攻略

キィー

「あの?」

研究所の駐車場に辿り着いた風香は眼前の光景に目を疑う

何故ならば

「なんで門の前に銃を構えた学生が30人もいるんですか?」

正門前に各種銃を構えた生徒が30人ほどいるからだ


「さて、到着だ」

「何言ってるんだ?銃を持ってる生徒が居るっていうことは誰かにあの銃を向けるということだろ。にしてもおっかしなー!今日は俺以外来る予定はないって師匠に言われてるんだけど」

零がそう感情が無い声でそう言う

「だったら、あれは私達へ向けてですね、、、はは」

風香も死んだ目でそう言う

「安心しろ。普通の銃くらいなら風香ちゃんでも気合いを入れればどうにかできるから」

「ぇ?!」

「よし!行くぞ!」

ガチャ

零は車の扉を開いた

「っ!あぁー!」

ガチャ

ヤケクソに風香も扉を開いた

そしてその瞬間

ドドドドドド

一斉掃射が2人を襲う

「はっ!」

キン キン キン

風香はそれを自身の驚異的な動体視力を用いてどうにか防ぐ

(流石にゴム弾だけど、、、だとしても頭おかしいんじゃないの?!)

「手荒い歓迎だな」

零は余裕そうに弾を切り落としていた

「風香ちゃん!俺の後ろに着いてきて!」

そしてそのまま正門に向かって前進を始めた

「はい!!」

風香は本来銃弾を捌くので限界であったが零が前に出たことで余裕が出て前に出ることができるようになった

「、、、」

(零さんなんで銃弾を軽々切り落とせてるの?)

「さてさて!盛大な歓迎ありがとうな!!ならこちらもそれ相応のおかえしをしないとな」

風香がそんなことを考えている間に零はそう言うと

「月詠流・月光・十六夜」

ドン ドン ドン

「「ぎゃー!」」

一瞬よりも速い速度で生徒たちとの距離を縮めると一瞬で全員を刀の峰で叩き潰した

「み、見えなかった、、、」

(じゅ、銃弾よりも速く男の人が動けるの?)

風香は自身の目の前の事象を信じれなかった

「銃弾より早く動けなくても結局視認できなければ意味が無いってことだよ」

「っ!こ、心を読まれた?!」

「顔に書いてあった」

「なるほど、、、えっと、気絶してる人たちはどうするんですか?」

風香が気絶している生徒たちを見ながらそう聞くと

「放置しておけばそのうち回収されるよ。それよりも、、、次がお出ましだ」

零はそう答えて刀を構えた

「、、、ここって巫女学園ですよね?」

風香は目の前から迫る敵を見てそう聞く

「ああ。雷歌学園と違って正式な学園だな」

「なんで目の前から戦車とか出てきてるんですか?!」

風香たちの前からは戦車や大砲などの戦争するのかといった様子の兵器が向かってきていた

「さて、、、ここからは馬鹿正直に戦ってたらヤバいからぶち抜くぞ。午前の時みたいに腹くくれ」

「っ!!はい!」

風香は腹をくくって進むのであった

「月詠流・零式・満月光」

ドカン!!

「なっ?!」 

(一瞬で第二陣を超えた?!)

とんでもない速度で兵器隊を抜けたことに風香は驚愕する

「というかそんなことされたら私に全火力集中するじゃないですか?!」

そして風香はそう叫ぶ

「学園長直々の命令だ!!目の前の子はなんか数日前になんか覚醒した子みたいだが遠慮はいらねぇ!全力で潰せ!」

「「うぉ!!!」」

そんな声と共に

ドカン ドカン ドカン

一斉砲撃が風香一人に向かってきた

「っ!」

(砲撃の進む先を見て想像して躱して爆風で!)

「そこだ!」

風香は一瞬でルートを見つけると突き進んだ

ドカン! ドカン! ドカン!

「右!上!前!後ろ!」

風香は砲撃を躱し

ドカン!!

「はっ!!」

爆風に合わせて加速し一気に前に進む

「掛かった!!」

「え?」

すると眼前に居た赤髪のヤンキー女がロケランを構えていた

(空中にいるせいで躱せない!)

風香は爆風の加速で飛び越えようと思っていたので宙に浮かんでいた なので回避が出来ない

「くたばれ!!」

ドカン!

そして女はロケランを風香目掛けてぶっ放してきた

「っ!だったら」

ズバン!!

風香は跳んできた弾を切り落とした

ドカン!!

その結果多少のダメージは負うが無視できる物であった

「一斉掃射!!」

「え?」

しかし女はそれを呼んでいたかのような速さでそう命令した

ドドドドドド

前方180°からゴム弾が飛んでくる

(躱せない!)

そしてそれを風香は躱すことができない

(だったら!)

風香は銃弾に対しての対応をやめそのまま前の女に突撃する

「なっ?!」

女は驚愕する ゴム弾とはいえ当たれば激痛で動けなくなるし下手すれば骨が折れる 魔力強化でダメージは抑えられるだろうがそれでもだ

「痛覚障害にとってはゴム弾よりも冷たい雨の方が効くんですよね!」

しかし風香は痛覚障害を持っているので痛みに関しては問題なかった また大量の魔力とそれに超適合する体によってダメージもかなり抑えられる

※軽めのアザぐらいはできてます

「西行妖・三分咲!」

ガキン

風香の斬撃を女は持っていた銃剣で受け止める

「「っ!」」

(受け止められた?!)

(重すぎんだろ?!)

お互いに驚愕するが

「全員、銃は無理だ!近接で潰せ!!」

止められた時点で風香は大ピンチに追い込まれた

「っ、、、」

(まずい、、、どうしよう)

風香は考える

そして

「はっ!」

風香は真上に飛び上がった

(地面を揺らして隙が出来たところを一気に抜ける!)

零にすら通じたある意味必殺コンボを叩き込もうとした

「対衝撃行動!」

「え?」

だが

ドカン!

地面が大きく揺れる

しかし

「凄まじいな」

リーダー格の女含め全員少ししか体勢を崩していないのである

「なるほど。体勢を崩させてその隙に抜ける気だったのか、、、中々に策士だな」

リーダーの女がそう風香の策を讃える

「しかし俺達、横須賀特別巫女学園の武装実験大隊は日夜爆発のマジかにいるからな。脳震盪などを起こさないたまに全員耐振動訓練を受けているんでな。隙は生まれないんだよ!」

「なっ!?」

(こ、これが最強の学園、、、)

風香は戦慄した

「さて!こうなればもうどうしようも無いだろ?!安心してボコボコにされろ!」

ドカン

「ぐぅえ」

リータ格の女は吹き飛ばされた 自身の方向から飛んできたゴム弾によって

「え?なんで、、、はぁ?!」

後ろを向いた風香の目に映った物は

「き、機関銃が装備された車?!」

自分達が乗っていた車 そしてフロント部分から機関銃が出ていた

「つ、月詠先輩まさかあんなはビックリドッキリな車持ってたのか?!」

「と、というか先輩はどこ言った?!」

あまりの状況に阿鼻叫喚の嵐だ

「ひ、ひとまずそいつ盾にしろ!」

しかしすぐに副官らしき女子生徒がそう指示を出す

ガシッ

「しまった!」

即座に風香は捕らえられ

「おら!仲間が盾じゃ優しい優しい先輩は何もできないだろ!」

そんな言葉の通り車からは一切銃弾が放たれない

「よし!車が停車したらタイヤ潰せ!」

「「了解!」」

車の停止に全員が備える

「「ん?」」

しかし車が停止するの様子は無い それどころか速度をどんどんと上げている

「おいおいおい?!」

そして

ドカン!!!

全員車によって飛ばされた

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