09.「あれっ!? 未来の妻っ!?」「殺すぞ」「ワッツ!?」
「……という訳でここにある通り! 昨日
私は大股で歩き出しながら黒板に置きっ放しになっていた白チョークを掴むと
「ギャーッ!?」
驚いて飛び上がる
片耳から白チョークが生えているように見えるアホ面の腹を片足で踏み付けると上体を倒し、爆発寸前の怒りと遠慮の無い侮蔑を込めて吐き捨てる。
「おはようございます
「あれっ!? 未来の妻っ!?」
「殺すぞ」
「ワッツ!?」
教室に入って来た
「こら
「見られて困るようなもの穿いてません」
「下にショーパン穿いてて見えないからって足しなさいっていつも言ってるでしょ。誤解招きまくるわよその言い方」
「私の下着事情なんてどうでもいいでしょうそんな事より何なんですかこの状況!」
「どうでもいい訳なくない……?」と明後日の方向へ不満を募らせブツブツ言う
「え? 悪いのうちらすか?」って顔したクラスメート達と目が合う。それはそうだが何だお前らその面は……! 告白の件は別に秘密にしろなんて
すると数人の女子、補足すると、昨日男子の机からエロ本を発見して晒し者にし遊んでいたイケイケ女子グループ(いじめで告発されたら全員負けるぞお前ら)が、待ってましたと言わんばかりに立ち上がった。
「
ぐあああああこれエロ本野郎の二の舞になるんじゃ
「誤解です。交際していません」
当然噂話大好きな彼女達はこの程度じゃ止まらない。
「えーっ、でもお、昨日告白されたんでしょ? それに
「この
「大丈夫だ! スカートの中は断じて見てない!」
私は
「誰も
何で喋れるんだと思ったらこいつ、蹴られる直前に私の動きに気付いて爪先と同じ方向に顎を
「もう
「言う順おかしくないですか?」
「まあ正直私も、まさか
「さっきこの馬鹿
「や、やだ、〝
偶然久し振りに小学生時代の呼び方をされる格好になって照れたらしい。そんな場合かアホ。
「キモ」
吐き捨てながら
起き上がりながら私へ愕然とする
「俺ッ!?」
「そうだな」
自分に言われたと思ったらしくそれはそうなので適当に返しておいた。
会話が出来ない馬鹿が
立ち上がる
「一体何があったんですか」
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