第11話

終業式が終わった午後、真由が何故か家に泊まることになった。


突然真由が電話をして俺の親と真由の親に許可を貰ったらしい。


急に真由はどうしたのだろうか。遊び足りなかったのだろうか。だとしたら行動力がすごいと思う。


真由と泊まることになってから真由と少し話していた時、玄関のドアが開く音がした。


「あ、多分母さんが帰ってきたかな。」


「ああ、雪さん帰ってきたんだ!まあ連絡したけど、一応挨拶してこよっかな。」


雪というのは俺の母さんの名前だ。母さんが帰ってきたことが分かって俺達は玄関へ向かった。


「真由ちゃん!久しぶりだねぇ。」


「雪さん。お久しぶりですね。今日は突然失礼しました。」


「良いのよ。陸なんてやることないんだから。」


「そんなことは……ないかもしれない。」


「あるでしょ。」


俺達は軽く挨拶をすまして夕食を食べ始めた。


今日は母さんが一人で料理をしていた。真由は手伝いますと言っていたが、母さんはせっかく久しぶりに来たのだから私に作らせてくれとその提案を断っていた。真由は申し訳なさそうな顔をしていると、母さんは真由に向かって後で話があると言っていた。何か話すことがあるのだろうか?


俺と真由は疑問に思っていたが、母さんは構わず料理を作り続けた。


三人で夕食を食べ終わった後、俺は風呂に入った。風呂から出てくると、どうやら母さんと真由が何か話していたらしい、真由の顔が少し紅くなっていた。


真由は俺が出てきたことを知ると、すぐに風呂へ走っていった。


「なんか話したの?」


「あんたがバカだって話をしてたのよ。」


俺が聞くと母さんは急に罵倒してきた。何が?と聞きたかったが何故か母さんに鋭い目で睨まれていたのでなんとなく聞かなかった。


俺は自分の部屋に行って少しだけ勉強をした。その後に真由が風呂から上がり、俺の部屋部屋やってきた。そのまま真由とゲームをして、寝る時間になったので寝ることにしようとしたが、何故か真由がこの部屋から出ようとしない。


「どうしたんだ?真由。」


「……今日、陸と一緒に寝るから。」


そう言って真由は俺のベッドに入り込んで来た。


「え、え、何で?」


「良いから!ほらちょっと狭いからあっち行って!」


「ああ、うん。」


真由に言われるがまま移動すると、真由は恥ずかしそうに言ってきた。


「ごめん急に。」


「いや、どうしたんだ?」


「少し、一緒に居たくて…」


何故、そんなことを言うんだろう。何故そう言われて少し嬉しくなってしまっているのだろう。俺達は何年も一緒にいる友達以上恋人未満のような関係なはずなのに、まるで…


俺のことが好きなのかと誤解しそうになるだろ。







—————————————————————


すみません。自分のモチベが今なさすぎるので今日は短めです!


そして⭐︎を新しくくれた

@hiropingpongさん。

ありがとうございました!








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