第6話 出島の時空ゲート

昼食後は平和公園を見学。

そのあと鎖国時に唯一世界と商業ができた町。出島に到着。

「自由行動30分。」先生の声が響く。

生徒達は造りものの関所、ゲートへ吸い込まれて行った。

山内が「見学って言っても、観光用か。」

僕は周りを見渡す。確かに造りました感がハンパないな。場所も違う。」

リクが「スバルここは出島じゃないのか?」

「たぶんな。」

シャが目の前に。

「シャ!またか。仕事は拒否する。1日3回も働かせるな。」

リクが可愛い猫だなと背中をなでる。

山内も「いい黒い毛並の猫だ。」山内は顔をシャに近づけた瞬間。

「ニヤァとは鳴かないぞ。山内、リク、スバル仕事だ。」

山内が驚いて「猫がしゃべったぞ。」

リクも「観光地用のAIロボ猫とか?」

山内が「そうだよな。猫がしゃべるわけないしな。ハハハ。」

「そっか?この猫は僕らのことを働かせようと考えてるブラック企業の上司の顔にしか見えないんだが。」

「スバル、残念な新入社員的なことは言うな。僕らは、中2だぞ。」

リクは「しゃべる猫、なんか面白そうだ。」

2人は気づかないまま引き込まれた。

僕はシャをみて。

「今度は何をさせる気だ。」

気づくと僕らは時空を超え、リアル出島の町中にいた。

「お前達には客として店に入ってもらう。

テーブルについて待っていろ。2人の西洋人が同じテーブルに着く。

黙って3人とも出された紙にサインしろ。

そのあとに契約書を渡される。それを受け取り、全力で店を出て走れ。」

僕らはテーブルに座っていた。

西洋人2人が紙をだし、僕らは黙ってサインした。

紙に砂糖の文字。そのあと猛ダッシュで店を出た。

西洋人が追いかけてくる。

契約書はシャに託した。

次の瞬間、僕らは元の偽ものの出島にいた。

「集合時間だ。」2人は何事もなかったように出島のゲートを出た。

契約書には砂糖売買の独占契約書の文字が。

「シャあれは?不平等条約の一部だ。

破棄してくれてありがとう。スバル、よい働きだった。」




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