姫芝アサリは一人で帰れない
アサリは門限を破った日からずっと真っすぐ帰っている。ホームルームが終わるとすぐに下校し、寄り道も決してせずにだ。
アサリは、これについての不満はない。何故ならこれを決めたのが本人自身だからだ。
口裂けテケテケ女を倒した次の日、休んでもいいと言われたがアサリはいつも通り登校した。篤飛露と話をしたかったからだ。
しかし篤飛露は休んでおり代わりにアサリが帰りに会ったのは、卒業生である事を利用してもなお不自然なのだが気にせず迎えに来た大学生の姉だった。
職員室で先生と話をしている所を見た時は、膝から崩れ落ちそうになった。姉が毎日迎えに来るつもりだったが、それはとても恥ずかしいし、自分の学校はどうしたのか。そう言って迎えに来るのはやめてもらった。
そして次の日、兄が来た。
姉の次は兄である、校門から兄が待っていると聞いた時は顔が真っ赤になるかと思った。
拓南は母校の後輩の指導に来たと言っていたが、じゃあ何で校門に居るんだと言ったら一言も返せなかった。
このままでは父や母も迎えにくるかもしれない、そう思い、自分で決めてきちんと守ると家族に必死で頼み込み、ようやく一人で下校できるようになったのだ。
横で歩いている篤飛露に、あの日に居なくてよかったと言いながらアサリがそう話をしている。
久しぶりに会ったその日にテスト勝負を決めた為、二人だけで話をする機会を作らなかった。なのでアサリが冗談っぽくそう言うと、それに対して篤飛露は知っていると答えた。
「何で知ってるいんですか。……さては、私の心を読んだんですんね!」
「読んでない、帰ってるアサリを見てたんだよ。俺もアサリの家族と同じで次の日から何があっても対応できるように護衛してたんたんだ。俺は見つからないようにだけどな」
「学校は休んでたのに私を見に来たんですか、他の人には見つからないように。……それはまさか、ストーカーと言うのでは」
「違う。あの日から俺は学校は休んでるんだから誰かに見つかったらまずいだろ。昼間は寝て、学校が終わる頃に起きてからアサリを見張って、人が少なくなった夜に捜査をする生活だったんだ。一応アサリは関係者に入ってるけど、時間が無くて警備する人を集められなかったから、家から出てからは俺がついてたんだよ」
篤飛露がアサリに対して要求した事は、しばらく一緒に帰る事だった。
確かに二人きりで帰るのは見られると恥ずかしいかもしれないが、クラスメートと一緒に帰る事は普通の事だし、二人で帰っている生徒は何人もいる。
何より姉や兄が迎えに来て一緒に帰った事を考えたら、このくらいはどうという事は無い。
そう思っているのだが友美や紗月はそうとは思っておらず。
『紋常時君は一歩目の勇気を出した。二歩目の勇気を出した時アサリがどう答えるのか。どちらにするにしろ、アサリが答える番は必ず来るんだからね』
『男は必ず勇気を出す、それを信じてじっと待つ。それが女の心意気ってもんよ』
帰り際に友人からそう言われたが、何を言っているのがさっぱり分からなかった。分からなかったが、その勢いには頷く事以外はできなかったのだが。
「じゃあ、また私は襲われるんですか?」
「本当はそれについて最初に言いたかったんだけど、勝負する事になって二人だけになれなかったから言えなくてな」
まるで勝負を決めた事が悪い、そう言っているようにも聞こえた。
「つまり、私が悪いと言いたいんですね」
「言わないよ。道草食わずに真っすぐ帰ってるから問題ないと思って、後回しにしてたんだよ。夜にも外に出てないだろ。あの件については殆どは解決してるから心配はいらないし、怯えてる様子も無かったから、テストの後でも良いと思ったんだ」
そう言われて、ほっとするアサリ。あの事は特別だと思い、もう終わった事だと気にしてるつもりは無かったが、やはりそう聞かされると安心してしまう。
「殆どて言いますと、殆どではない方が有るんですよね」
「有るというか、黒幕からはもう居ないって聞いてるけど、それが本当化は分からないからな。何も無いかを確認するから、一か月ぐらいは一緒に帰ってくれ。それだけ何も無かったらさすがに大丈夫だろうから」
一か月か、そう聞いてアサリの心は複雑になる。一か月を喜ぶべきか残念に思うべきか、アサリの心がどっちと思っているのか、自分でもよく分からなかった。
「一か月ですか。……男の子なんだから女の子を退屈させないように、ちゃんと話題は用意してくださいね、一か月分」
分からないが、もし毎日無言で帰るようになってしまったら嫌に決まっている。だから冗談交じりに命令すると、篤飛露は少し笑って言葉を返した。
「アサリこそ話をしてくれ、俺は護衛だから周りに気を配ってるんだ」
そう言われたアサリは口元を膨らませ、足元にあった小石を蹴って不機嫌になったと表現した。
(篤飛露は私が何かを言っても『はい』しか言わないはずじゃないですか)
何故かそう思ったと同時に、何で自分は小石を蹴ってしまったんだと自己嫌悪になる。
誰かに当たっていないかと小石の行き先を見るとT字路の曲がり角の壁にぶつかり、力が入っていなかったのか跳ね返らずにそこで止まった。
「……ここです、篤飛露を見つけたのは」
アサリの位置はもっと後ろだったが、篤飛露はここで曲がった。あそこで曲がる篤飛露を見つけてしまったせいで、巻き込まれてしまったのだ。
「あの時にここは丁度コピーの境目だな。だから分からなかったのか」
二人並んで、曲がった先を見る。あの時と違い、ちゃんと人が歩いている。
「……寄り道しますね」
「え。……アサリ、いいのか?」
篤飛露は思わず止めようとしたが、その前に家ではない方向に一人で進むアサリ。寄り道すると言った事に驚きながら後を追って、家族に怒られるぞと声をかけた。
「大丈夫です、篤飛露のせいにしますから」
「それは大丈夫じゃないだろ、帰って二人してアサリのお姉さんに怒られるに決まってる」
そう言いながら篤飛露は用事を済ませた後、小走りにアサリに追いかけた。
ちゃんと横についた篤飛露を見て、アサリは安心する。篤飛露がいるからこそ、寄り道をしようと思ったのだ。
確かに怯えてはいないし、怖いとも思っていなかった。
しかしあの公園に行こうとは思わなかったし、夜に家から出ようとも思わない。それどころか、登下校以外で家から出ようとも思わなかった。
しかし今なら、行こうと思えた。何故かはわからないが、今なら大丈夫たと思ったのだ。
その事については言わない。篤飛露に心配してほしくないからだ。
「無理やりでしたって言いますから、怒られるのは篤飛露だけです」
代わりに冗談のように、そんな事を言う。
諦めたのかため息をつくと、篤飛露は話を変える事にした。
「まあいいか、もう一つ話があったから丁度いいか」
「良いですね、さっそく私を楽しませるための話題ですね。どんどん話してください」
言われた篤飛露は首を振り、少し真面目な話だと話し始めた。
「確認だけど、あれから似たような事や変な事は起こってないよな。あと自分から巻き込まれようとした事も」
何を言いたいのか良く分からないが、真面目な話だと言われたのだ。アサリは素直に答える。
「別に何も無かったですよ。外に出たのも学校以外にはお父さんと神社に行っただけですし。……お姉ちゃんが私を離そうとしなかったのは変な事かもしれませんね。ひょっとしたらあれは妖怪の仕業なんですか。抱きつき妖怪お姉ちゃんとか」
「無いならいいんだ。アサリとアサリのお父さんについては俺の保護者が会った時に何も無いかは確認してたけど、一応な。……後アサリのお姉さんは単なる病気だ、妹が大好きな」
「失礼な、お姉ちゃんの弟になるお兄ちゃんも大好きです」
姉がシスコンでブラコンな事は関係ないだろう。そう思っていたが、考えれば春菜は少し異常なようにも思える。
妖怪の存在を知ってしまったのだ、人を弟妹が以上に好むようになる。そんな妖怪がいても居るのではないのだろうか。
そう思ったが、あっさりと篤飛露に否定されてしまった。
「妹と会いたくない奴もいるんだ、大好きにする妖怪がいたら見てみたいな。……アサリならなってないと思うけど、『主人公症候群』になってないかの確認だ」
「主人公症候群?」
初めて聞く名前だけど変な名前の病気が有るんですね。そう尋ねると、正確に言えば病気ではなく、関わった人の行動を勝手に呼んでいるだけらしい。
「簡単に言えば、自分が主人公になったと思い込む病気だよ。漫画やドラマやらのあらすじによくあるだろ。主人公はひょんなことから、とか、偶然に巻き込まれて、って」
「有りますねそう言うの。主人公には実はすごい才能があったとか、親とか先祖がすごい人だったとか」
その言葉に篤飛露は肯定する。
「実際にはそんな訳があるはずない。だけどこんな事件にあったから、知らないだけで自分には才能が有るに決まっている。って思い込んでしまう人もいるんだよ」
「そういう人って、現実と空想の区別がつかない人じゃないですか」
あきれたようにアサリが言うと、その顔に篤飛露は指を突きつけ。
「自分のあった事を考えられるか?」
そう言われて、アサリは考え込む。
ひょんな事から見つけた篤飛露を追いかけたら、偶然口裂けテケテケ女に追いかけられてしまった。そしてクラスメートの篤飛露に助けてもらい、秘密を知ってしまった。
「……私、主人公じゃないですか。ひょっとして私、そのうち地球の危機を救うんですか!」
考えれば考えるほど主人公そのものだ。少し大きい声でそう言ってしまうと、篤飛露は飴を取り出しアサリへと軽く投げる。
「飴でもなめて落ち詰け。そう思い込むのが主人公症候だ。襲われた時に倒してしまったら主人公かもしれないけど、俺が助けなかったら危なかったからな。なれるのは被害者か、やられたモブだよ」
そう言って否定されたアサリは、口を膨らませて抗議すした。
「酷いですね。人はみんなそれぞれが自分の人生の主人公として生きてるんですよ」
「俺たちの歳なら学園物の主人公にはなってるかもしれないが、アクション物ではなかったんだよ」
そう言われて、アサリは機嫌を悪くする。だからなのか無意識に憎まれ口を叩いてしまった。
「じゃあ篤飛露はバトル物の主人公何ですね。何回も地球を救った英雄で、関わった人はみんなを救って、みんなが褒めてくれる、ヒーローなんですね!」
そう言うと足の速度を速くして、篤飛露を置いていこうとする。
「俺はヒーローじゃないよ」
そんな声も聞こえたがアサリは聞こえないふりをして、一人でどんどんと進んでいく。
どうせすぐに追いつくだろう。そう思い、言っている事もすぐに忘れる。しかしどうゆうわけか、いつまでたってもアサリの横には現れなかった。
(このくらいの事で怒ったんですね、篤飛露なのに)
そう理不尽な事を考えて、アサリも意地になって後ろを振り向こうとしない。
足が長いんだから追いつかないのはわざとに決まっている。そう考えていたが、公園に入り口が見えてもいっこうに追いつかないので、少し不安になった。
(そう言えば、足音も聞こえなくなってませんか?)
そう考えると足が止まる。少し待つが、まだ横に誰も現れない。周りに何人かの通行人が通り過ぎるのに、一人になったのような気がさえした。
勇気をもって後ろを見る。すると篤飛露はどこにも見えなくなり、消えていた。
「……え?」
つい口から出てしまった。
何も言わずに帰るほど怒ってしまったのか、そう考えて頭の中で否定する。
篤飛露はアサリをからかおうとしているんだ、何処かできっと見ているんだ、危なくなったら助けてくれるに決まっている、篤飛露は絶対にアサリを助けてくれる。
そう思うと前を向き直し、公園に中へと入った。
心臓の鼓動が少しずつ早くなり、歩きは遅くなる。
あの時とは違い通行人はいるし、篤飛露はどこかできっと見ているはずだ。篤飛露の見える所で急に止まったり動かなくなったり、泣き出したりしてしまったら、きっと笑われてしまう。
そう思い、遅くなりながらも一歩ずつ歩く。
幼稚園児にも負ける速さで歩き、湖のすぐそばの芝生につくと腰を下ろした。
あの時尻もちをついた場所は、何故かはっきりと分かった。
「あの時は、湖の反対側を見てたんですよね」
さすがに日が暮れてきたせいか人は減っている。遊歩道には何人かいるが、芝生に入った人はアサリ以外には誰もいない。
そして、アサリの後ろで足跡がする。するとアサリの心は軽くなった。
後ろに居るのは誰なのか、アサリは気配で分かった。
だから振り向かず、篤飛露に声をかける。
「……篤飛露、今日は湖の上を飛んでないんですか?」
他にもっと言う事は有るだろう。何で何も言わないかったとか、一言ぐらい言ってもいいんじゃないかとか、普通もっと段階を踏みませんかとか。
「急いでないからな。アサリが泣き出したら大急ぎで駆けつけようと思ってたけど、泣きそうにはなっただけで泣かなかったな」
「私はもう中学生ですよ、泣いたりしません。それに実を言うと私は、小学生三年生の時に一回しか泣いてません」
「小学生が一回しか泣いてないは嘘だな。俺だってもっとある」
何で一人にしたのかは、アサリも途中で気が付いた。
だからアサリは篤飛露に告げる。
「もう一人でもここに来れます。試練はクリアしました」
アサリはそう言って、満面の笑みを篤飛露へと向けた。
自分で言って何だが、試練とはうまい事を言ったと思る。
アサリはあれ以来ここに来ようとは思わなかった。自分では気が付かなかったが、多分アサリは無意識のうちに、ここに来るのを拒否していた。
しかし今日ここに来れたのは、あの時助けてくれた篤飛露が一緒にいてくれたからだろう。
そして篤飛露は、一人でも行けるようにと姿を消したのだ。
正直に言うと説明してもいいんじゃないかと思うのだが、ひょっとしたら篤飛露は少し怒ってるんじゃないのだろうかとも思い、何も言わなかった。
そう思っていたのが、実は真実は違った。
「試練か。じゃあアサリには次の試練が待ってるから、頑張ってくれ」
その言葉と共に足音がして、アサリの前に姉が現れた。
「アサリちゃん、今は何時なのか言ってもらっていいかなぁ」
「……篤飛露がお姉ちゃんに変身しました!」
思わずそう言ってしまったが、もちろんそんなわけが無い。アサリの前に音もたてず篤飛露も姿を現した。
「……何でそこで変身すると思うんだよ」
「アサリちゃんは何でそんな発想ができるのかな。全く」
あきれたようすな二人につられ、アサリはぎこちなく笑った。これでごまかせるかと思ったが、当然ながら目論見は失敗しており、春菜が改めて睨みつける。
「アサリちゃん、言ったよね。寄り道せずに真っすぐ家に帰ります、って」
「きょ、今日の朝、友達とテストの話をして少し遅くなるって、言いましたはずです」
「うん、それは聞いたけど、寄り道するっては聞いてないかな」
そう言われると言葉が返せなくなる。何を言うべきかと思って周りを見るが、姉妹以外にはもう篤飛露しかいない。
ならば、篤飛露には犠牲になってもらうしかなかった。
「篤飛露が、篤飛露がいるので安心してしまうからこんな事をしてしまったんです。つまり犯人は篤飛露です。篤飛露がちゃんと寄り道しないように注意しなかったのが悪いんだと思います!」
罪をなすりつけるのを通り越して、自分の罪を暴露している。
それを聞いた春菜はゆっくりと近付いた。そして硬くなったアサリの体を優しく抱きしめる。
「全く、事前にちゃんと話をしてくれたら怒らないんだから。大丈夫なのね?」
頭を撫でながら尋ねる姉に、妹は無言でうなずいた。
「本当は一緒に行こうと思ってたんだけど、途中でアサリのお姉さんを見つけてな。三人で行こうかとも思ったけど、アサリのお姉さんがいるなら一人で行かせてみようと思ったんだよ」
「聞いたときはびっくりしたけど、あれから一人で家から出ようとしなかったし、やらせた方が良いかもって思ったの」
家族は誰も言葉にはしてなかったが、やはり心配していたのだろう。そう思いアサリは素直に謝った。
「ごめんなさいお姉ちゃん、みんなにも帰ったらお礼を言います。……でももう大丈夫です、篤飛露は強いんですから!」
その言葉を当たり前のように言っているが、自分でおかしいとは思わなかったのだろうか。
春菜は妹にそう思ったが、今その事を言えば良くない事がする。そう思い別の事を言う。
「じゃあ寄り道については、特別にお姉ちゃんの説教は十五分コースで勘弁してあげます」
「お姉ちゃんから十五分なら、お母さんは何分コースですか!」
「お父さんはゼロにしてもらうから、頑張りなさい」
「おねえちゃ~ん」
仲の良い姉妹のやり取りに、第三者は口を挟むことができなかった。
しばらくして落ち着いてから、ようやく篤飛露は別れを告げようとする。
「じゃあ、アサリのお姉さんもいる事だしここで別れようか。俺はスーパーに寄って帰るから」
そう言うと、意外にも春菜が提案してきた。
「私もスーパーでドレッシング買おうと思ってたから一緒に行きましょう。アサリちゃんもいいよね」
そう言われて篤飛露は動揺し、それを見たアサリは今日の事を思い出す。
篤飛露は、スーパーで一緒に夕食の買い物をしている所を見られると恥ずかしくなる。そのはずだ。
これはチャンスだ。何しろ言い出したのはアサリではない、春菜が好意で言っているのだ。
中学二年生ならば世間体を考えて断るわけにはいかない。
だから全力でのった、のしかかった。全力で姉を援護した。
「篤飛露もスーパーに行くならいいじゃないですか、一緒で。夕飯の買い物ですか?」
「夕食と朝飯に、コロッケを。五個百五十円のやつを」
「アサリちゃんを送ってくれたことだし、それぐらいならお姉ちゃんが奢ってあげます。……所で紋常時君は、お姉ちゃんっていつごろ呼んでくれそうかな、アサリちゃん次第?」
「お姉ちゃん篤飛露のお姉ちゃんではありませんよ?」
「でも、紋常時君を紋常時君って呼んで、将来的に区別がつかなくなったら困るでしょ。だから今のうちから慣れておかないと……」
「おねえちゃん!」
そう言って、いつの間にか姉妹の間に入れなくなる。
これは余談だが、後に兄であり弟でもある拓南が篤飛露に教えてくれた。
あそこに男は入れない、と。
あと三人で入ったスーパーでは、何故か友美と紗月が待ち構えていた。
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