フジミヤ
ひまりす
フジミヤ (アイデア)
※これをアイデアに長編書きます。設定ガバガバなので許して。
藤宮隼也は普通の高校2年生。今日は学校で友人の山田と駅へと歩いている。
「ふあぁ〜眠いな」
「すごいあくびだな藤宮。また夜ふかしでもしてたんか?」
山田は大きなあくびに少しびっくりしつつも問い掛ける
「そうだよ。高校生の夜は夜ふかしするためにあるんだからね!」
「まあ俺も夜更かししない訳じゃないから。そこまで言えないが、それでも勉強は毎日してるぞ」
「山田は偉いな。流石恋愛を捨てた男、勉強意欲が高い」
「捨ててねえよ!モテないだけだわ!」
「あはは。でも山田ってなんでモテないのかな。カッコいい方だとは思うけど」
「この学校レベル高いからな。藤宮みたいな本物イケメンしかモテねえよ」
「俺、別にモテないけどね…」
「隼也って自分から女子と話さないしな。俺が言うことじゃないが、常に受け身の恋愛じゃだめだと思うぞ」
「まあ、受け身の恋愛の方が気は楽だけどね。どこかで優しくしたらDMやら話しかけられるやらを待つだけだし?人生イージーゲームだね!」
「それはお前にしかできねえよイケメン」
「いや普通に冗談ね!?ってこの時間電車間に合う?」
「あ〜……走れば間に合うぞ」
「だる」
駅の階段を飛ばし飛ばし降りてホームへ向かう隼也たち「電車もう付いてるくね?」
「今ついたばっかりだから大丈夫!」
階段を駆け下りて電車に乗り込もうとした時、1人の男子高校生がすれ違いざまに電車を降りていった。
「ん?」
(あれ?さっきの人…見たことある顔だな)
「なあ隼也」
「うん?」
「さっきの奴、藤宮に似てね?」
「ああ俺も思った。ドッペルゲンガーかな?」
「マ?出会うと色々な事が起こるやつ?」
「うそだよ。どうせ髪型とか似てただけだって」
「そう…だよね?」
「ガチで焦るなよ…」
「はあ〜部活終わった〜。あ、先輩お疲れ様です」
「疲れたな〜俺は最初の10分完走で死にかけてたよ」
「女子かな笑?」
「差別発言で叩かれてしまえ」
「冗談です」
「藤宮はいいな体力があって」
「中距離選手ですからね(ドヤ顔)」
「普通にウザいぞ」
「そういう人ですからね(ドヤ顔)」
「黙れ」
「ごめんなさい」
「じゃあ気をつけて帰れよ、俺は違うけど藤宮は駅まで歩きだろ?」
「許さん」
「自転車通学ですからね(ドヤ顔)」
「何が奢るんで後ろ乗らせてくれません?」
「ムリ」
「そんなぁ…!」
「暗いからマジで気をつけて帰れよ!じゃあな!」
「はーい……痛!」
「足元見ろや!」
「はあ〜1人で帰るの寂しいな」
(山田は帰宅部だし、同じ方面で帰るやつも少ないしな…)
「ドラクエウォークしよ(足元注意)」
「藤宮」
後ろから急に誰かの声がして、思わず肩が跳ねてしまう。
「何!?……誰?」
「ふじみやしゅんやだよ」
「それ俺の名前だね。てか何で知ってるの」
「何でって同姓同名だからだよ。それと顔もそっくりでしょ」
「本当だ。俺の顔なんて親の顔より見たからわかるよ」
「ナルシストかな?」
「いや、セット中に髪型見てるんだよ」
「それは置いといて、知ってる?ドッペルゲンガーって」
「うん。もう一人の自分的な(大雑把)」
「それってこの世にいるんだよ」
「本当か!?って目の前のお前の事だよな」
「いや?僕はドッペルゲンガーの君を殺しに来たんだよ」
「いやいや、そっちがドッペルゲンガーだよね?」
「うるさいな。殺すよ」
「待ってよ。俺はドラクエウォークしてるからさ」
「そっか。じゃあそのまま死んでくれよ」
「は?お前……手に持ってるのはナイフか?」
「そうだよ。本物のナイフ」
「なあ…何で俺を殺したいんだよ」
「お前がドッペルゲンガーだから」
(どういうことだ…?俺がドッペルゲンガーだと本気で思っているのか?)
「……まずはナイフを捨てようか」
「!?」
藤宮が少年の右手を足で蹴りつけると、ナイフは手から離れ少し離れた地面にカランと転げ落ちる
「今だ!」
藤宮は少年が動揺してる間に駅の方向へ暗い夜道を走り出す。
「待てぇ!藤宮!」
「ナイフを拾っていたら間に合わないんじゃないの?」
「黙れ。俺は走力に自信があるぞ?」
「残念ながら俺もあるよ」
「クソッ」
少年は藤宮の少し後ろを追いかけていく。
(何だコイツ。そこまで俺を殺したい理由でもあるのか?とはいえ走力はほぼ同じで鬼ごっこは平行線。人がいる駅までにももう少しだ)
「いい加減死ね!」
(もしかしてナイフとか投げてきたりしないかかな?)
藤宮は万が一に備えてスピードを落とし体制を低くすると、頭の数センチ右にナイフが飛んでくる」
「危ねぇ!!当たってたら死んでた!」
「待て!」
(来た!駅に着いた!電車が来てる!方面が違くても乗るしか無いか!)
藤宮はスピードをさらに上げて、駅の建物の中へ入っていく。
「この駅、無人駅で人が少ないな。って定期出さないと」
『ピッ』
(この駅、改札ないし定期使う必要あったか!?)
後ろを振り返ると徐々に距離が縮まっており、急いで駅のホームへの階段を駆け下りていく。
(そろそろ電車が行ってしまう…最低限人がいる場所で助けを貰おう)
「乗れる!」
「藤宮!待てぇ!!」
藤宮が電車にギリギリで駆け込むと少年は今だに階段を駆け下りていた。少年はドアが閉まり始め、間に合わないと分かったのかスピードを落とす。
「なあ、何で俺を殺したいんだよ」
「お前はこの世にいてはならない。次は逃さないぞ“藤宮”」
(どういうことだろう……俺はドッペルゲンガーなのか?こいつは誰なんだ?というか俺は誰なんだ?)
「名前は?」
「さっきも言っだろ藤宮隼也だ。ドッペルゲンガーのお前と同姓同名だ」
「そっか……また会おうな“フジミヤ”」
電車のドアが二人を引き離すように閉じ、少年1人が残った駅のホームから進み出していく
「なあ」
「先輩!?」
追いかけ回されてたせいか、周りが見えていなかったのだろう。電車内には先程学校で別れた先輩と同じ高校の部活終わりらしき高校生が数人乗っていた。
「さっきのはなんなんだ?」
藤宮に問い掛ける先輩だけでなく、他の乗客からも動揺と戸惑いの視線を向けられている
「帰り道で急に藤宮隼也を名乗る少年からドッペルゲンガーだって疑われて、その少年がナイフを持ちながら追いかけ回してきたんですよ」
「話の殆どか理解出来ないけどその少年がドッペルゲンガーってことか?」
「いや少年は俺がドッペルゲンガーだって信じてるというか、本気で思ってるみたいで」
「でもお前もドッペルゲンガーじゃないもんな?」
「そうですよ。もう何がなんだかわからないですよ……」
「わかった。これは後で話そうぜ。疲れてるだろうし休みな」
「先輩、優しいですね……惚れそう」
「黙れドッペルゲンガー」
「えぇ!?」
「藤宮はツッコミがうまいな」
「えーと。どうも?」
(あの少年……フジミヤは何者なんだろう。あいつは俺をドッペルゲンガーど言っているけど。でも俺はドッペルゲンガーなんかじゃない。やっばりフジミヤかドッペルゲンガーなのだろか。それとも本当は俺なのもしれない。それとも二人は対立する存在だったりして、両方ともドッペルゲンガーでもなんでもなくて。もしもあいつが俺を殺そうとする理由が俺とあいつはどちらかしか存在できなくて、生き残りをかけてるとか…物語みたいに考えすぎか。でも起こってるんだもんな。物語みたいな出来事が)
藤宮
フジミヤ
自分
ジブン
あいつ
アイツ
友人
ユウジン
あの子
アノコ
フジミヤ ひまりす @simarisukawiinaaa
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