第8話 時空から来たひと?
起床の時間。
僕のポケットに昨日の夜空の星が入っている。
シャが『願いが叶う。持っていけ。』って言って。
山内とリクの星は?
まあいい。ポケットに入れておくか。
時間だ。
「山内、起きろ。」
「スバル、言われなくても起きてるぞ。」
そうだった山内は山下さんと自由行動できるんだ。嬉しくて早く覚めたらしい。
寝起きのよくないリクは、まだ深い眠りの中だ。
「リク起きろ。朝食の時間だ。山内もいくぞ。食堂はクラスごと。」
「急ぐぞ。」
僕らは食堂へ。山内はキョロキョロ誰かを探している。
僕らは2Cとクラスのプレートの席につく。
山下さん達女子がいた。
朝から変わらず、うるさい、いや失礼。元気な女子達だ。
静かな僕には女子のパワーは重すぎる。
山内が目で山下さんに合図を送った。
2人だけの空間の線が見えた。
嘘じゃなく、2人とも両思いのようだ。
山内、山下さんに巻き込まれた感じで沢田さん、黒木さんの6人でテーブルに着いた。
「今日はよろしく。一緒に自由行動だよね。」
山下さんが巻き巻きの髪を触りながら話す。
山内は彼女を自慢する男子の顔になっている。ニヤニヤ。
ちっと引くが山内が嬉しそうならいいや。
メンバーはショート髪の体育会系の沢田さん。元気だ。
もう1人、黒木さんは?わからない。印象が薄い。
リクは女子に興味がなく、焼き魚を上手に食べるのに集中してる。
山内が「早いグループはもう出かけている。急ごう。」
リクがモグモグさせながら僕らは食堂を出た。
僕らは、路面電車へ乗り込む。
リクがポケットに星を見つけた。
山内が「昨日スバルが、ガチャでとった星か。僕も持ってる。」
シャ、また記憶操作したな。まあ、いいか。
山内、山下さんは相変わらず仲がいい。
元気な沢田さんは大声でリクに絡みながらオランダ坂をかけた。
えっ?石段でこけた。
「いたいー!」
黒木さんがバンドエイドを渡した。
「ありがとう黒木。」
一瞬、黒木さんが別人に見えた?
気づくと目の前はグラバー庭園だ。
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