第5話 AIが作るかもしれない未来(SFのネタ帳になるかも)
今回はAIによって未来がどう変わるのか、可能性を考えてみたいと思います。
AIが完全に人間を超えるとどうなるかということですね。
未来のことは分からないので、私の妄想となります。
私が生きているうちにどれか1つでも実現できたらよいのですが……。
SFカテゴリで小説を書いている方、これから書きたいと思っている方のネタ帳にでもなれればと思います。
<環境問題>
電力不足が問題となっています。
AIは高速で演算を繰り返すため、尋常ではない電力が要求されます。
そのため、電力=国力となります。
太陽光電力はメインの電力にはなりません。
天候に左右されることもそうですが、太陽のポカポカエネルギーを電力に変換するため、元のエネルギーが低すぎます。
技術が進歩することで変換効率は良くなりますが、それでも全く足りません。
自然エネルギーではAI時代の電力は賄えない可能性が高いので、現実的に考えると核融合が使われているように思います。
<経済>
産業革命がそうだったように、AIの登場が多くの失業者を生み出し、混乱を招きます。
失業しない労働者も大多数が学び直しを必要とするでしょう。
『強いAI』が登場した頃はAI否定派が多く出現し、激しい論争が繰り広げられますが『強いAI』を止めることはできません。
『強いAI』によって、生産効率が良くなるため、少子化問題は解決する可能性があります。
かなり先の将来はAIが生産のほとんどを担当することとなり、人間は働くことが義務ではなくなるかもしれません。
その場合はベーシックインカムが全ての収入となりますので、生産はAI、消費は人間という役割分担となりますが、もちろん働きたい人は働けます。
<政治>
『強いAI』が政治判断に大きく関わっていくこととなりますが、人間による政治家は必要かもしれません。
悪意のあるAI技術者が自分の思想に近いようにAIを操作する可能性を防ぐため、当面は人間による監視が必要となります。
AIが自分で自分を強化できるようになってくると、監視は不要となる可能性があります。
<技術>
『弱いAI』の進化は人間の世界にあまり大きな影響を与えない可能性がありますが、『強いAI』の登場はかなり衝撃的な登場となります。
どうせたいしたことないだろうと高をくくっていた人もいるでしょうが、あっという間に人間の能力を超えてしまいます。
公共交通機関は全てAIによる自動運転になります。
自家用車もAIによる自動運転となり、目的地を伝えていれば寝ていても到着します。
逆に手動運転は事故の原因となるため、公道での運転が禁止されます。
現在、車の自動運転は『弱いAI』の組み合わせで実現しているため、予期しない事態には対応できません。
完全自動運転は『強いAI』の登場が必要になると思われます。
食料生産もAIによる自動生産となります。
畑ではなくビルのような建物で水耕栽培が行われます。
季節に関係なく計画的に収穫ができ、虫も湧かないため必要な農薬が激減します。
現在より飛躍的に向上すると思われるのが医療です。
様々な医薬品が発明されますが、AIだけでなく量子コンピュータも必要となります。
量子コンピュータは複数の可能性の中から正しいものを見つけ出すことに長けているためです。
<芸術>
『強いAI』が登場後、AIの書いた小説が主流となる可能性があります。
様々なAIが作家名を持つ時代が来るかもしれません。
――
5回にわたってAIの解説をしてきましたが、皆様はどのように感じたでしょうか。
現在のAIは『弱いAI』ではありますが、既に誕生しております。
AIが嫌な方もいらっしゃるかもしれませんが、これが現実ですので受け入れつつ、正しく恐れていきましょう。
とはいえ、『強いAI』が登場するまでは世の中の仕組みが劇的に変わるということはなさそうです。
必要以上に恐れるのではなく、世の中の変化を楽しむくらいの余裕を持ちたいものです。
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