第二章

第22話 キャラ紹介と一部設定

●キャラクター紹介●


神林紫かんばやしゆかり 26歳・女


ステータス (21話時点)

レベル13

スキル

  《鋼の体》

  《鋼の心》

  《不眠耐性Lv3》

  《格闘術Lv1》


主人公。

元社畜のギフターで、生活費を稼ぐために冒険者になった。

昔からダンジョンに興味がなく、ダンジョン関係の知識が全くもって足りていない。

ギフターの中でも身体能力に天賦の才を持つ、肉体派の覚醒者で、技術は感覚的に覚える。

たまたま、ダンジョンで拾った御島一葉を妹のように可愛がり、なにか買ってほしいとねだられると、躊躇いなくお金を出すほど甘い。




御島一葉みしまかずは 16歳・女


ステータス (21話時点)

レベル14

スキル

  《魔導士Lv1》

  《鑑定》

  《抜刀術Lv3》



一応ヒロイン枠。

勉強“は”出来る高校生。

ギフターという事で、いつか冒険者になるだろうと考えた両親によって、祖父の道場で小さい頃から剣術を学んでいた。

しかし、当人に剣の才能は無く、血の滲むような努力の末に得た、努力の賜物。

いじめを含め、これまでの人間関係の苦しみを打ち明ける事ができた神林に対して、軽度の依存状態にあり、姉好きな妹のような気分でいる。





●主な設定●


◆世界観


現在より少し未来の日本で、ダンジョンとステータスが存在するゲーム的な世界。

ダンジョンは日本にのみ存在し、ステータスを持つ覚醒者も日本にのみ存在する。

その為、ダンジョンがもたらす利益を独占している日本は、経済面で世界一。

魔力が主なエネルギーとして使用され、脱炭素化が非常に進んでいる。


◆ダンジョン


日本にのみ存在し、合計11箇所にある。

ダンジョンの入口となる、空間の歪みに入ると、一度訪れたことのある希望する階層に転移する。

出たい時は出口となる空間の歪みを見つけ、入ることで脱出可能。


◆モンスター


階層が深くなればなるほど強くなり、厄介な能力を持ち始める。

主人公がいる階層では、ちょっと強い野生動物程度なので、猟銃を持っていれば一般人でも活動可能。

倒すと煙となって消え、魔石を落とす。

時折、本来その階層に存在するはずがないモンスターが現れる、“はぐれ”という現象を起こす。


◆覚醒者


ステータスを得た人間。

ステータスを得た時点で、全く運動をしない引きこもりでも、運動が得意な人並の身体能力を手に入れる。

また、レベルとスキルを獲得し、レベルは生物を殺す事で上がり、スキルは経験を積み続けたり、努力する事で上がる。

主に覚醒者は、『冒険者』となってダンジョンへ行くが、一葉のような性格の人間や、臆病なモノは普通に生きる。

生まれつきステータスを持つ覚醒者を、『ギフター』と呼ぶ。


◆ギフター


生まれつきステータスを持つ人間。

覚醒者として比較しても、あらゆる面で優れており、一般人から見れば本当に人間か疑わしい存在。

能力面では冒険者に適しているが、ギフターとして生まれれば冒険者として成功できるわけではなく、運と才能が必要である。

また、ギフターでも冒険者にならず、普通に生きるモノもいる。


◆レベル


ステータスの項目の1つ。

モンスターに限らず、生物を殺すことでレベルが上がり、身体能力・魔力量・身体強度・思考速度・自然治癒力が上がる。

高レベルの覚醒者は、多少の傷であればすぐに治る。

しかし、大きな怪我――四肢を失う等の大怪我は治らない。

レベルの高さ=強さ、と考えて問題ないが、うまく魔力を扱えればレベル差は無いも同然。


◆スキル


ステータス獲得時や、経験・努力の末に得るモノ。

剣術などスキルは、剣を扱う際に補正がかかり、『こうすると良い』という動きにそれとなく導く。

通常の覚醒者は、ステータス獲得時に1つのスキルを手に入れるが、ギフターは2から4のスキルを手に入れる。

また、努力することでも獲得可能。

直向きな姿勢こそがスキルを手に入れる近道であり、その代表例が一葉。


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