第2話

そんなこんなしているうちに時は過ぎ、気づけば放課後になっていた。

今日は珍しく、いじめっ子たちは僕を虐めなかった。

「あいつは、どうなのかな」

と思った。

ただ、どこにいるかも分からないので僕は帰ることにした。


家に帰った僕は、部屋の電気もつけずにベットの上でゴロゴロしていた。

「なんで、虐められてるんだろ」

そう、僕は特段悪いことをしていたわけでもない、

ただ平穏に、高校生活を満喫しようとしていた。

「寝るか」

学校は疲れる。

虐められているかなのかは分からないが学校はとても疲れる。


「……けて………けて」


昨日の夢は最悪だった。

なんの夢なんかなんて覚えていないが悪夢だったことは覚えている。

「今日は、雨か」

ただ、今日は休日だったのっで外に出る必要はないだろう。

雨に濡れるというのもいいのだが、風邪をひいてその間に何かされても嫌なので、家でゆっくりしておこう。


ノックの音がした。

「宅配とか頼んでたっけな」

そうして家の玄関を開けた先には、傘も差さずずぶ濡れになった彼女がいた。

「え、、」

思わず、絶句した。

なぜなら、彼女の目にはもう、光が灯っていなかったからだ。

そして、彼女を家に上げ、タオルを貸してやった

「それで、どうしたんだよお前。こんな雨に日に傘も差さずにさ」

彼女は、黙っていた。

そして自分の目をしっかりと見てこういった。

「ごめん」

と、

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いじめ @Haruka0001

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