第12話 K・M・Iとサカモトさん

僕は驚いた。もちろん歴史上の人物サカモトさんが生きていること。

変身のマレーシア人の香辛料貿易のオースティンになっていること。

もう一つはK・M・Iがサカモトさんの脳を狙っていることだ。

色んな意味でツッコミどころはある。

「シャ、サカモトさんは、なんで生きてるんだ?」

「サカモトか。あれは、たまたまだ。俺様が京都に迷い込んでしまったからだ。」

「迷った?シャ、詳しく話せ。」

「スバル、俺様は時を自由に動き時代を動かす黒い影Xだ。江戸の終わり、このジパングが大きく動こうとしていた。混沌の時代。人々は物々交換から貨幣と富を形にした。その中で宝石と香辛料は特別だった。

もちろんアヘンは薬として、胡椒、スパイス、薬草と共に一気に医学材料として世界中に出回った。

その頃、ジパングは世界に出入り口を閉ざしていた。

鎖国だ。

サカモトは『ジパングの門を開けよ。世界へ行くぞ。』

先の世界が見えていた。

幕府、新政府どちらにもに煙たがられていた。」

「危険人物?」

「そうだスバル。サカモトは故郷のユズやカボスが食を豊かにすることを知っていた。そこから日本にはない胡椒やスパイスを求めて東のアジアの国々へ。そこでたどりついたのがマレー半島だった。」

「シャ、サカモトさんの個人の話は置いて、なぜシャは京都に迷い込んだんだ。」

「そうだな。俺様は幕府の指示で隠れて真珠の貿易をしていた大村藩、長崎に時空移動していたんだ。長崎の真珠が海外に流出するのは邪魔するためにな。」

「シャ、訳が分からないんだが。お前はジパングの味方じゃないのか?」

「スバル、俺様は誰の見方でもなんでもない。俺様は気まぐれだ。元々猫だしな。ハハハ。」

「それでなぜサカモトさんがここにいるのか。」

「時空空間移動で長崎を設定したはずが、誤差で鴨川近くに落っこちてしまった。そこにサカモトがいて俺様をキャッチ。

俺様は時代を動かす黒い影X。助けるべきして助けた。そして今に至る。」

「?なんか適当だなシャ。」

「適当?それでいいんだ。物事はそのくらいでうまくいく。覚えておけスバル。」

「それでK・M・Iがなぜサカモトさんの脳を?サカモトの脳内データーが欲しいんだろう。AIは所詮機械だからな。完全体の機械人間を作るために。

それにサカモトはAIを考案した最初の人間だからな。」

「シャ、サカモトさんはK・M・Iから命を狙われているってことなんだな。」

「そうだ。」

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