第9話 トリあえずルーちゃん分を補給とほうれん草と小松菜を作ります

ある朝

家のソファで俺はルーを呼んで

もふもふとルーちゃん分を補給。

「シェイド兄ちゃんそれなに?」

「んー?ルーちゃん分を補給してるの」

シェイドは自分の膝の上にルーを乗せて軽く抱きしめる。

そして頭を撫でる。

「そうなんだね……なら僕も同じことしてもいい?」

(なぬ!?)

ルーは反対向きになって抱きしめられる形をとってシェイドの頭なでなでし始める。

(し、幸せすぎるでしょこれ)

この光景を見た

ルドガーは

「お前らだけずるいぞ俺も混ぜないか」

と言い出す。

(はいはい)

シェイドは上体を起こしてルドガーを撫で撫でした。

「おおっ!」

(なぜか嬉しそうにしてるよこの人)

今思えばなんだかんだでこの相棒達と長い付き合いになりそうだなと思い始める俺だった。

コボルトのルーは、本当に優しくて

純粋で人の言うことをちゃんと聞くいい子なんだ。

今日は沢山

ルーちゃん分補給出来ました


今日は庭で家庭菜園をルドガー、ルーと一緒にやることにした。

この間ホームセンターで

買ってきた

土、鍬を倉庫から出してくる。

「シェイド兄ちゃんこれは?」

「家庭菜園を行うための物だよ」

「家庭菜園?」

「うん」

そしてホームセンターで買ってきた

『ほうれん草』

『小松菜』

の種を用意する。

ルーちゃんの頭に手を乗せてよしよしする。

ルーは

「気持ちいい」

とにこにこする。

(ルーちゃんまじ可愛いんだけど……いつか女の子のコボルトのお婿さんになっちゃうのかな?あ、でも人間とも結婚は出来るね)

(にしても大きさ的にムーンエレファント草くらいの大きさのような気がするんだけど……?)

「ほうれん草も小松菜もそんなに大きくないよ……たぶんこの大きさは成長途中かな、もう少し大きくなったらまた植えかえたりしないといけないね」

1時間経過……

土に種を撒く、水は ジョワーッとかけるだけ。

2時間後

「ルドガー……俺もうダメかもしれない」

ルドガーはシェイドを慰めるように頭を撫でる。

「もう疲れたから少し休む」

そして休憩。5分後

「なんか減ってね?」

「言われてみたら確かにね」

シェイドとルドガーが前を見ればさっき植えた種がぶわーーっと成長していた。

(あーもう凄いどうでも良くなったわ)

「ねえシェイド兄ちゃんそれはどうやって使うの?」

シェイドは「待ってね」と言い鍬を使って早速刈り取ってみる。

そして丁度バケツに汲めるくらいの分をいれると庭の一角にはものすごい量の葉野菜の山がなっていた。

ここの土地の魔力の影響かな?

「これ全部ほうれん草と小松菜かよ……」

3週間はほうれん草、小松菜を買う必要は無くなった。

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