問答

「それで?なんで親友2人がガチの殺し合いしてたのかしら?」

名鏡がそう聞くと

「風香がいまだに私の隣に巫女として立つと言ってたからです!おばさんもわかるでしょ、風香ちゃんこのままじゃ死んじゃいます!」

焔がそう言った

「私と引き分けたくせに」

すると風香が横からそう言った

「っ!!そうよ!!あんな馬鹿げた力どう考えてもまともな物じゃないでしょ!大丈夫なの?!」

焔がそう焦ったように聞く

「別に、、、」

それに風香はそう淡白に返す

「別に?!私がこんなに心配してるのに!!」

焔は風香に鋭い拳を放つ

キン

「がぁ!」

しかし次の瞬間怪我をしたのは焔であった

「焔ちゃんは暴力ですぐに解決しない。その気持ちは分かるけど」

「っ!」

「焔ちゃんの気持ちはわかるけど風香の未来を閉ざすのいただけないわね」

「でも、風香は私の側に居ることが結果的に1番幸せになれるはずです」

「その根拠は?風香が貴方の隣に巫女として一緒に立つと言うことが出来ならとしても幸せにできるの?」

名鏡がそう問うと

「はい!!」

焔は断言した

「DV彼氏が?」

「風香に言葉で通じないことは私の次におばさんが知っているでしょう?」

「、、、ひとまず、お互いが死ぬレベルの事態にならなかったら私は2人の間の行動にはもつ口出ししないわ。私はもうどっちに転んでも勝ちだから」

そう言うと名鏡は山門達が持ってきた車椅子に乗るのであった

「え?お、お母さん?それって、、、つまり」

「義務教育は終わったんだから自分のケツは自分で拭きなさい。焔ちゃんだって風香にボコボコにされるってわかったら武力では解決しようししてこなくなるわよ。何せ白の娘なんだから」

名鏡は風香にそう言うのであった

「、、、お母様!娘さんを私にください!!」

そしてそれを聞いた焔はそう言いはなった

「何結婚の挨拶みたいなのしてるのよ!」

「え?普通にお嫁さんにする気だったけど?」

「はぁ?はぁー?!!」

風香は顔を真っ赤にする

「え?嫌?」

「、、、、、、、嫌」

「「かなり考えたわね」」

母親2人はそう言った

「まー、筋は通ってるし焔ちゃんが風香を貰ってくれるなら私も安心して死ねるから私は別にいいわよ」

そして名鏡はそう言うのであった

「つまり、、、風香が頷いたらもう」

「好きにしていいわよ」

「風香!!私のお嫁さんになって!!」

「ふぇぇ?!!」

そんな地獄絵図を見て

「百合尊い」

零はそう呟くのであった

「それじゃ、風香ちゃん。写真撮るぞ」

しかし直ぐに風香にそう言うのであった

「え?なんの?」

いきなりの言葉に風香がそう聞くと

「卒業式だぞ?晴れ着姿で写真撮るんだよ。もうスーツ・着物・ドレス全部できて今車に積んであるからスーツと着物の2つ着て正門の卒業式の看板と一緒に撮ろうぜ」

零はそう答えた

「ああ、なるほど!」

そしてそれに風香は納得する

だが

「「は?スーツ?着物?ドレス??何言ってるの?」」

焔と白は困惑する

「え?社員への福祉は雇用主としてしっかりしないとですから服一式こっち持ちで作ったんですよ」

それに零はあっさりとそう返す

「、、、先に風香に雇用契約書にサインさせたのは俺だ」

そしてそう言った

「「は?」」

「「ぇ?」」

そして防人母娘や周囲にいた生徒は唖然とする

「卒業試験があったあの日に風香ちゃんを雇ったんだよ、、、秘書としてな」

「「秘書って、、、まさか」」

零の秘書それはつまり

「「百花姫?」」

その場にいたほぼ全員が同時にそう言葉を漏らした

「ネットニュースになってるよ。見てみな」

零がそう言うとみんな一斉にスマホを見る

そして

「う、嘘でしょ?」

証拠が出てしまった

「そ、そんな、、、風香、、、嘘だよね?」

焔が絶望した顔でそう言うと

「えっと、、、あー、うん。秘書としてね。病気も治ったから戦えるようになったからこれで焔ちゃんの隣に立てるよ」

風香は気まずそうにそう言った

「え、、、いや、、、そんなの」

焔は現実を受け入れられない

「こっちが先に唾つけてたのにそれを横から奪うなんて随分ね、月詠家の長男さんは」

白がそう皮肉を言うと

「風香の病気に気が付かず危うく殺しかけた防人家よりはマシだと思いますけど」

零はそう返した

「そもそも病気というのは?風香ちゃんがここまで動けるようになるなんて、、、何が合ったの?」

「えっと、、、私痛覚障害と魔力不適合病を併発していたみたいで」

風香がそう答えると

「「なっ?!」」

防人母娘は驚く

「最悪の組み合わせ過ぎるでしょ?!」

「一回でも検査しておくべきだった」

2人がそう言うと

「魔力不適合症の検査は魔力を肉体から吸い取って検査するものだ。魔力が未成熟な幼児期やるなら問題は無いがそれ以降は患者側にとんでもない負担がかかる。気がつかなくても仕方がない。俺の検査方法はマジで特殊だからな」

零はそう慰め?た

「さて?焔さん、、、白さんは今回の一件にとやかく言う権利は無いが焔さんは違う」

「っ!何が言いたいんですか?」

「これを」

風香は一枚の封筒を焔に渡す

「なんですか?これは」

「風香の医療カルテだ。魔力不適合病は治すとそれ以降魔力を扱うことが出来なくなる。だが俺の開発した治療法なら治療以降も魔力を扱うことが出来るんだ」

零がそう言うと

「え?それって」

「革新的な技術ね。応用も可能でしょうから、、、医療発展にとんでもない加速をもたらすこと間違い無いわね」

白が零の持つ技術にそう言う

「ああ。そしてその方法は数個の犯罪行為をしている上に側から見たら風香ちゃんの命を脅かす方法だ」

「え?!」

「だから、、、仮にお前が俺を殺したとしても犯罪者から幼馴染を救うためにって言う大義名分が得られる。普通にそれだけで告発されたとしてもいくらでも誤魔化せるが殺されたとなれば流石に無理だろうからな、、、風香が欲しいなら俺を殺して奪え」

そして零はそう言い放った

「なっ?!そんなことしたら世界規模の問題が起こるわよ?!」

白が焦った様子でそう言う

「つまり、、、風香を奪う気なら世界を壊す覚悟で来いと言うことですね、、、上等だよ!!今ここで殺して風香を幸せにするんだよ!!」

しかし焔はそんな事に気にせずに零に襲い掛かってきた

ガキン

それを零は軽々と止めると

「風香、車にある和服かスーツ着て待っててくれ。俺は遊んでるから」

風香にそう言うのであった

「え?は、はい」」

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