第3話 父が背中と首が痛いと言い出し、熱がさがらない

母の方は一段落したので、(骨折は骨が修復するまで固定して安静にしてるしかない)、父の様子をみる余裕ができた。


その時点で父はコロナになって八日、九日くらいたっていて、このころが一番咳がつらい時期だったようだ。コロナは十日くらいでウイルスは消えるようだが、父は咳がのこっていた。


また内科で代診させてもらおうと思ったら、父をつれてきてと言われた。


なんども言うが、私は車を運転できない。しかも、発熱外来は、このクソ寒い中に、タクシーを呼んで病院へいき、外で待つなんて無理。父が無理をして車を運転して内科にいきました。


熱はあがったりさがったり。胸のレントゲンをとっても、異常なし。

そのうち落ち着くでしょうといわれて薬をもらった。今度は漢方の咳止めをもらい、解熱剤ももらった。


しかし――、翌日から父は背中が痛いといいだした。熱も三十七度以上ある。

しかししかし、この日は母の方の用事で私がうごけなかった。

父はまた車で一人で整形外科へ行き、注射をうってもらった。


その次の日は首が痛いといいだし。

また整形外科へ。注射をうってもらったけれど、あまり効き目がなく、そのつぎの日には熱が三十八度をこえていた。


これ、コロナじゃないよね? 

でも、なにか関係あるのだろうか。


苦しいというので、もう家での看病は限界だと思った。

父に入院を考えよう? と言って、その日にかかりつけの内科に電話し、近くの大病院へ入院できないか聞いた。


紹介状をファックスで送ったからすぐに大病院の方へ行ってくださいと電話があったので、取るモノもとりあえずタクシーを呼んだ。


風が強い日だった。


タクシーから降りて、救急外来まで父の手を引いたが、それでも風がつらかった。

中に入って、PCR検査をし、陰性だと分かる。父はコロナを克服していた。

ちなみに、私は検査してないけど、咳とか出てないから大丈夫だろう。


ならなぜ熱がでる?


原因は首の痛みだったらしい。


これは、コロナとはまったく別だが、きっと咳がひどかったから首にきたのかもしれない。痛み止めでなんとかなるらしい。


点滴もうってもらい、入院する必要もなく、痛み止めの薬をもらった。


ここで、もう父も一段落したな、と思い、安心したのだが。


ロキソプロフェンという鎮痛解熱剤がよく効いたため、治ったと勘違いした父は、この三週間であれた家を掃除しだしたのだ!!!


やめて、私がやる、いや、やってる時間も体力もないけど、とにかく休んでいて。


口をすっぱくして言ったが、父は掃除をやめなかった。


結果、見事にぶり返した(怒)。


熱と首の痛みが再発した。

父にはいままでの私の苦労を考えて行動してほしかった。

薬はのこっていたので、それをのませ、とにかく寝かせた。


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