リアル殺人現場

夢幻

第1話 殺人現場

ヤバい、これはガチだ。私は後悔することになった。これが腹黒い遊びだったなんて。

「ねえ花日ー!明日、どこかで殺人現場やるんだってー!強制参加じゃないけど楽しいからやってみようよー!」

クラスで1番好奇心が旺盛な、私の友達の金子千絵が言った。私は内山花日で中学1年生。

「殺人現場?!」

実は、私は大の殺人現場好き。殺人現場とは、みんなで円になって、目を伏せる。(土下座みたいな?)審判か誰かがその中で3人くらい当てるんだよね。でも、それ以外の人は知らないから、誰が殺人犯かを当てる。当たったらその殺人犯が死んで(ゲーム上)、当たらなかったら言った人が死ぬんだ。制限時間内に殺人犯を全員殺せたら(ゲーム上)周りが勝って、殺人犯がみんなを殺せたり、見つからなかったら殺人犯の勝ち。ま、色々なルールがあるけど

「やるやる〜絶対やる〜」

「だよね?!花日殺人現場好きだもんね?詳しくは知らないけど………。この町で、サイコパスで有名な「伊東かなと」って人が企画したらしいよー!伊東かなとさんに感謝感謝ー!」

私は、イヤな予感がした。殺人現場でサイコパス?イヤな気分しかないよ。でも、信じたい。ちゃんとしたゲームだってことを!こうして私は、イヤな予感と信じる気持ちであまり寝れなかったけど、最終的には寝た。このことはのちに忘れてしまった。

「花日ー、千絵ちゃんが家に来たわよー、早く起きなさい!いつまで寝てるの?」

お母さんの、この声で目がハッと覚めた。

「はーい。」

私は弾んだように、ベッドから飛び出た。そして、

「あっ!今日殺人現場の日だ」

と、思い出したのだった。お母さんは、そのゲームはやめなさいと言っている。名前も残酷だからだそうだ。私は着替えて、すぐに家を出た。

「ご飯はー?」

お母さんが聞いてくる。私はそんなのも無視して、千絵についていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

リアル殺人現場 夢幻 @yyamaguchi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ