第31話 方向音痴②

ホラー話が続いてるので本日は普段話を。


以前にも書いたのですがタカナシはGooglemap位置情報を使ってもなお迷子になるひどい方向音痴です。


そんなタカナシが一番困るのが、街で人に道を聞かれる事。


ある日の昼休み。

外を歩いていたら、◯◯ホテルはどこですかと道を尋ねられまして。


行ったことある。

建物はわかる。

場所も平面図ではわかる。

周りの建物もわかる。

でも立体で考えたとたん、自分がどこにいて、どっちが北でどっちが南かまったくわからなくなるのである。


「えっと…あっち…ですかね。たぶん…。すいません、あまり詳しくなくて」


電波が悪くて繋がらないインターネットを検索して何分も待たせるわけにもいかない。

かといって自信満々に答えるわけにもいかず。


「あっちにいけばいいのね。ありがとう。」

おばあさんは満面の笑みを返してくれる。


ごめん、おばあさん。

頼りにならず申し訳ない。

仕事中だったので目的地まで案内するわけにもいかず。



そんな時、奇跡的に本社からきていた上司が通りかかった。

「どうしたの?」


ああ!神!!


タカナシは藁にもすがる思いで上司に尋ねてみる。


「あの…◯◯ホテルの場所とか…わかったりしますでしょうか??」


わからないのは100も承知で聞いている。なんせ、上司は出張でたまたま来ていただけなのだ。


上司は苦笑い。

「いや、知らないし!俺東京の人だし…」


ですよね。わかってます。笑


しかし、幸いなことに上司はスマホでさくっと〇〇ホテルを検索してくれた。

「あ、〇〇ホテル、ありました!ここをこう行ってですね、右に曲がって…」


ああ、よかった!!一安心!



昼休憩から先に戻ったタカナシ。

後から上司が戻ってきたが、なにやら苦い顔をしている。


タカナシ「先程はありがとうございました。」


上司「いや、あのあと心配になって調べたらさ、俺、地図反対向きで見てて、案内したの全然逆方向だったわ!!」


うぉっ!!まじすか!!!



上司「てかさ、あのおばあさん達、地元の人っぽかったよね。なんでわかんないのかな?」


うっ…(グサッ

すんません、自分も地元民だけどわかりませんでした…


そしておばあさん、2人とも方向音痴でめちゃくちゃな道案内をしてしまい、ほんとすんません。。。涙



その後一日、タカナシはおばあさんが無事に目的地に辿り着けたか気が気ではないのである。




たのむから

 ほかのだれかに

  きいてくれ



タカナシ心の俳句(涙)








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