四強

「ん?ここは?」

風香が目覚めるとそこには

「起きたようね?」

虹色の髪色の女性が目の前に居た

「っ?!!」

そしてそんな特徴的な女性のことを風香は知っている

「柊百花様?!」

世界巫女管理局技術部門最高責任者の柊百花であった

「さすが私の愛弟子の中で最も頭がイカれてる零ね。味方ごと轢くなんて私も5回ぐらいしかしたことない奥の手なのに」

「、、、」

(あ、ダメだ。この人、、、多分というか絶対い人なんだろうけど根本が終わってる人だ)

風香は零が5年掛かって気が付いた真実に5秒で気が付いた

「うわー!私を蔑む目ー!!興奮するー!!!」

そんな風香の眼に柊は大興奮している

「、、、零さん!!!!!助けてー!!!!!!!」

「零なら今頃、生徒会とやりあってるでしょうから、、、後3分ぐらいは来ないわよ」

絶叫する風香に柊はそう返す

「待っている間にこの学校の説明でも聞かない?」

「、、、、、、、、、聞きます」

風香はかなり考えてそう答えた

「まず普通の巫女学園では戦闘学部と支援学部の2つがある。それはこの学校も変わらないわ。違うのは学科数よ。横須賀学園は戦闘学部は主戦闘科・援護戦闘科・防衛科・武相戦闘科の4つ、支援学部は治療科・武装科・運搬科・実験科・作戦科の5つの合わせて9つも科があるの。普通の学園だと4~6つしかないけどここはしっかりと充実しているの。そして他学部他学科の授業でも成績に入るからみんな真に活躍成長できる道を進むことができるのよ。例えばあなたが戦った武装実験大隊は武装科と実験科のイカれた生徒達の奇想天外で画期的な発想から生まれた武器を武装戦闘科を筆頭に戦闘学部の子たちが使って戦うこの学園の4大勢力の1つなのよ。ちなみに残りの2つは戦闘学部連合と生徒会と支援ギルドね。この学園内では日夜武装実験大隊と戦闘学部連合が血で血を洗う戦闘をしていてそれを生徒会が武力仲裁してそれを尻目に支援ギルドが楽しく学園生活を送っているというのがこの学校の日常よ」

柊がそう説明し終わると

「、、、た、楽しそうではありますね」

風香はそう認めるのであった

ドカン!!!

「ひっ?!な、何今の爆発音?!」

しかしそれはすぐに覆えされた

「あの子達{対大型穢れ用ー再生持ち用}爆弾使ったわね?あれ殺傷性ヤバすぎて使用許可ない時に使用しちゃダメだからってここぞとばかりに使ってるわね、、、零の秘書に被害が出ないと判断できる状態になったら何してもいいって言ったから」

柊はそうあっさりと答えるが

「え?男性相手にそんなヤバいの使ってるんですか?」

風香はドン引きする

「いや、零だし。あの子、六神家の跡取り候補たちを素手で倒して、次期月詠家当主候補の百花ちゃんを片手で倒して、Uー20巫女最強の希蘭ちゃんを倒せるぐらいには化け物だから大丈夫でしょ」

「え、、、あー、、、ぁー」

風香は反論できなかった

(というか希蘭ちゃんUー20巫女最強だったんだ、、、化け物過ぎない?)

そして自身の友人の化け物差にあきれる

「、、、想像以上に早かったわね。2分3秒で来るなんて」

「え?」

ドカン!!

「久しぶりだな師匠!!!腹減ったから飯!!!」

いきなり壁が吹き飛びそのまま零がそう言いながら入ってきた

「鰻とトンカツとおにぎり、、、どれがいい?」

「鰻とトンカツを頼む。風香には鰻だけで十分だろう。腹が爆発するからな」

「おにぎりはいらないの?」

「具が手榴弾じゃないなら」

「今日はニトログリセリン味よ」

「なら食べる」

「了解」

「、、、、、、、、、、、、、、」

(早く帰りたい)

風香は心の奥底からそう思うのであった





「なるほど。これはそういう仕組みにすれば」

「ああ。見せてもらった作りだと衝撃によって徐々に壊れていく。実戦に使うことはできるがあまりよくはないな」

「壊れやすいのは問題ですからね、、」

「次なんですけど」

「零さん人気ー」

風香は生徒達に囲まれる零を見てそう呟く

「にぃには技術・開発者としても超一流だからね。みんな話を聞きたいんだよ」

すると後ろから金髪白人の女の子がそう声を掛けてきた

「えっと?」

「私はメリル・カトリーナ。この学園の生徒会長だよ」

「なるほど。私は立花風香。零さんの秘書見習いです」

2人は握手を交わす

「それで、、、あの、にぃにとは?」

風香がそう聞くと

「私元々学園長の弟子なんです。それでにぃには兄弟子で、、、孤児だった私のお兄ちゃんとなってくれたので。それで」

メリルはそう答えた

「なるほど、、、それって妹の百花ちゃんが嫌がるんじゃ、、、百花ちゃんって零さんのこと大好きだし」

「あー!大丈夫だよ。学園長の弟子同士ってことで私の方がにぃにといる時間長かったからその時の話や写真を百花に渡して尚且つ百花とにぃにの時間は確保させてたから仲良くなってるよ。そもそも百花はにぃにの1番になりうる存在以外にはそこまで敵意向けてこないから」

風香の疑問にメリアはそう答えた

「なるほど。つまり私は零さんの1番になれるとでも思われたってことか、、、そんなわけないのに」

風香は呆れた様子でそう言う

「えー!恋愛感情とか無いのー」

「全くないね。恩人として感謝はあるけど、、、というか零さんの彼女って誰なんですか?」

「私も知らないのよね。数ヶ月前にそれを探るという特別授業があって学園の全戦力で探ったけど何一つわからなかった」

メリアは悔しそう言う

「何に全戦力注いでるんだ、、、」

風香は呆れた様子でそう漏らす

「何シケタ面してんだ。秘書様よ!」

すると後ろからそんな声が聞こえた

「あ、武装戦闘大隊の」

それは武装戦闘大隊の隊長であった

「俺は紅蓮香織だ。同じ香の文字を持つ名前同士仲良くしようぜ!」

「は、はい!私もこれから頑張らないと!零さんの秘書として醜態は晒せない!」

風香は香織の熱に当てられ気合いがこもる

「じゅ、十分だと思うけどな、、、そもそもあれだけ専属を付けることを嫌がってたの風香ちゃんを取ってるとなると本当に凄いんだような。戦闘力以外でも光り輝く部分があるんだろうな!」

「そうよ。香織の馬鹿隊を一人で相手にしてただけで十分よ」

すると前から白髪の少女が歩いてきた

「確かにな。紗理奈率いる暴力聯合だったら勝ててたな!」

すると香織がそう返した

「はっ?!殺すわよ」

「こっちのセラフだゴラ!」

香織と紗理奈の間に火花が物理的に飛ぶ

「え?どゆこと?!」

その様子に風香は驚愕する

「あれは魔力同士の衝突によるものですね。大規模なものだとそれだけで人が死にます」

そんな風香に眼鏡をかけた青髪緑目の少女がそう説明した

「私は支援ギルドのマスターを務めています、東和田翡翠です。これからよろしくおねがいしますね風香さん」

「はい!よろしくお願いします」

こうして風香は横須賀学園の各派閥の長との面識を得るのであった




「随分と面白くていい子を見つけたのね、零」

「ああ!良いだろ!」

「良いわね!面白そう!!」

「これからどうなるか楽しみだよ、、、まー、問題は防人毛が先に唾を付けていたから確実に問題になる事なんだよな」

零は厄介そうにそう呟く

「鳳凰家みたいな問題を起こすんじゃないわよ」

柊がそう言うと

「そこまでヤバいことはやらねぇよ、、、あんなのやれば大惨事だわ」

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