0426「日々の泡」

 漫画家先生と無表情アシスタント主人公がお互いにお互いの何かから離れられないでいるお話。


 なんだか、初めて?先生の作品のなかでREALを感じる女の子だったような気がする。まだまだ読んできた作品数が少ないからなんとも言えないんだけど。


 個人的には好きなお話だった。アシ募集してる漫画家が主人公を囲って自分のもとにおいておくように、それとなく工夫をしているという、なんかふんわかとしたエッチな雰囲気が漂っているのがいい。ほとんどが主人公の胸の内でストーリーが進んでいくような感じなんだけど、ちゃんと漫画家先生の想いもなんとなくわかるようになっていて。とても好きなもどかしさだな。


 人生のドツボのハマり方というか、この状況というか。それがなんだかいいな。いいなっていうのも可笑しいのか。なんだろう。私もそういう体だけの関係というもののほうが、どっちかというと気楽で好きだと感じるタイプの人間なので。でもそれだどいつかキツくなってくるということもわかっていて。


 それぞれの人のそれぞれの男女関係というものがあって、結局は世の中の正解に身を寄せたほうが、幸せだと思い込むのは簡単であって。


 でも、拗らせているひとは、それが難しいわけでして。なんだろう。この作品をいいなと思ってしまう私の今とこれからのことを考えてしまう。


 それと、あとがきみたいなところでも書いてあったけど、やっぱりこういう漫画家の作業場で広がるストーリーって素敵だなと、マンガ好きには映ってしまう。最近では松本大洋先生の、東京ヒゴロとか。好きだったな。もう一回読みたい。


 ということで、ここらへんで。

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