いじめ

@Haruka0001

第1話

「いじめ」

それは最低な行為である。

いじめっ子は暇だからという理由で、悪いことをしてもいない人が被害を被る。

逆らえばいいじゃない

そう思う奴もいるだろうが、実際いじめられっ子は独りぼっちなのだ。

救いの手も、自分がいじめられるだろうと思って手を差し出すやつなんている訳ない。

それがいじめの悪いところだ。


この学校は県内でもトップ辺りの進学校だ。

ただ、いじめなんてもんはそんな学校の評価すら関係なくあるものだ。

なんでかって?僕がいじめられっ子だからだ。

「おいお前、今俺ちょっと金がないからさ、な」

「…今金欠なんだけど」

「あぁ。そんなん関係ねぇからいつも通り持ってこればいいんだよ」

「それともなんだ。またあんな事されたいのか?」

と、いじめっ子の代表格の子が言ってきた。

バックの男子生徒達もゲラゲラ笑っている。

僕は居心地が悪くなって学校の屋上へ行った。


「ふぅ」

屋上は落ち着く。

そもそも屋上までの扉は鍵が掛かっているが僕の技術でなんとかこじ開けた。すごい、すごいよ僕。

そうして、屋上への階段からすたすた歩いてくる音がした。

一瞬身構えた。もしかしたらあのいじめっ子のリーダーが来たかと思ったからだ。

ただ実際は違った

「はぁ、、」

屋上に来たのは一人の女子生徒だった。

無論、彼女はこの場所のドアを開ける技術なんて持ってすらいない。

僕が開けれることを教えたからだ。

そして、その彼女もまた

「結構大変そうだな」

「本当にね、今日は上履きが隠されたわよ!」

そんな笑顔で言うことではないと思うんだけどなぁ

そう、この彼女もまたいじめられっ子なのである。

男子のいじめっ子グループに虐められてるのが僕。女子のいじめっ子グループに虐められているのがその彼女。西谷ことりである。

「とりあえずこの後どうする?」

「放課後までサボる!」

「成績、大丈夫なのかよ」

そんなこんなことり雑談しながら日は過ぎていく。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る