第15話 修学旅行らしい
僕らは洋館のカフェに3人で座っていた。
「はい、お待たせ致しました。
炭酸水。クリームソーダ。ミルクセーキです。」
可愛いメード服のお姉さんが?」
グルグルと景色がまわり、僕らはアキバのカフェにいた。
「えっ?」
僕は思わず「リク、修学旅行は?長崎は?」
山内が「スバル、大丈夫か?
修学旅行はとっくに終わってるぞ。
冗談はよせよ。今週で夏休みも終わるからって
スバルがアキバ行こうぜって誘ったんだぞ。」
僕は携帯を見た。8月21日。
修学旅行日程は7月30日から8月2日。
20日近く時間が過ぎている。
『シャ。』
「どうした、スバル、おかしいぞ。」
リクが僕の肩をつかむ。
「山内、山下さんとはどうなった?
稲佐山、告白したんだよな。」
「スバル、それ聞くの?
もちろんラブラブだよ。自由行動でも一緒に見て回ったさ。」
「洋館で西洋ドレスを着て、女子の山下さん、沢田さんはテンション上がり上がり。
結局僕らも勧められて、ひらひらのブラウスを着たよな。」
リクが「僕が一番似合っていたけどね。」
山内が「そっかー。」
「黒木さんは?」
山内が「スバル、黒木さんって誰?」
「山下さんと一緒にいたじゃないか。」
「スバル、大丈夫か?そんな子、クラスにいないぞ。」
「えっ!」
僕の修学旅行での記憶と
山内、リクの記憶は違うようだ。
時空移動でシャが何かしたんだろう。
まあいい。黒木さん。誰だ?
時の中の単なるすれ違い人か。
しかし、僕は黒い影Xの助手で・・・
僕らは注文した飲み物を飲みはじめた。
リクが「スバルが注文した炭酸水、美味しいよな。長崎の会社なんだよな。
ラベルがX。ちっとカッコいい。」
山内はクリームソーダーのクリーム加えて
「だな。」
僕の記憶じゃ、この炭酸水、修学旅行前はアキバで売ってなかった。
世の中になかった。全国区か。
確かにトーマスさんに『美味しい』って言ったけど。トーマスさん、妖精の魔法でも入れているのかな炭酸水。
たかが、飲み物だけど歴史が変わっているのは確かだ。
シャ、気づいたよ。
今更だが、お前は、時を動かす黒い影Xなんだな。
僕らは店を出てゲームショップに流れた。
修学旅行、夏休みも終わり、
9月1日。始業式。
先生の横に転校生。
「転校生の黒木モモです。」
「黒木さん。」思わず、席を立ってしまった。
先生が「スバル、黒木と知り合いか?」
僕は瞬時に状況把握。
僕は即答「いいえ。間違いました。」
「なんだ、それ。」山内が茶化す。
黒木さんは僕の隣の席に着いた。
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