ヒロインの魔法の影響
次の日私は家でゆっくり紅茶を飲んでいた。すると私の部屋に急いで両親がかけつけてきた。
「チイ!」
「なんでしょうか?」
「あなた……よくやってくれたわ!」
二人は私を抱きしめた。元々家族関係は良好なほうでお母様は賢明で元騎士で、相手の魔法が効かないが、魔法は治癒しか使えない。お父様はこの土地を収める領主で経済関係が仕事で魔法は火と水と雷を扱うことができる。
「あのくそ王子はなにを考えているんだが……」
「チイのおかげでこの土地のみは唯一イブリースの魅了はかかっていないからね」
二人は私を抱きしめながらそう言う。
「一応王子の側近たちにも魔法解除をかけといたからあとは時間の問題だよ」
と言うとお父様は
「チイよ、お主はいい子すぎるぞ!」
とより強く私を抱きしめた。
「あなたもあんな騒ぎになってよく会場全員を殺さなかったわよね」
とお母さんは恐ろしいこと言いながらにっこりしていた。
「イブリースを懲らしめたいしね」
そういうと二人はにっこり笑っていた。
お昼くらいに庭を散歩しているとある男性が門の前にいた。服から見てあれは王の紋章だ!私は急いで門の近くに行った。すると私のメイドのメアリが
「お嬢様、お気をつけて。なにか様子がおかしいです!」
「そうみたいね」
明らかに今までの態度と一変しておかしい。私はいつもアーサーたちの騎士たちに会ってたから、この気にこの魔力。今までとなにか違う。突然騎士3人が私に剣を振りかざしてきた。
「メアリ、下がっていて。私が3人一気にしとめるから。」
「かしこまりました。」
私は防壁を体に膜のように張り、3人を回し蹴りし、それが3人の腕の部分に当たるとその後に一瞬で風の魔法で剣を吹き飛ばした。
「何者?」
私は3人の前に立った。すると後ろから拍手がして振り返ると
「さすがだね」
そこにはグレーの髪をした美青年が立っていた。私はそのとき一瞬で分かった。
「こんにちは。お嬢さん。俺はアーサーの兄のアイオライトだよ。」
そう、この物語を読んでいる私なら分かった。だけど物語では最初から登場していないからおかしいと思った。なぜなら彼は1年前イブリースが魔法でアーサーを操り殺されてしまったからである。
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