第6話 会議2
尾木「問題は秋山の目的じゃないですか?」
山田「亡命とか、テロリズムとかじゃないんですか」
山田 大輝 外務大臣
尾木「目的さえわかれば、交渉の余地はある」
山田「式典のときはどうだったんですか。会ったんですよね?」
霧山「…」
尾木「総理はどう思いますか?」
竹山 章 内閣総理大臣
竹山「…難しい問題だ、どう対処したらいいのか」
尾木「どちらにせよ、これには対話が必要だ。私はそれこそ政治の役割だと思います」
黒島「人間の本質はいつになっても変わらん。しかも対等な対話をするためには力が必要だ。岡田、日本のホワイトドルフィンは何で探している」
岡田「現在、横須賀所属のうらづき、東舞校所属のあおつき、べにづき、にいづき、おぼろづきが参加予定です」
黒島「予定だと?早く出港させろ」
岡田「出港させたいのは山々なんですが、こちらの関与がアメリカに疑われるかと」
黒島「なら、教育艦でも使え。それならバレない」
霧山「現在、出航できる艦は?」
岡田「無茶言わないでください。相手は戦艦です。潜水艦の速力ででどうしろと。それに男子の水上艦艇のほとんどが国際交流か、ドッグ入りです」
霧山「なら、ブルマーメイドに協力するしか…横須賀で、停泊している教育艦は?」
岡田「現在、航洋艦晴風、天津風、戦艦武蔵が停泊中です」
黒島「おい待て、それだったら計画がダダ漏れになるではないか」
尾木「もう良いじゃないですか、もうこうなったらブルマーやホワイトドルフィンとか関係ありません。私は秋山学生に会って目的を聞いたいそれだけです」
霧山「では、宗谷室長へ…いや、実際に私が行って説明しよう」
ブルーマーメイド安全監督室情報調査室
真霜「どういうことですか」
霧山「今、言ったとうりだ。敷島の捜索及び確保を横須賀女子海洋学校の艦でやってもらいたい」
真霜「言っている意味がわかりません。秘密裏に改修した戦艦をアメリカにバレないようにという理由でうちの教育艦を使うと…」
尾木「言いたいことはわかります。ですが、現状敷島が逃亡した以上、協力が必要です。あと、横須賀女子海洋学校所属の航洋艦晴風艦長は、昔敷島艦長との交流もあったことがあるので、彼女なら彼を説得できるかもしれません。我々もできる限りのことをします。お願いいたします」
霧山「私からも頼む」
真霜「…わかりました」
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