第156話 初めての夜

注意

このお話には性的な表現が多数存在します。

周囲に人がいないか今一度ご確認ください。








《ジェネシス》との面談――《ジェネシス》姿を現さなかったけど――を終えた私達は、一度『花冠』本部に戻った後、咲島さんと少し話して家に帰ってきた。


「神林さ~ん」

「はいはい。ちょっと待ってね~」


かずちゃんは今もマイペースで、《ジェネシス》の思わせぶりな発言について考えたい私の気持ちなんてお構いなしだ。

本当にかわいい。


考察なんてできる訳もなく、リビングの片づけを大方終わらせえると、私のかわいいかずちゃんはソファーにやってきた私にすぐ抱き着いてきた。


「最近こうやってずっと抱きしめ合ってゆくりする機会が減りましたよね?」

「まあね」

「せっかくなので、今日は1日ゆっくりしませんか?私はこの時間が一番好きです」


そう言って、私の胸を枕に全身の力を抜く。

私の体の上で寝転がっているかずちゃんは、私の顔を上目遣いで何かを期待する。


抱きしめて、何度も何度も背中を撫でてあげると、嬉しそうに微笑んで小さなキスをした。

そして、いつの間にか眠ってしまった。


この子の寝顔を見ていると、私も眠たくなってきた。

かずちゃんにはブランケット被せると、上で眠っているかずちゃんを掛け布団にして、私もひと眠りすることに。


そして、気が付くとすでに日は落ちていて、夜になっていた。







「神林さん」

「ん?」


夜ご飯を作ろうと、かずちゃんを膝の上から降ろして立ち上がると、引き留められた。


振り返ると、もじもじと手足を小さく動かして目お泳がせている。

なにか、言いたいことがあるみたい。


「その…神林さんは、今のままで満足ですか?」

「はぁ?」


言っていることの意味が分からず、思わず首をかしげてしまう。

かずちゃんの隣に座って詳しい話をしようとすると、手が伸びてきた。

そして、私の肩を掴むと力いっぱい押され、ソファーに倒れこむ。


「もう、3ヶ月ですよ?それで進展が直前までいっただけって…私はもう、待てません」

「ちょっと待って。まだ暗くな――んんっ!?」


唇と唇を重ね、お互い話せなくなる。

かずちゃんはこの状態をもっと続けるつもりなようで、何度も私の口の中に舌をねじ込もうっとしてくる。


嫌なわけじゃないけど、私が抵抗していると露骨に嫌そうな顔をされた。


「なんでですか?私のこと好きで、今に手を出しそうなほど決意が揺らいでるんじゃないんですか?」

「だとしても、私にだってタイミングがある。絶対にあなたを食べてあげるから、少し待って」


唇を離し私に顔を見つめるかずちゃんにそう返す。

まだ、そのタイミングじゃない…


「その少しっていつですか…」

「それは…」

「私はもう十分待ちましたよ?自分がわがままだって自覚はあります。だから、神林さんのわがままだって聞いてきました。『かずちゃんは未成年だから手を出さない』そんな、わがままをね?」

「……」


歯を食いしばり、私を睨むかずちゃん。

その眼には涙が溜まり、今にも泣きだしそうだ。


「神林さん。私はあなたほど我慢強よくありません。あなたが言う通り、子供なんです。だから…私はいつまで待てばいいか、教えてくださいよ。そして、『よく頑張ったね』って、ご褒美を下さいよ」


泣きそうになりながらそう懇願するかずちゃんを見て、私は胸が締め付けられるような気もちになった。

かずちゃんを…また泣かせてしまったから。


そして、さらに泣かせてしまうと思ったから。


「ごめんね。今夜。今夜まで待って」

「…どれくらい?」

「ど、どれくらい…?」


えっと…今は6時か…


「あと3時間かな?」

「…絶対ですよ?」

「うん約束。守らなかったら私の事無理矢理襲ってもいいよ」

「…分かった」


約束を交わし、私はかずちゃんの側を離れる。

そして、キッチンへ行くと冷蔵庫を見て嘘をついた。


「あれ?お肉なかったけ?」

「さあ?」

「ちょっと買いに行ってくるね。すぐ戻る」


そう言って急いで店に行くと、香水を買って帰ってくる。

ずっとソファーの上で拗ねているかずちゃんの様子を見ながら料理を作る。


出来上がった料理を並べてかずちゃんを呼ぶと、ふらふらやってきてちまちまご飯を食べる。

私がご飯を食べ終わってもずっとちまちま食べているから、かずちゃんを置いてお風呂の用意をし、ベットの用意もしておいた。


「かずちゃん。一緒にお風呂入りましょう」

「はーい」


お風呂に呼ぶと、カルガモの子供のように私の後をついて来て、一緒にお風呂に入る。


湯船の中でかずちゃんの髪にトリートメントを塗りこんでいると、ずっと黙っていたかずちゃんが口を開く。


「これからたくさん汗をかくのに、お風呂に入る意味あります?」


…確かに、わざわざお風呂に入る意味はないかもね。

汚れを落とすためと言っても…今日掻いた汗のにおいまで落としてしまうから、あんまり興奮出来ないかもしれない。


でも、お風呂に入らないのは…なんか嫌だ。

そういったところで、かずちゃんは納得してくれないし…どうしたものか。


「…絵を描くときは、古い紙じゃなくて新しい真っ白な紙を使いたいでしょ?」

「ですね」

「これからかずちゃんを私色に染めるんだから、お風呂で綺麗にしてからやりたいよね?」

「なるほど…じゃあ、朝風呂は?」

「朝風呂?」


…私の理屈で行くなら、染めたのにまた色を落とすのかって言いたい感じ?

なんでそんな面倒な質問を…


なんて答えるのが正解だ?

お風呂に入ることを色を落とすって考えるなら……分からん。


とりあえず、それっぽいこと言えばいいか。


「朝風呂でも落ちないくらい、私の色を染み込ませるから大丈夫」

「神林さん…!」


目を輝かせるかずちゃんを見て、ちょっと心が痛くなった。

ごめんね、適当言っただけなんだ。


期待に満ち溢れた目を向けるかずちゃんとお風呂を出ると、私は下着付けて上にパーカーを着る。

それを見たかずちゃんは、なんと下着だけで脱衣所を出ようとした。

流石に風邪をひかれると困るので、カーディガンを渡す。


リビングでテレビを見ながらゆっくりと時間が流れるのを待つ。


時計の長針が12に近づくにつれ、私達はお互いの顔を見ることが出来ず、誰がどう見てもせわしない様子で全く内容が頭に入ってこないテレビを眺めて過ごすこと1時間ちょっと。

 



時計の長針が頂点に達し、運命の時間が訪れた。


かずちゃんが私のパーカーを引っ張る。


何も言わず立ち上がると、カーディガンで上半身を隠すかずちゃんを連れて寝室へ入る。


「…香水?」


寝室に入ってすぐに、鼻が曲がりそうなほど撒かれた香水の匂いに、かずちゃんは首をかしげる。

私もかずちゃんも香水をつけないし、買わない。

だから、この家にあるはずがないものの匂いに首をかしげていたのだ。


私はそんなかずちゃんをベットに呼ぶと、一つお願いをする。


「始める前に、《状態異常無効》を切ってくれない?」

「…?いいですよ」


ステータスを開いて、パッシブスキルである《状態異常無効》を無効化したのを確認すると、私も《鋼の体》の状態異常耐性を切る。

すると、さっきまでは不快でしかなかった香水の香りが、突然とてもいい匂いになる。

それはかずちゃんも同じようで、少し驚いていた。


そんな事は置いておくとして、私はかずちゃんをベットの真ん中へ連れてくると、優しく抵抗しないかずちゃんを押し倒した。

かずちゃんがベットに倒れこんだ衝撃で、ベットからボフッっと空気が吹き上がる。

その空気がとんでもなく甘く、私の鼻腔をくすぐる。


「これは…邪魔だよね」


顔を赤くし、どこか光を失くした目で私を見つめるかずちゃんのカーディガンを掴むと、ゆっくり剥がす。

すると隠れていたかずちゃんの美しいペールオレンジで、未発達な体が露になる。


「…っ」


その体がどうしようもなく色っぽくて、私の欲望に触れる。

同意も取らずかずちゃんの脚の上に乗ると、私は穢れなき未熟な肌に触れ、腹から首へかけて指先へなぞる。

首から顎へと進み、顎の先端に人差し指をひっかけると、私の顔を正面から見えるように位置を調整した。


私だけを見ていることを確認したら、私は態勢を変えて顔をかずちゃんの体へ近づける。

可愛らしいブラの端を噛むと、ゆっくり引っ張って位置をずらせば、鮮やかなピンクのつぼみが姿を見せる。

さっきこそこそとブラが外れやすいように調節している姿をしっかり見ていたからこそ、これが出来た。


子供らしい小さなつぼみを見つめ、舌を伸ばす。

普段のキスで鍛えた舌さばきで、つまむのも難しいようなつぼみをひっかけ、上に下に、右に左に、引っ張り押して弄ぶ。

すぐにつぼみは固くなり、簡単に舌をひっかけられるようになった。


「んん…あっ…あっ…」


何かを感じたのか、小さく可愛らしい鳴き声を上げる。

その声が私の欲を掻き立て、もっと激しく弄ぶ。


「あっ…ああっ…!」


ベットのシートをぎゅっと掴み、くすぐったそうに体をくねらせる。

そんなかずちゃんの体をしっかり掴み、逃げられないようにする。


「神林さ――んあっ!?」

「……こっちもおいしそうね」

「ひゃっ!?」


名前を呼ばれて顔を上げると、完全にオープンになった脇を見て、無性に舐めたくなる。

つぼみを舐める事をやめて舌を近づけると、洗ったはずなのに濃厚な汗の香りを感じた。


脇を舐めると少ししょっぱくて、不思議な味がする。

これがかずちゃんの味なんだろう。


「やあぁ…そんなとこ舐めないで…」

「そう?じゃあ、どこがいい?」

「…ん」


かずちゃんが指さしたのはパンツ。

正確にはその中だろう。


子供のくせに大人がつけるような、えっちなパンツに手を伸ばすと、それを剥がす。

パンツの下は湿っていて、触れれば手が濡れてしまう。


「おませな子供ね」

「うぅ~!」

「そんなに威嚇して…じゃあ、いただきます」


かずちゃんの大切な場所に舌で――

ゆっくりと、優しく、それでいて力強く。


「はぁ…あっ…ああ!」


猫の毛繕いのように、何度も何度も――


「あっあっ……んあっ!」

「かわいい声」


濡れているのは私が舐めたからなのか、かずちゃんが我慢できなかったからなのか。

可愛らしい声を上げ、体をくねらせる。

部屋にかずちゃんの声が響き続け、止まらない。

声はどんどんと高くなり、そして…


「あっ…ああああっ―――!!」


頂点に達したらしい事が、痙攣するからだと一層高く大きい声からうかがい知れる。


「まだ1分も経ってないよ?」


そう煽ると、息を荒くしたかずちゃんが私をキッと睨む。


「こんなにたくさん香水を撒いて…だったら神林さんはどうなんですか?」

「さあね?また後でわかるよ」

「この変態」

「はいはい」


口ではこんなに強気で私を拒絶しているけれど、体は素直だ。

私がかずちゃんの体の上にのしかかり、唇を奪うとかずちゃんの方から私の舌を迎えに来た。


口の中で舌が絡まり合い、唾液が潤滑剤となってぬるぬる動く。


左手でかずちゃんと手をつなぎ、右手は下へ伸ばす。

そして、びしょびしょのある場所に触れると、かずちゃんの体が硬直した。


「ん~…はぁ…ん」

「んんっ!神ば――んっ!」


ぴちゃぴちゃと音を鳴らしてキスをする。

かずちゃんは口だけでなくある場所でも私にいじめられ、愛されている。


最初は優しく、かずちゃんがほしい場所を探るように様々な場所を撫でていく。

そして、穴の中へ指を入れるとわかりやすく痙攣した。


「…感じちゃった?」

「…まだ!」

「そっか…じゃあ、遠慮なくぐちゃぐちゃにできる」

「ふぇ…?――や、ぁ、ああっ…」


指を乱暴に動かし、掻きまわす。


「あ、ああ…んあっ!…ひんっ!?」


もはや暴れるくらいの勢いで体をくねらせ、断続的に鳴き声を上げる。

私の指はあっという間にびちょびちょになり、なおも液体は漏れ続ける。


「かわいいよ。世界で一番かわいいよ!かずちゃん」

「やあぁ…やめてぇ…ああっ!」

「え?やめてほしいの?」


指の動きを止めてそう聞くと、かずちゃんは涙目になる。

そして、かわいらしいこえで叫ぶ。


「やめないで…!もっと…ぐちゃぐちゃにしてっ!!」


その言葉を聞き、私は口角を上げると指を引き抜く。


「じゃあ、今度は中指も追加してあげる」

「はい…」


人差し指と中指を見せると、かずちゃんはとろけた笑みを浮かべた。


2本の指で、ゆっくりと奥をつついたり、ほとんど抜いたりする。


「んん~…はぁ…んあぁ…」

「かわいい声出しちゃって」

「もっと…激しく…」

「変態さんね。お望み通りに…してあげる」


2本の指と腕に力を入れると、素早くなかを掻きまわす。


「んあ、あっ!…いぃ…もっと、激しく…ああっ!!」

「この変態、がっ!」

「ああああっ――!!」


そんなにねだられたら、かずちゃんに甘い私はもっとしてしまう。

一般人では出せない速度でぐちゃぐちゃにかき回せば、かずちゃんの声はどんどん大きくなる。


くねる体が私から離れないように、両手両足で私の体に抱き着くと、キスをせがんでくる。


「んっ…ふぅ…んん」

「んあぁ…ふ、ぅ…んんっ!」


何度もキスをして、上も下も幸せに満たされる。

快楽に身をゆだね、体を動かすことをやめたかずちゃんは何度も絶頂し、だらしなくよだれを垂らしている。


「あ、あ、あ…あああああっ―――!!」


何度も絶頂していたかずちゃんは、ひときわ大きい快楽に飲み込まれ、完全に脱力した。

汗とよだれでベトベトになった顔をとろけさせ、ビクビク痙攣している。

その顔を見て私もその快楽に身を委ねたくなった。







次回 攻守逆転

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