第5話 トリあえずスライムを討伐することにします

《スキル:魔力探知を発動します》

(見つけた)

「シェイドどうした?」

「いやなんでもない」

(さてと討伐開始だな)

『マスター、スライムには物理攻撃も魔法攻撃も効きにくいです』

(なるほどな……なら魔闘術の出番ってことだね終焉)

『その通りですマスター。』

(では魔力操作の熟練度を上げましょうか)

《スキル:魔力操作のレベルが上がりました》

『マスター、では魔闘術を発動してください』

(了解)

そしてシェイドは魔力を練る。

「な……なんだ?」

(シェイド……お前は一体)

「ルドガー、これが俺のスキルの1つ魔闘術だ」

「魔闘術?そんなスキル聞いたことないぞ」

(終焉教えてくれ)

『はいマスター』

《魔闘術の概要を説明します》

《魔闘術:魔力を体全体へ纏い身体能力を飛躍的に上昇させます。魔力を圧縮し攻撃力も格段に上がります》

(なるほど……ではスキル発動!)

シェイドの体が微かに青白く光りだす。

「ルドガー、これが魔闘術だ」

「こんなスキルが……」

(やはりシェイドは強い……)

『マスター、スライムを討伐してください』

(了解だ)

シェイドは走りだしスライムに向かって一直線に走る。

そして魔力で強化された拳で殴る。

「終わりだ」

そしてシェイドはまた走り出す。

(なるほどな……殴った瞬間に魔力を圧縮し拳の推進力へと変換しているのか……)

『マスター、魔闘術の熟練度が上がりました』

(終焉ありがとう)

『マスター、スキル発動したまま走ってください』

(了解だ)

「シェイドお前まさか……」

シェイドは魔闘術を発動したまま走っていた。

そしてゴブリンの近くまで行くとジャンプをしゴブリンに殴りかかる。

「これで終わりだ」

《スキル:魔闘術のレベルが上がりました》

《スキル:魔闘術の熟練度が100になりました。進化します。進化によりスキル名が変更されます》

《スキル:魔闘術が魔闘王術に進化しました》

(よし、魔闘王術と)

(終焉説明をお願い)

(終焉説明をお願い)

『はいマスター』

《魔闘王術:魔力を使用し身体能力を極限まで上昇させます》

(なるほど……)

「シェイドお前もしかして」

「ああ、魔闘王術というスキルだ」

(すごいな……)

(シェイド!そろそろクエストが終了だ!)

(分かりました終焉)

『はいマスター』

(魔闘王術はまた後で使うことにするよ)

『はいマスター』

そして2人はギルドへ帰る。

「シェイド、お前まだ時間あるか?」

「ああ」

「じゃあ飲みに行かないか?」

「おう」

(なんか俺も成長した気がするよ終焉)

『マスターの魔力操作スキルのレベルが上がりました。進化します』

(やったね!)

(これからもよろしくな、相棒!)

『はい、マスター』

スキル『魔闘王術』は大変強力である。スキルだが……果たしてシェイドはどう成長するのか。それは神すらも予想はできないだろう。

《スキル:魔闘王術を獲得したことによって新たな魔力操作、属性纏いスキルの獲得に成功しました。》

(このスキルで熟練度を極大まであげていくとするかな)

『称号:魔を極めた者、を発動しますか』

(どんな効果なんだ?)

『発動します』

《固有スキル:異才が発動します。またエクストラスキル:身体能力が発動します。スキルが統合しますので統合を行います。》

(はい)

《これによりスキルが進化します。》

《スキル:異才が『融合』『併合』『統合』に進化しました》

(うむ?)

《スキル:併合が統合しエクストラスキル:叡智へと進化しました》

(うん?)

(というかさ……この世界便利だよな)

(効果とかなんの魔法を使うかとかの一覧が表示されるし……)

《これからは「ステータス」と念じることで自由にスキルの詳細情報を見ることができます》

【スキル名】異才

【発動条件】《魔力操作Lv5》+《魔力纏いLv5》

【効果】魔力と属性を纏ったり、消したりできる。

スキルレベルによって自由発動が発動する。

【取得方法】

自分に足りない魔力と属性を全能神の加護を通じて顕現させる。

(へーこんな能力だったのか……)

(では本編に戻ります!)

「本編ってなんだ!?」

「いきなりどうした?シェイド」

「あ、いやなんでもない」

シェイドとルドガーは居酒屋の席に着く。

「お前も酒飲めるクチなのか?」

「まあ……一応」

シェイドは前世では定期的に飲み会をしていたのである。

そして注文をする。

《店長とリコラスの森の魔物を討伐お願いします》

「おっさん、依頼を頼むよ」

「お、シェイド君は今日スライムの依頼を受けてたんじゃなかったのかい?」

「まあそっちはもう終わったのさ」

「そうかそうかじゃあはいよ、これは今朝届いたばかりの緊急依頼だよ。なんでも最近森にゴブリンの出現数が増えているらしいよ。それにゴブリンロードもいるらしくてね……」

「そうか……その依頼受けるよ」

「すまないね」

「いいよ、すぐ終わらせてやるさ」

「頑張りなよシェイド君」

(おっさん(店長)からはぐれスライム、ゴブリンの討伐があったんだがこっちの方が優先かな)

するとおっさんから情報の詰まった結晶が配られる。

「それが緊急依頼の場所の地図だ、行っておいで」

「ありがとう、じゃあ行ってくるよ」

「おー行ってこいシェイド」

居酒屋から出ると風が吹いてくる。

明日から

この緊急依頼をこなす為に地図の場所へと

ルドガーと一緒に行くことになる。

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