや白。待たせたね。」

翼「ん?ああ。もう奴らはいるのか?」

釖「ああ。今頃二人でヤッてるよ。」

翼「そうか、、、」


 そのことを伝えると、


猫「ニャア!!」


 翼のなでている野良猫が翼の手を引っ掻いた。だが翼の手は傷一つついていない。


翼「おっとすまない。つい力んじまった。そうだ、」


 すると翼は持っていたバールのようなもの、いやバールと腰にかけていたお面の一つとを俺に差し出してきた。そのお面は、な鬼の顔をしたお面である。俺はバールを受取り、そのお面を付けた。


白「そんじゃ、初仕事といきますかよ。」

赤「ああ、任せろ。」


 さあ、の時間だ。



ーーーあとがきーーー

 いよいよ釖真くん初の断罪が始まります。頑張れー!!


 ありがたいことに、2024年3月30日現在、『NTR断罪委員会』のPVが1000どころか、報告が遅れたせいで、もうすでに1500に達しそうになってます。感謝とお詫びを申し上げます。こんな語彙力カス・誤字だらけの作品ですが、これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m


 

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