第3話 トリあえずギルドへ討伐報告をすることにします

街へ着くと一旦ギルドへ。

ギルドに到着。

『マスター、まずクエスト報告をします』

(分かった)

「いらっしゃい!あシェイド様」

受付担当者が私の名前を言う。

「はいなんでしょう」

「ご用件は?」

「はい、クエスト報告をしに来ました」

「そうですか!ではギルドカードをお見せ下さい」

(よしこれで完了だな)

「これで手続きは終了です。こちらが報酬の金貨120枚です」

「ありがとうございます。あとこの街でおすすめの宿を教えてください」

「はい、少々お待ち下さい」

(120枚の金貨か……凄いな)

『はいマスター、ゴブリンロード1匹で100枚です』

(マジか!まあ報酬は沢山ある)

ルドガーを誘って

食事をしに行くことにした。

「シェイド、どこの店に行く?」

「ああ、どこでもいいぞ」

(ここら辺の店には入ったことないからな……)

『マスター、あのお店がオススメですよ』

(ん?なんか美味しそうな匂いだな……)

〈カランコロン〉

店の中に入るとテーブル席が1つあり 店主らしき人物がこちらに気づく。

「いらっしゃい、お好きな席にどうぞ」

「はい」

(なんかいい雰囲気の店だな)

(ん?誰かいるな……)

そこには黒いローブ姿の者がいた。

(冒険者かな?)

『はいマスター、おそらく冒険者でしょう』

(まあとりあえず座るか)

シェイドはテーブル席に座る。

「ご注文は何にしますか?」

「そうだな……あ……この『牛ステーキ』を頼む」

「はい、分かりました。ではしばらくお待ち下さい」

「ああ、分かった」

数分後料理が運ばれてきた。

(お?来たな)

シェイドは牛ステーキを口に運ぶ。

(うん、美味い!)

(このステーキ何肉だ?)

『牛ステーキとありますがこの世界での牛はウェナーという名前の牛を基本飼育して出荷されますが。オロックス、バッファという牛型魔物を使うケースもあります』

(なるほど……しかし美味いなこれ)

「ルドガー、美味いなこの肉」

「ああ、確かに美味いな!てかこの肉ってなんの肉なんだ?」

『マスター、この街ではオロックスとバッファを飼育しています』

(ほう)

「オロックスとバッファを使用しているそうだぞ」

「へえそうなんだ」

『はいマスター、この街でのウェナーは一般的には食用としては使用されません』

(なるほどな……)

シェイドは完食し、会計を済ませる。

(じゃあ店を出るか)

「店主」

「はいなんでしょう?」

「ご馳走様、美味かったぞ」

「はい!ありがとうございました!」

(さてと宿に泊まるか)

『マスター、あの宿がオススメですよ』

(ん?あれか?分かった)

この街で1番大きい宿屋に入り

宿泊手続きをしに行く。

「いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件ですか?」

「はい、宿泊をお願いします」

「分かりました、お客様のご職業をお聞かせください」

「はい、冒険者です」

(まあ噓はついてないよな)

『マスター、問題ありません』

(ん?あそうか……)

「はい、かしこまりました。何泊のご予定ですか?」

「とりあえず1週間で」

「はい分かりました。お支払いは前払いとなっていますが?」

シェイドは金貨を取り出す。

(いくらになるかな?)

『マスター、宿泊代金は一泊金貨3枚です』

(よし、じゃあこれで頼む)

「はい、確かに受け取りました。」

「こちらが部屋番号の鍵となります。またご夕食は19時からとなっていますのでご承知ください。お時間になりましたらお知らせいたしますのでロビーまでお越しください」

食事は済ませているのでと伝えると

もし途中でお腹減ることありましたら便利なルームサービスもご利用下さいと言ってくれた。

ルドガーと私は同じ部屋で1週間滞在する形となった。

「(ルドガーは男性なんだよな……転生してから初めての男性とのお泊まり……色々な意味で緊張するんだがこれは俺が転生前女だった影響?)」

「ん?どうしたシェイド?」

(いやこれはどう伝えるべきか……)

『伝えなくてもいいですよマスター』

(わかった)

「いやなんでもないよルドガー俺少しベッドで横になるね」

「ん?おう分かった」

シェイドはルドガーが見えなくなる位置に移動してからベッドにダイブする。

「なんだこのベッド……めちゃくちゃ寝心地いい……」

(まさか転生前の自分の性別の影響か?)

『はいマスター、おそらくそうでしょう』

(そうか……それにしても本当にここ異世界なんだな……)

『はいマスター、この世界は【グラン】と呼ばれています』

(なんかテンション上がるな)

『はいマスター』

(少し寝よう)

「……起きろ……そろそろ時間だ」

「ん?もうそんな時間か……分かったよ」

(さてと、ギルドに向かうかな)

『はいマスター』

(ありがとなナビゲート)

『はいマスター』

(それじゃ行ってくる)

『はいマスター』

(ん?あれ?変じゃね?こんな荒れた土地だったか?)

「なあルドガー」

「何を言ってる?アルバレオ俺はシュピーゲルだが熱があるか?」

彼は私の額に頭をくっつけようとする

ここで目が覚める

「!!?」

「どうして?シェイド」

宿屋……。

『だいぶ魘されておりましたねマスター』

(ナビゲート……じゃない……終焉……夢だったんだな)

『よく分かりませんがそのようですね』

「大丈夫かい?シェイド」

起きた私の頭を優しく撫でてくれるルドガー

(どきん)

「(あれ?なんだ今のどきん)」

「ルドガー……大丈夫だよ」

「そうかなら良かった」

(なんだこの感覚は?)

(まだ心臓がバクバクしてるぞ)

『なるほど……マスターの今の反応は恋というのですね』

(は!?恋だと!?俺とあいつは男だぞ)

『はいマスター』

(いやいや!はい。マスターじゃないんだわ)

『マスター、この感情を覚えておいて下さい』

(いやいやいやいや)

「(確かに顔はイケメンだし、紳士的だし、強くて頼りになって……あと声も低くて……って待て待て!俺はホモじゃない!)」

「シェイド?」

「え?あうん。なに?ルドガー」

変に意識するのやめよ。

「いやそろそろギルドに向かうけど準備はできてるか?」

「ああ、問題ない」

「じゃあ行こうか」

2人はギルドへ向かった。

《レベルが上がりました》

(ん?また上がったな)

(ルドガーと出会ってから数時間で3回もレベルアップしたのか……)

『はいマスター、先程もですがこの世界では魔物を倒すと経験値が溜まりレベルが上がります』

(そうか……まあこれからもレベルを上げていくか)

「シェイド着いたぞ」

「ああ」

カランコロン

ギルドの中へと入る。

「おはようございます」

と俺は中へとはいる。

(それにしてもこの街には色んな種族がいるな)

『はいマスター、このギルドには人間やエルフ、獣人など様々な種族がいます』

(なるほどな……しかし俺が転生した異世界は想像以上にファンタジーだな)

「シェイド!こっちだ」

「ああ、今行くよ」

そして受付嬢の所へ行き、クエストの紙を見せる。

「はい、分かりました。少々お待ちください」

(この待ち時間暇だな……)

『マスターに魔術のスキルについてそろそろ伝授しようと思います』

(魔術?そんなものがあるんだな)

『はいマスター』

(じゃあ頼むわ)

「シェイドさん、ではこちらのクエストをお願いします

すぐに終わるクエストです。」

と紙を受け取りギルドを出る。

(この紙はなんなんだ?)

『はいマスター、その紙に魔力を込めるとその人の魔力が紙に反応し光るのでそれが今すぐに取得可能な魔術スキルになります』

(なるほど……)

「では、始めてください」

『クエスト魔術スキルと適性』

紙に魔力を通す。魔力を通すと紙に文字が浮かび上がってくる。

(ほう……こんな感じなのか)

《スキル:魔力操作を獲得しました》

「おお!凄いですねシェイドさん!まさかこんなすぐに獲得できるなんて」

(うん?普通はどれだけ時間がかかるんだ?)

『はいマスター、普通の人はどんなに早くても3日はかかります』

(そうか)

「じゃあこれで終わりだな」

「はい!またお願いしますね!」

(これでクエスト達成か……それにしても色んな種族がいるんだな……まあ当たり前か)

『マスター、早速魔術のスキルを取得してみますか?』

(やってみるか)

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