【衝撃】その名前……
この世界アルデバルド全域に現在、暗雲が立ち込め空はダーク色に染まっていた。
それをみた人々は恐怖で身を震わせている。そんな中には余りの恐怖に混乱して、窃盗、レ◯プ、殺人、放火、犯罪を犯す者が現れ始めた。
それらを各地に居る転移者が協力して対処している。
そして、ここセーゼルス国内のバルベアの町では幸たち転移者が各自能力を使い暗黒の使者を向かい打つ準備をしていた。
武術大会に参加していた転移者の中には自分が居た町や村などに戻っていった者たちもいる。
ここには残れる者だけが居て色々と対処していた。
ミクセアとミフェナにコリュカやライゼルは達基の能力でバルルゼア草原に創った城の中へ転移者以外の誘導などの対処をしている。
そんな中で波留はキースと共に壁を至る所に創っていった。これは攻撃しながら避難できる場所を確保するためである。
因みにこれは戦闘中も行う、そのため必要な分だけを創っていた。
「まだ必要だと思うか?」
「とりあえずは、このぐらいでいいだろう。残りはヤツラが来てからだ」
そうキースに言われ波留は頷く。
その後、波留とキースは幸の下へ向かった。
その頃、幸は達基が創った城の中に居て話をしている。
ここは城の中にある会議室的な場所。……会議室という事にしておこう。
幸は現在、ここで色々と話し合いをしていた。
そしてここには幸と達基以外、星奈とドガマヌべとリナキャルとレクリスとマルネがいる。
達基は幸に自分の仲間を紹介した。
その後、達基は話し始める。
「幸は暗黒魔王について知らないんだな?」
「ああ……俺が召喚された理由は転移者の暴走を止めるためだからな」
「なるほど……女神は気づいているのかもしれない。反乱を起こそうとしている転移者たちが居ることをな」
そう言い達基は遠くへ視線を向けた。
「それって
「幸、知ってたのか?」
「ああ……でも全て知ってる訳じゃない。星奈からパーティー名とデスゲームのことを聞いただけだ」
それを聞き達基は深呼吸をしたあと話し始める。
「じゃあ誰がリーダーか知らないんだな?」
「そうなる。だが、このチーム名を名乗ってるってことは……昔の仲間だよな?」
「女神は、やっぱり知ってて幸を召喚したのかもしれない」
達基はそう言うと、つらい表情になった。
「いったい誰なんだ? なんで達基が、そんな顔をする」
「……まな……
「ま、学……って。ちょっと待て……嘘だよな? アイツが……こんなことを考えるなんて」
そう言い幸は達基が言った名前に対し動揺する。
「嘘じゃない。最初は学と一緒に行動してた……途中から、あちこちに支部を造り始めたんだ」
「デスゲームのためか?」
「ああ、そうだ。そんで俺は、この町に支部長ってことで派遣された」
幸はその話を聞いても、まだ納得をしていない。
「まだ信じられない。でも……達基、お前が嘘を言う訳がないしな。だが、なんで学はこんなことを始めたんだ?」
そう聞かれ達基は躊躇ったが重い口を開き話し始めた。
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