第7話 トリあえずはぐれスライムとコボルトを討伐します

《現在の状況からは制裁の方が優先度が高いと思われます。》

(分かっているじゃねえか)

「おいルドガー、お前同意もなしでやったからにはそれ相応の……」

(そうだ!よく思い出した、これだ)

《EXスキル:悪徳創造が発動されました》

称号:『悪男』

能力:「鑑定眼」「鞭術」「感情制御」「仕置きの心」

スキル:『瞬時再生Lv9』『家事能力Lv2』『大工Lv1』

固有スキル:「万物の覇者」、「死を先駆けるもの」

攻撃:25600

(無理だこれ)

『悪徳創造』はかなり怒気の混じった能力のようだ。

そして目の前にはさっきまでは倒れこんだルドガーがいるはずなのだが……

シェイドの目の前にはタコ殴りにされて今にも死にかけそうなルドガーがいた。「あ、やりすぎた『キュア』」

とりあえず重症や体力だけを回復してやった。

《エクストラスキル:虐殺者が発動しました。対象の心の叫びを聞くことが出来ます。》

(さっさと解決しちまうか)

すると倒れていたはずのルドガーはいきなり立ち上がる。

そしてシェイドのことを強く睨む。

シェイドはルドガーの頭を撫でる。

「おいおい急にどうしたんだよお前は?」

するとルドガーは口を開く。

「シェイドの奴いきなり俺になにをしたんだ!」

「え……」

(え……え?俺なんかしたっけ?)

「まあ落ち着けってお前」

そう言ってまた頭を撫でる。

それからして

クエスト開始する。

えーとどこに行くんだったか?

『マスター、脳筋ゴーレムですね』

『何故敵の情報をあえて言ったのだ……悪徳野郎』

『それを阻止するには実力が必要かと思います』

(なるほどな)

「おいシェイドどこに向かってるんだ?」

「依頼の内容を忘れたのかよ」

(なぜ今回俺は戦闘に参加してないんだよ……いつもどうり見たいな扱いで頭が痛くなるぜ!)

「おいシェイドお前の言ってることがさっぱりだ」

(くせぇぇ!)

「仕方ない俺が分かる限り話すか、内容はだな」

はぐれスライムとコボルトを殲滅することと場所。

俺のこのパーティーでの戦闘の経験の欠如

(どこまで話をかみ砕けるかなルドガーさんや)

「という訳なんだよ、わかったか?」

(ってわかんないだろうな……普通は)

「いやマスター様はまだ基本的な知識について私が説明させていただきますね?」

シェイドに対して効果は無いに等しいものであった。

(うざたらしさ100%で自然発動される魅了の効果が少し羨ましい)

「そして今回のはぐれスライムという魔物は大体レベルが上がり魔法を覚えている危険な魔物なのです。なのでエルフの森ではモンスターの発生率は通常よりは高い状況になっております」

「おうなるほど……エルフの森やルルティエの森周辺でモンスターの取得できる素材がこの街にて高値で取引されている理由か……」

そしてシェイドはカタナとスキルで感知できないレベルの距離まで近づく。

《マスターに警告……コボルトロードが接近中……》

シェイドにも速すぎて目にうつらなかったようだ。

しかしギリギリでカタナを出し防御に入る。

そしてその魔物の身体を包み込み動きを封じる。

(指示を頼む相棒)

『マスター指示をだします』

《安全の為ここでの戦闘を終わりにしましょう》

戦闘が終わればしっかりと黙礼をする。

そして流れ作業のように、アイテムボックスにコボルトの討伐部位を投げ込んでいく。

「じゃあここで解散ってことで頼むぞ?」

(肝試しみたいで超怖いしな)

「は、待てよシェイド一緒に行かねーか?」

(全く解せぬ)

「ほう、まあ今回だけは面倒を見てやるよ……あと泊まるのが怖いからってことで高級宿でまた過ごさせてもらうことにするからそこまでは行け」

ルドガーはその話を聞くとムッとした表情を浮かべる。

(そんな顔しないでくれよ……なんか可哀想になってくるよ)

『マスター、私を信じてください』

(見殺しか)

(ある程度の距離まで歩いていると動きが止まり身体が燃えるような感覚に襲われる)

『エクストラスキル:悪徳獲得に成功しました。エクストラスキル:危機感知が発動しました。マスターの周囲に敵が存在しました。』

(おいおい、さっきより仲良くしてーんだよ邪魔すんじゃねーよ)

そして姿を現したのは金属製のプレートの鎧のような敵だった。

(またつまらぬ敵を造ってしまったがっどいうことじゃろ……てか加護は関係ねーのか?)

《そのようですね》

今度はさっきの敵より威圧を感じる、さすがに完全に人間には見えない。

(逃げていいだろ?)

『エクストラスキル:判断が発動しました。即座に排除しますか』

(いやもう引きこもってていいだろ……うんそうしようかな)

「お前等は人間には見えない。あとこれも何かの巡り合わせなのだろうか?報酬も発生してるからこれはしょうがないとするよ」

(但し完膚なきまで倒すからな……慈悲をかけるつもりはないぞ?)

シェイドは右手にカタナを左指2本に黒死霊の弾丸×2000の貯蔵を作成する。

《状態異常 熱病を獲得しました》

『加護の効果により「状態異常 熱病」を「熱病耐性」へと進化させました』

(さんきゅさすがだな相棒、とりあえずこの戦いが終われば本当にお別れだから(哀)……別れの意を込めてもう一人の彼女を増やしとくぜ)

すると地面に靄が現れそこから現れる様に 今度はねっとりとしたようで女性の色合いが残る感じで空間をこじあけてる

(久しぶりだなシェイド元気にしていた?)

(ああ!たった数時間だがそれはリアル時間の場合だろう……でも元気だぞ)

そして黒死霊の弾丸を付与済みの一本のカタナと体に鎧のように取り付ける。

合計1000発くらいの弾丸を作り出すが一瞬で彼方に消える その瞬間後ろからドラゴンの泣き声のような声が聞こえてくるが

「「ふーーー」」

と空ぶかしをするだけで喜んで黙った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る