とりあえず買う【KAC20246】

千八軒

それは誰にでもある話、だよね

 KAC2024の六番目に出されたお題は「トリあえず」らしい。とりあえず、のトリが片仮名になっているのは、カクヨムのトリとかけているからであろう。


 ところで「とりあえず」は日本人が大好きな言葉であり行動であると思う。


 今これを書いている八軒自身も大好きだ。


「とりあえず、ビール」

「とりあえず寝る」

「とりあえず帰ってからまた連絡するわー」


 などなど、毎日一回は使っているかもしれない言葉と概念である。


 今日はその中でも、「とりあえず、買い」の話をしようと思う。


 八軒さんは買い物が好きだ。


 と言っても、ブランドもののバッグや服をバンバン買うとか、車やバイクのパーツに異常に凝って数万する部品を取り寄せて改造しまくってるとか、そういう買い物ではない。そんな暮らしをしていたら経済的に死んでしまう。八軒が買うのはもっと安いモノ。


 すなわち本だ。


 八軒さん、最近Amazonで本を買いまくっている。主にライトノベルレーベルから出ている新人賞受賞作とか、ネットで話題になって書籍化したノベルスなど。お知り合いのものはほぼほぼ買っていると言っていい。


 そしてこれらを購入する動機は、ご祝儀とかではなく、分析の為である。


 思うにデビュー作、新人賞受賞作というのは、書籍化作家を目指すものとしてとっても勉強になると思う。なるほどこれが受賞したのね。おお、ここ上手いな。なんと、そんな展開が!? と思う一方、あれここなんか変だなぁ。はははこんな展開なら俺もかけらぁ(一部ド失礼)

 

 などなど。自分の書いたものや、自分の技量と比較できて楽しいわけである。


 そして一番大きい効果は


「これが受賞できるんなら、俺の書いた〇〇だって負けてないぞ……」


 という気分にさせてくれるところだろう(ド失礼再び)


 とはいえ、ならさっさと受賞して書籍化しろよおら! っというツッコミも重々承知である。今まだ書籍化できていないならば、なにがしか足らない&ご縁がないということだ。


 デビューされた方の作品をディスるつもりは全くない。


 そんなわけで八軒は今日も新刊を買う。デビューしたてで初々しい処女作を読む。そして、「うむ。俺にもいけそう!」と頷いたり「と、とてもかなわねぇえええ」と絶望するのだ。




 と、ここまで書いたけど実際はかなり積んでいる。

 2週間に1冊読めたらいい方なので延々読んでない本で棚が埋まっていく。


 とりあえず、買う。そろそろやめなきゃなぁとも思っている。

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