1-2 その二人、因縁を目指す一等星

GM:では無事戦いを終えた二人にはキタとミナミに合流してもらうぞ。準備はええか?

キタ:モチのロンだ。

ミナミ:何時代?

キタ:え、知らないの? モノホンとかチョベリグとか

ニシ:俺と同い年のはずなのに言葉の世代違うのなんで?(笑)

GM:まだチュパカブラとかネッシーが実在してる世界線にいそう。


さてさてニシとヒガシがついた頃、村は大変なことに。民家を襲いに来たゴブリン達が大暴れ。数は少々だけれど村人にとってはゴブリンでも充分に脅威。人々は村の奥にある蔵へ避難するのに精一杯、村中大混乱といった所さん。その中でも一際大きな声で騒ぐグラスランナーと、彼の隣にいる大人しいルーンフォークは嫌でも目につく。


キタ:「ぎゃー! こっちくんな、よってくんな!」とにかく騒ぎまくってる。逆に注目を集める。


グラスランナーの彼は黒い装束に身を包んだいかにもな忍だが、性格はそうでもなさそうだ。


ミナミ:「攻撃したい所ですが、間合いが心許ないですね」逆にめっちゃ冷静。ゴブリンめっちゃ来てんのに冷静。


ルーンフォークの彼は褐色で高身長で、頬のバーコードと機械仕掛けの首が無ければ異国の人族シャドウと勘違いしてしまうだろう。


キタ:「おいミナミ何とかしろ! 前に出ろ!」地団駄踏んでる。

ミナミ:「前衛の心得はありません。盾として壊されるまで攻撃を受け続ければ或いは__」

キタ:「やっぱいいわそこにいろ!!」めちゃくちゃ焦ってる。

ヒガシ:「わぁ! すごい元気な人たちだ!」

ニシ:「なんだあいつら……」


GM:そんな漫才にゴブリンは気を取られて、ゆっくりとこちらに近づいてきたニシとヒガシにはまるで気が付いていない様子。今なら奇襲OK、先制点に+1の補正あげるよ。

ヒガシ:うーん……どうしよっか。

ニシ:『ニシ』なら行くって言うと思う。2人とゴブリンの間に立つ感じで奇襲する。

ヒガシ:りょうかーい! 『ヒガシ』はそれについていくよ!


GM:ならばえっと、ニシとヒガシは2人とゴブリンの間に割って入ったって事にしよう。先程まで2人を嘲笑うことに夢中だった彼らは予期せぬ刺客の登場に慌てふためく。

ヒガシ:「大丈夫ですか!?」頭だけ振り返ってヒーローみたいな感じで(笑)

キタ:「あ、あんたら……一体?」なら俺もヒロインらしく(笑)

ニシ:『ニシ』は多分ゴブリンを警戒するのに夢中でそれどころではない。「話は後だ! アイツらをソッコーで叩く!」

ミナミ:「……了解しました。援護いたします」ヒガシとミナミの意図がわかってない。


GM:さあ戦闘だ。敵はゴブリンC、D、E、Fの計4体。今回もどうせ雑魚やしダメ判定以外でサイコロは振らん。準備しろ。

ニシ:もう処理が雑になってる……


戦闘準備

ニシ→【ビートルスキン】使ってヒガシに《かばうⅠ》


魔物知識判定

キタ→成功

ミナミ→成功


先制判定(目標値10)

ニシ→失敗

ヒガシ→成功

キタ→ 失敗

ミナミ→失敗

ニシ達の先制!

ニシ:「やっぱり強いなヒガシは……」

ヒガシ:「き、君がいてこそだよ」

キタ:「ん? 二人ともなんかあった?(笑)」

GM:草

(以後ゴブリンはC、D、E、Fと呼びます)


第1ラウンド

ニシ:バスタードソードでCに攻撃(コロコロ)当たった!? Cに防護引いて8ダメージ!「よっしゃ!」

ヒガシ:本人が1番びっくりしてどうすんのさ。「よかったじゃん兄さん!」

GM &キタ:ようやく初ダメか〜(笑)

ニシ:お黙り!

ヒガシ:急なオネエ口調。


ヒガシ:僕も取り敢えずCを攻撃しようかな。(コロコロ)ありゃ外れちゃった。

GM:では今回は弟が引き付け兄が攻撃したとしようか。同じタイミングで成功できない呪いにでもかかっとるんか?


キタ:うーん……Cに攻撃しても微妙に残りそうで嫌だな。ボウガンでDに攻撃だ!(コロコロ)成功! Dに6のダメージ!「オイラのボウガンは百発百中よ!」(調子乗ってる)

GM:流石グラスランナー。器用度が高いから安定してるなぁ


ミナミ:ではミナミくんがCを狙おうか。【ソリッド・バレット】で攻撃する(コロコロ)外した……

GM:惜しい。

ニシ:おいGM俺と対応が違えぞ。


次はゴブリンのターン……なのだが。

GM:最後の攻撃! ゴブリンFがニシに8のダメージだ!

ニシ:「非力!」(防護で引いたら0ダメージな)

GM:強すぎて草も生えねえ

キタ:コイツをゴブリンで倒すの無理ゲーでは?「スゲーなあのレッサーリルドラケンめっちゃ硬えぞ!」

という自身の防護点の高さにものを言わせた暖簾に腕押しを見せつける。おかげで3体もニシに攻撃したのに与えたダメージはDが出した1ダメージのみ。なおヒガシが再び自動成功して攻撃を交わした際には、

ニシ:「さすがヒガシ」(え、お前今回2回目の自動成功じゃん。なんでだよ?)

というあまりのダイス運の差を前に言動とチャット欄の言葉が一致しない程の驚きを見せていた。


第2ラウンド

ニシ:じゃあ意気揚々とゴブリンCに攻撃だ。(コロコロ)「外した!」

GM:自動失敗一歩手前じゃん。

ヒガシ:(コロコロ)「ごめんこっちも無理だった!」

GM:うーむ。先程からの連戦で集中力が切れ始めているのか、二人とも精細を欠いた動きをしてしまったとしようか。


ニシ:「く……すまねえ」

キタ:じゃあ後衛がその分頑張んないとな。Cにボウガンで攻撃(コロコロ)よし成功! またまた6ダメージだ!「まだまだ的がデカいぜ!」

GM:命中力7は伊達じゃねえか。

騒がしい様子とは打って変わって確実に矢を命中させていくその姿は密偵、或いは忍びそのものだ。


ミナミ:「先程の失態は挽回する……」各個撃破する。【ソリッド・バレット】でCに攻撃(コロコロ)また外した……


GM:むーん。なかなか安定せんなぁ。じゃあ次はCがヒガシを攻撃。勿論?

ニシ:《かばうⅠ》を使う。

GM:抜かりねえ(コロコロ)しかもまた防護に阻まれて0ダメやし。ならDとEとF全員ヒガシ攻撃。

ヒガシ:え!?「なっ!?……兄さんが倒せないなら先に僕をってことだね」

ニシ:は?「は??」(は???)

GM:怖えって! チャットでも言わんでくれ!

キタ:コイツ『ニシ』のブラコンが乗り移っててねえ?(笑)

GM:憑依体質はミナミだけで勘弁してくれ。

ミナミ:え?

ヒガシ:えっと(コロコロ)……全部成功! かわしたよ!

ニシ:弟がよく出来てて嬉しい。

GM:は?(は?????)


第3ラウンド

キタ:俺が最初に動くよ。「確実にCを仕留める!」(コロコロ)よっしゃ9のダメージ、防護引いてもオーバーキルだ!「やっぱりオイラは最強!」

GM:今んとこほんまに百発百中やんけ。


ミナミ:な、なら『ミナミ』も次こそは!Dに【ソリッド・バレット】!(コロコロ)また外した……「う、うむ……」

キタ:経歴表の時と言い割と散々な目にあってるよなお前……「ミナミ! ナイスファイト!」


ヒガシ:ぼ、僕も今回回避しか仕事してないよ。Dにレイピアで攻撃(コロコロ)や、やった! 1突き目しか当たらなかったけどようやく3ダメージ!「兄さん、今だよ!」

ニシ:じゃあ今度こそ兄弟揃っての攻撃を!(コロコロ)よっしゃ防護引いて8ダメージ!

GM:お、遂にか。おめでとさん。

二人の息のあった連携攻撃を前に、Dは翻弄される。そして兄のニシが放った一太刀でその息の根を止めた。

キタ:「いいぞ二人ともー」

ミナミ:弾が当たらない「弾が当たらない」(弾が当たらない)

GM:その行動とキャラとチャットで同じこと言う構文流行らすな

一同:(笑)


GM:さあ次もEとFで勿論ヒガシを攻撃するで! どうせEの分はかばうやろ?

ニシ:勿論。

GM:(コロコロ)また防護で相殺や。硬すぎる。

ヒガシ:(コロコロ)……あ、ごめん。回避失敗したから攻撃受ける。「ッ……! まずい!」

ニシ:え?

GM:やっとか(コロコロ)11ダメージだから防護引いて8な。

油断したその刹那、Fの棍棒は確かにヒガシの腹に直撃した!

ニシ:ヒガシーーー!!「ヒガシ!?」

ヒガシ:まだ体力の半分も減ってないよ。「ご、ごめんね。ちょっと油断してた。兄さんほど頑丈じゃないけどまだ平気だよ!」


第4ラウンド

ニシ:ぶっ殺す。Fに攻撃(コロコロ)「くそ!」

ヒガシ:ま、まあまあ落ち着いて。僕はEに攻撃しようかな(コロコロ)防護点引いて3点のダメージ!「まだまだやれるよ!」

GM:やっぱニシも憑依型なのか?


ミナミ:「すまない。トラドールに装填する時間をくれ」

キタ:おう敵は任しとけ!(Cにボウガンで攻撃)(コロコロ)ぎゃ!自動失敗した!

GM:全員出目が悪すぎる。


GM:知能の低いゴブリンはたったの一太刀攻撃を浴びせて満足したのか、狙いをニシに戻した。ほら2体分の回避判定じゃ

ニシ:「ヒガシを攻撃しやがってボケ殺すぞ」(コロコロ)(2回とも成功したぞ)

GM:お前が一番チャットを有効活用してる説あるわ(笑)


第5ラウンド

ニシ:今回も多分『ニシ』はFを攻撃すると思う。(コロコロ)よっしゃ当たった。Fに8のダメージ!「死ねえ!!」

ヒガシ:うーん……じゃあ僕もF攻撃しよっかな(コロコロ)よし4のダメージ!「よっふっは!」

ミナミ:今度こそ畳みかける。Fに【ソリッド・バレット】(コロコロ)また外した!「……」

キタ:じゃあトドメは俺が(コロコロ)よし6ダメージ!「あばよ!」

GM:お見事! 4人の息のあった連携で残るゴブリンは一人だけ!

ミナミ:よにん?

GM:よ、四人だよ!


次のゴブリンの攻撃も余裕綽々とかわしたニシ。遂に追い詰めた。


第6ラウンド

ニシ:「一応聞いておくが、命乞いは?」

GM(E):(ビクビク)最後のゴブリンは完璧に逃げるタイミングを失っているね。

キタ:どっちが悪役だよ(笑)


ミナミ:最後のチャンスかもだし、【ソリッド・バレット】(コロコロ)当たった! 防護は貫通だから8のダメージ!「……よし」

ヒガシ:「お見事! 僕も続くね!」(コロコロ)防護引いて5ダメージ! 「ニシくん、あとは頼んだ!」

ニシ:「おっしゃまかせろ!」(コロコロ)外した!?「悪い!」

キタ:(コロコロ)「ったくしょうがねえな! 年長者に任しとけ!」5のダメージでしまいだ!

GM:遂に当たったミナミの弾丸! それに畳みかけるように三人が攻撃したことにより、最後のゴブリンを倒した! 戦闘終了、お疲れ様!


戦利品、合計240G相当の武器を手に入れた!

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