第14話 まさかの…4

「美味しいです!」


「フフ♪なら良かったわ~!」


山口さんのお母さんが夜ご飯をご馳走してくれているのだがどのおかずもとても美味しい。


「む~っ」

山口さんが少し顔を膨らませている。


「あらあら♪葵ったらもしかして自分が大地君にご飯作りたかったのかしら?」


「む~っ」

山口さんの機嫌は直らない。…困ったな。

なんとか機嫌を直してもらおう。


「…あ~、山口さんの作ったご飯も今度食べてみたいな~」


こんな事を言って機嫌が直るかな。


「うん!今度ご馳走作るから食べてよね!

山下君!」


…あ、機嫌直った。良かった良かった。


「ご馳走様でした!本当に美味しかったです!」

「また食べに来てね~!」

「ちょっとお母さん!山下君には私がご馳走を作ってあげるんだから!」

「次の機会を楽しみにしてるよ」

「それなら明日の夜来てよ!」


「…え?早くない?」

「あらあら~♪良いわね!大地君!予定とかないなら明日も家に来てくれない?」

「予定とかは特にないですけど…」

「じゃあ決まりね!」


なんと明日も山口さんの家に来る事が決定した。


「もし、課題とか出たらまた一緒に勉強もしようね!」

「うん、ありがとう」


「じゃあ俺はこれで。お休みなさい」 

「お休みなさい、大地君」

「お休み!また明日ね!」


俺が自宅に戻ると母さんがニヤニヤして待っていた。

「母さん、なんでニヤニヤしてるの」

「別にしてないわよ~♪」


明らかにしているがあえてスルーしよう。


「俺お風呂いってくるわ」

「いってらっしゃ~い」


その後、自分の部屋に戻ってきた俺は明日もまた楽しみだな~と思いながら眠りについたのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る