第10話 どちらが本当の世界だ

僕はトーマスから離れ、シャと2人。

人間の姿のシャは瞳はブルー。髪は金色のストレート。悔しいが、どこからどう見ても美少年。僕達と同じくらいの歳だ。

シャが「何?スバル。俺様の姿が美しくし過ぎると?ハハハ。惚れるなよ。

俺様は男子に興味はない。」

「ポコン。」げんこつでシャの頭を一発。

「こら、シャ。お前に惚れるわけないだろう。僕も男子に興味はないし、猫を恋人にする気はないさ。」

シャは笑いながら

「そうだった。俺様は猫だ。」」

ピョンと跳ねて猫の姿に変わりテーブルの上に乗った。

「おい、シャ。大丈夫なのか?

みんなの前で変身して。」

「大丈夫だ。

ここにいる奴はみんな知っている。」

「えっ?どういうことだ?」

「スバル、聞いたことはないか?

過去から現代まで時代、時代のもっとも重要な出来事が起きるときに現れる黒い影のX。たまに写真に黒い人の影だけが映りこんでいたりする。その人物。」

「聞いたこたがある。社会の授業の時に先生が『時代が動くときに必ず黒い影Xが関わっている。これは単なる噂だがな。信じるなよ。それに、テストには出ないぞ。』っと笑ってた。」

シャが猫の前足で目をこすりながら

「その『黒い影X』は俺様だ。

そして黒い影Xには助手がいる。

それがスバル。お前だ。」

「えっーーーーーーーーーー!」

「最初の日のサカモトの件、覚えているか?」

「ああ、覚えている。確か、『はい。』と返事をした。」

「あれは坂本の代返を頼んだ。彼は歴史上は、京都の先斗町近くで暗殺されたことになっている。が事実は生き延びた。」

「えっ?」

「坂本は“時代の番人”にスカウトした。

オースティン!」シャが呼ぶ。

マレーシアのオースティンが来た。

「先生!なんかようがな。」

「オースティン、

スバルだ。彼は俺様の助手だ。」

シャはまた前足で目をこすりながら、少し偉そうにしていた。

えっ?この人?

「坂本、意地悪せずにいつもの姿なってやれ。」

「サムライ。サカモトさん。」

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