第40話 コロナ
「君の考えは突拍子もない。先ほどワクチンは危険だと話したばかりだろう。君は私にワクチンを打たせたくない。そう言ったばかりではないか。急に考えを変えるとは。一体、どうしたものか」
総理にワクチンを打ったふりをしていただくのです。
「何を言っているのだ、君は。それでは増々A国民が騙される。それでは意味のないことだ。無意味な演出など私はしない」
いえ、総理。無意味なことではございません。これはZへのご機嫌とりになります。総理がワクチンを打ったとならばZも大喜びでございましょう。これぞ絶好の機会です。今、決断いたしました。このチャンスを逃してはならないと私は考えました。
いかがでしょうか、総理。大変よい提案かと。
「私がZのご機嫌とりか。そんなことをして何になる。果たして意味があるのか。私には君の考えが分からない。A国民を欺くようなパフォーマンスなど私には要らない」
いえ、総理。今、決定いたしました。総理にはどうしても行っていただきます。これは総理としての義務とお考えください。
ご安心ください、総理。本当に注射を打つわけではございません。針に細工をなさいます。ですので、総理の身に危険が及ぶことはございません。どうぞ、ご安心を。
「安心。総理としての義務。信じられない。信じられない義務だな。断固拒否から、どうしたらこうなる」
時として総理には、そのような行いも大事な公務なのでございます。
「そこまでしなければならないとは。一体、ワクチンを接種したらどのような悪影響が起きるのだ。副反応と言われているが、副作用の間違いだろう。言葉の使い方からして、いいように騙されているようでならない。副反応ではなく副作用だ。
しかも、副反応が出て当たり前のような風潮にある。おかしなことまみれだ」
総理は洞察力が素晴らしいですね。そこまで気づいていらっしゃるとは。さすがでございます。それではコロナワクチンとは一体どういったものなのか。私の知る限りでございますが詳しく説明させていただきます。
「やっと私の知りたい本題か。君は前置きが長すぎるのではないか。しかも話の方向まで私にとって厄介なことになっているのは気のせいではないはずだ」
まあまあ、総理。Zのご機嫌とりも大事なのでございます。それを気づかせてくださったのは総理ご自身でございます。
「私も墓穴を掘ったものだ」
さっそく本題ですが、コロナワクチンは打っても人体に有害だけのワクチンかと存じます。治験も行われていない未知のワクチンです。本来ならば、それをまるで人体実験のように人々に接種させることは前代未聞の行いでございます。それがなぜこんなにも早くワクチンが製造され接種を行うことがまかり通っているのか不思議でなりません。
「Zは人口削減でもしたいのか」
そうですね、総理。いいご指摘です。Zの人口削減計画は昔から存在しております。Zと優秀な人材だけ生き残ればいいという考え方です。
あり得ないことかもしれまぜんが、世界人口を1億人まで削減するという計画もあるようでございます。今回のコロナ騒動はその計画の一部なのではないかと思われます。
「ワクチン接種のために作り上げられた騒動ということか」
はい、総理。さすがでございます。話が早い。ワクチンを接種させるために作り上げられたウイルスの可能性もございます。ただし、コロナウイルスの人体への影響力は風邪ひき程度のものです。
実はたいした脅威ではないのではないでしょうか
「風邪ひき程度か。確かにそうだ。熱もインフルエンザほどに高く上がるわけでもなく。1週間近く長引くものの軽症患者のほうが、はるかに多い。無症状患者という意味の分からない患者までいる。メディアは重症患者の紹介ばかりしているが。実は、たいした脅威ではないのではないか」
それは誤った薬が投薬されているためかと思われます。コロナウイルスに対する薬を開発中とのことですが、薬はすでに存在しております。イベルメクチンという薬です。
「なに。薬がすでに存在しているのか」
はい、総理。昔か存在している薬ですが、コロナに大変有効とのことです。特効薬と言っても過言ではないでしょう。
「それなのに、なぜその薬を使わないのだ。コロナにかかっても治せる薬だろう。それなのになぜ」
総理。医療の闇も世界の闇も奥深いのです。そんなに簡単にコロナが治ってしまえばワクチンですら必要なくなります。それではZの思惑通りいかないのです。Zにとって不都合な真実はもみ消されます。
「しかし、誤った治療をされた患者はどうなるのだ。治るものが治らないなど、おかしいだろう」
誤った治療を施されているため重症化している可能性が高いです。すなわち、間違った治療による薬の副作用で重症化しているのです。
「コロナ患者の重症者に誤った薬を投薬し、さらに悪化の悪循環か。これは薬の副作用による薬害ではないか」
そうとも言えますね、総理。コロナが治る病だと知れ渡れば、すべてが水の泡です。コロナワクチンが不要の産物と化してしまいます。それこそZにとっては、かなりの不都合。Zとしては、どうしてもワクチンを広めたいのです。
「なぜ、そこまでして危険なワクチンを広めたがる。それも先ほど話していた人口削減のためか。確かに世界中の人口は増え続けてはいるが。こんな形で人口を減らすなど、もっての外だ」
はい、総理。Zは目的のためならば手段を選ばないのでございます。自分たちさえよければ、それでいいという考え方です。
「今回のコロナワクチンで、かなりの犠牲者が出ている。しかし、報告は氷山の一角だろう。本当はもっと多くの犠牲者が出ていると考えられる。無念でならない」
厚労省が発表しているだけA国は、あらがっているということです。本来ならば黒塗りの報告書でなければならない重大機密。それを発表しているだけ、たいしたものです。
ワクチンを接種した方々には、今後もどのような副作用が出るか分かりません。未知のワクチンです。一体、人体の中でどのような反応を起こしているのか。遺伝子を操作させて作り上げられたワクチンです。本来ならば、ワクチンの製造には5年~10年ほどかかります。それが、こんな1年あまりという短期間でワクチンが出来上がったのです。
「さながら、人体実験だな。人々を危険にさらすとは。許されることのない行為だ。こんなことが、まかり通るとは。世も末になったものだ」
これでZの目論見も達成されたかもしれません。5年後10年後、コロナワクチンを打った方々の人体に何かしらの影響が出たとしても、それがワクチンの副作用だと誰も気がつかないでしょう。
「そして、このまま人口が減少していくのか。我々はいつになったら目覚めのときを迎えるのだろうか」
人類の目覚め。難しい課題です、総理。不本意ながら我々は情報を相殺している側です。Aの目覚めを助ける側ではございません。むしろAを操っている側でございます。
メディアばかりを過信してはいけません。メディアの言っていることが、おかしいのではないかという気づきが必要です。A国民一人一人が自力で目覚めなければ。Aは変わることが、できないでしょう。
「今からAの考え方を変えるのは不可能に近いのではないか。我々が変えていかなければAは変わらない。Aはメディアに飲まれている。メディアを操作しているのは我々だ。我々が変えていかねばAを変えることはできないのではないか」
総理、それが今後の私たちの課題です。今までのツケを払う日がいつか来るでしょう。すべての事実が明るみに出たとき、どうか心穏やかに受け止めるだけの心の広さがA国民にはあることを信じてやみません。
「一時期、話題となったディスクロージャーか。起きる起きると言われて、いつも起きていない。このまま、いつ起きるのか。私の世代では無理なのではないかと思うときがある」
私もです、総理。ディスクロージャー。すなわち、情報開示。世界中の人々が幸せに暮らしている世の中を、私も一度は経験してみたく思います。
総理。それまで、私たちは私たちのできる最大限の努力をなさいましょう。
「それが我々に今できることか。最大限の努力を。君も裏方をよろしく頼む」
かしこまりました、総理。ご武運を。
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