心配する女性陣

 バトルアックスを構え幸は人型の暗黒の死者の方へ走り向かっていた。

 そんな幸へ異形の暗黒の死者たちは攻撃を仕掛けていく。

 幸はバトルアックスを無造作に振り異形を薙ぎ払っていった。

 その様子をみて人型は笑みを浮かべている。


「クソッ、あの異形が邪魔だ!」


 そう言い目の前の異形をバトルアックスで斬った。


 ◆◇◆◇◆◇


 ここは幸がいる場所から少し離れた場所。ここにはミクセアと星奈とミフェナとコリュカがいる。

 コリュカは術を使い異形と戦っていた。


「もう……多……過ぎ……ムリィ~」


 そう言いながらもコリュカは狐火を異形へあてて倒している。


「攻撃用のカードが減ってきた……どうしよう、前よりも数が多い」


 ミフェナはそう言い暴風のカードを使い異形を吹き飛ばした。


「ちょ、ミフェナ。もう少し先に召喚してよ……ボクまで飛ばすつもり?」


 そう言いながら星奈は異形を好みの魔物に変えている。


「ハァハァハァ……回復が間に合いません」


 ミクセアはそう言い星奈たちの後ろでステッキを翳し回復魔法を唱えていた。


「……幸、どこに向かってるんだ?」


 そう言い星奈は幸が向かっている方へ視線を向ける。


「な、なんで人型の暗黒の使者の方に向かってるっ!?」

「あー……大変。この……まま……じゃ……コウが」

「そうだな。どうにかして、コウを止めないと」


 それを聞きミクセアは三人がみている方へ視線を向けた。


「人型? みたことはありますけど……強いの?」

「ミクセア……そうか。結界の中に居たから戦ったことがないんだな」

「そうね……セナ達は戦ったことがあるの?」


 そうミクセアに聞かれ三人は異形と戦いながらう頷く。


「戦った……けど……逃げたの」

「あの時、カードの中に結界があったから助かったんだ」

「ミフェナ……そうだな。運が良かったとしか思えない」


 そう言い星奈は目の前の異形をジェルスラキングに変える。

 そのジェルスラキングは、ブヨンブヨンと跳ねながら異形を潰していった。しかし、そう簡単に異形が潰れる訳もなくジェルスラキングは消滅する。


「そうなのね。コウは大丈夫なのかしら?」


 心配になりミクセアは幸を目で追った。


「どうだろう……分からないけど、なんか考えがあるのかも」

「セナ……そうだ、ね。コウ……強い……から……だい……じょう……ぶ」

「そうだな。コウなら心配ない……何かあっても自分で、なんとかすると思う」


 それを聞きミクセアは、コクッと頷く。


「そうね……コウなら大丈夫。私たちは目の前のことをしないといけませんしね」

「ミクセア、その通りだ。ボクたちは、ここを護りぬく」


 そう言い星奈は目の前の異形をゴーレムに変える。その後、指示をだした。

 ゴーレムは目の前の異形へ攻撃をしてく。まだジェルスラキングよりは異形を倒すことができているようだ。

 そして、その後も四人は異形と戦い倒していった。

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