閑話・小鳥遊水城の読書事情



ある日の休み時間。


僕の隣に座る美少年こと小鳥遊水城君は休み時間は基本的に読書をしている。


読んでいる本は小説だったり雑誌だったり漫画だったりとまちまちだ。


最初は難しい本ばっかり読んでいるんだろうなと思っていたがそうでもないらしい。


この前は東野〇吾を読んでたし、その前は宇〇兄弟を読んでた。話によるとド〇えもんやクレヨン○○ちゃんも単行本で読むこともあるらしい。


それを聞いて、水城君とクレヨン○○ちゃん談議に花が咲いたものだ。やれ松〇先生の女性的魅力についてだの、やれミッ〇ーと〇シリンは社会人のくせに社会性が終わってるだの議論をした。今度、水城君に僕の岐阜のポーズをみせてあげよう。


「水城君、今日は何読んでるの?」


はじめは読書中に話しかけると邪魔かなと思ったのだが、この前直人君が話しかけていたし、水城君も別に怒ることもなく本から目を離さず会話していたので僕も気にせず話しかけている。器用なものだ。


「今日はこれだ。」


そういって表紙を見せてくれる。


「...水城君も〇牙とか読むんだね。」


いや僕も好きだけど。

男の子で嫌いなやつはいないのではないかとも思うけれど、水城君が読んでいるとなんていうか解釈違いだ。


「直人のやつが読めとうるさくてな。こういったジャンルはあんまり触れてこなかったがいざ読むと案外面白いな。」


僕と会話を続けたままペラペラとページをめくる水城君。

あー、確かに好きそう。ていうか直人君と漫画の話してるんだ。ほんと仲良いな。


「ちなみに僕にオススメの漫画ってある?」

「お前は普段から漫画読んでるだろ。」

「水城君が僕の好みをどれくらいわかってるかなって。」

「趣旨が変わってるじゃないか。」


もはやクイズになってるぞ、とため息をつく水城君。そして本を閉じて顎に手を置き考え込む。


あっ、付き合ってくれるんだ。意外とノリがいいよね。


「よーっす。いやーまじで快便だったぜ。ありゃあ50cmくらいあったんじゃねぇかな。」


デカい声出さなくても聞こえてるよ。乾直人君。

教室に帰ってくるなり自分の排便事情を自慢げに語り席へと座る。


「なんの話してんだ?」

「僕の好きそうな漫画を水城君にクイズでだしてるところ。」

「刃〇じゃねぇのか?」

「いやまあ好きだけど。」


どんだけ刃〇好きなんだよ。そのくだりはもうさっきやったからいいんだよ。


「ToL〇VEるだろ。」

「正k...っていやT〇LOVEるも好きだけど。」


それ絶対僕がHそうなの好きだからでしょ。

ちなみに好きなキャラはハレンチなことが嫌いな風紀委員キャラだ。

いいよねちょっとむっつりそうな感じが。


「もうちょっと真面目に考えてよ。」

「そうだぞ。そんなこと言い始めたらエロいのだいたい正解じゃねぇか。」

「別にそんなことないよ?」

「結構真面目だったんだが...」


どんだけ助平だと思われてるんだ僕は。


やいのやいのしているうちに今回の休み時間が終わってしまった。

水城君の読書事情だったが、半分くらい僕の読書事情になってしまった。


そして僕の好きな漫画は「ハ〇テのごとく!」だ。

ちなみに僕の初恋は桂ヒ〇ギクだ。



ていうか大丈夫かな。今回伏字だらけになっちゃったんだけど怒られないよね?

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