二人の神を持つもの
闇の魔法はこの国の歴史からは邪悪とされている。闇の魔法は光の魔法から生まれたと言っても過言ではない。朝と夜があるように光と夜は身近にあるものだった。闇の魔法は光と魔法と一緒にいても心配はなかったが、昔闇の魔法を悪用してしまった人がいた。本来闇の魔法は敵の脅威から圧倒的な強さで対抗できるのと呪いを解くことのできる魔法だった。毎年闇の魔法を使う人は検査をして、闇の魔法を悪用していないか確認をしていた。しかし今回のことでイブリースが闇の魔法を使うことが出来るのが分かったのと検査官すらも操ってしまっていることが確信したと王妃は言い、闇の魔法とイブリースを抑えて元のヒロインに戻れるよう(私優しすぎやしないか?)私は王妃側につくことになった。王は魔法解除をしたが、あれは闇の魔法で魅了以外の操りの魔法の匂いだと後から分かった。私は王妃にこのことをアイオライトと話すと言い、アイオライトにも協力してもらうよう考えた。あのことが起こった日私はアイオライトを部屋に呼んだ。
「チイ!怪我はない!?」
アイオライトは慌てて私の元へ来たようだった。
「大丈夫ですよ。王妃様と戦ったわけですし、それに私結構強いので!」
「俺のいないところで危ないことしないで!」
その時のアイオライトはなんだか泣きそうな顔をしていた。
「分かりました。本題に戻らせてください。」
そこから私はアイオライトにすべて話した。今日あったこと、イブリースの悪事についても。
「どうしましょうか……」
「もちろんイブリースを捕まえる。そして闇の魔法の暴走を止める。」
話しは簡単だが、やることは難しい。
「もちろんこの人から助けをお願いする。」
アイオライトは突然祈りを掲げると光と闇の風が部屋に入ってきた。
「待っていたよ、アイオライト、チイ」
「お呼びしてしまいすみません。ハーデス、セレーネ。」
ハーデスを見るととても美しい顔に綺麗なシルバーの髪だった。
「俺の魔法の神様だよ、チイはセレーネだもんね?」
「え!?そういうことだったの?」
「うふふ、そうよ。」
セレーネは花が咲くように笑うとハーデスは真面目な顔をしていて
「二人もわかっているが、この物語の軸がずれ始めている。その軸をどうにかしないといけない。」
私はここで大事なことに気づいた。
「ねぇ、ハーデスはなんでこの物語の軸って言ったの?まさかだけどアイオライト様は……」
「そう。俺も転生者だよ。物語の軸を治すためのね。」
アイオライトはそう言うと私のことも転生する前の姿に戻した。
「これでわかったでしょ?俺がチイのこと知ってたのも」
「あなた……」
「そう。幼なじみの
体が弱かったあの菫青だよ」
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