説明

「ん?」

風香は目覚める

「おっ!起きたな!」

それに気がついたら零が上から風香を見下ろす

「お、おはようございます」

「おはよう。もうすぐ希麟が来るからそれまで待っててくれ。調子はどうだ?」

零がそう聞くと

「うーん。なんかものすごく体が軽くなった気がします」

風香はそう答えた

「それは良かった。ひとまず帰るまでにその力に慣れないとな。この手術した後にコップで飲み物飲もうとしたらコップ粉砕する人が多くてね」

零がそんなことを話していると

ガラガラガラ

「風香さん起きたんですね」

「見た感じ問題は無さそう」

希麟と神柱が入ってきた

「おはようございます」

「おはよう。これから術後の検査行くんだけど大丈夫?」

「大丈夫です!」

「よし!神柱、車椅子に乗せて上げて」

「はい」

希麟の指示を聞いて神柱は風香に近づくと

ひょい

「ひゃ!」

軽々と風香を持ち上げ持ってきた車椅子に乗せた

「それじゃー、行くか」

「はい」

「俺も着いてく」

そうして四人は病室を後にするのであった




「お、おい」

零は顔を引き攣らせる

「嘘だろ、、、」

希麟は目の前のデータを信じられない

「これは少しまずいよな?」

そして神柱はこれから起こる問題を考え焦る

「「「想像以上に体が化け物地味た強化されてる」」」

風香の体は3人が想像していた以上に強化されていたのである

「零。風香ちゃんの特訓は精神面に気を配れよ、、、」

「ああ。力に飲まれかねないからな」

希麟の言葉に零はそう返す

「魔力量は50万、、、高等部生の平均魔力量が1万と考えると規格外すぎる」

神柱がそう言うと

「確か防人の後継者や百花が60万。希蘭が80万と考えると同世代のトップクラス。身体能力と魔力適合も考えると技術さえ追いつけば俺でも無理かもな」

零はそう呟いた

「ウッソでしょ?!マジで」

「まー、健康状態に問題はないんだ。そう言うことはこれから主の零が責任を取ることだ」

「違いないな」






「ということでこれからの予定を発表します!」

病室に戻った風香に零そう切り出す

「まず今日明日は絶対安静。術後は安定させないとだからな」

「はい!」

「ただ暇だろうから今日明日は春奈にこの星ノ夜空についての説明を頼む。ただ、、、今日は学園があるから。後3時間はこれないだろうな」

「あー、そうなんですね」

「ああ。ちなみに風香ちゃんの通知表をお母様に見せてもらったが中々に酷い成績だったから頑張ってな。ただ数学だけは学年トップクラスの成績だったのと国語は学校で学ぶものよりもこっちで教える物の方が大は小を兼ねる理論で行けるだろうし、理科は、、、使わねえだろし、社会も俺達が教えれば良いだろ。そして学園最大の学習である人付き合いもこの星ノ夜空で暮らしてたら普通に身につく」

零はそう風香が学園に行かなくても構わない理由を丁寧に説明する

そして

「まー、風香ちゃんが行きたいって言うなら普通に通ってもらうけど」

説明全て捨ててそう言い切った

「いや、結構です。学校とか良い思い出無いので」

風香そうバッサリ切り捨てた

「そ、そうか」

(こいつ、、、学園入れた方が良いか?)

あまりに悲しい風香の思い出にそう思う零であった

「ん?」

だが

「あっ!」」

ふと零の脳裏に悪魔みたいな発想が思い浮かんだ

「なぁ、、、風香」

「はい?」

「・・・」

「え?!」

零の話を聞いて風香は唖然、困惑する

「よし!やろう!ド派手に!」

零は少年だ、、、まだ子供なのである

「よし!構成を今から練ろう!」

「え?えー?!」

風香は零の言葉に呆れと驚きをするのであった





「ってことがあったの」

「零様、、、鳳凰家の次は防人家を敵に回す気なのかしら?」

春奈は呆れた様子でそう言う

「あれ?鳳凰家の次はって、、、鳳凰家、敵に回してるの?」

「ええ。敵対してるわね。そうね。ここでのルールについて話しておくわね」

春奈はそう言う

「まずここでの規則だけど三つよ。

一つ目は前に話した通り過去に関するあの部分」

「秘密を聞かれたら何か返さない限りは聞き手側は聞くことが出来るっていう恐ろしいルールね」

風香は乾いた笑いでそう言う

「二つ目は仲間を殺すな。子供を殺すな。民間人をできるだけ殺すな」

「物騒な規則ね?!」

風香は驚愕する

「ここ、普通にまた殺し屋とかスラム孤児とか居るからね」

「な、なるほど」

「三つ目は普通を知り、普通を創れだよ」

「あー、二つ目の規則と同じで色々特殊な経歴の人が居るから普通をまず知り、その上で自分の普通を創れってことね」

風香がそう言うと

「理解が早いわね、学校の成績終わってるって聞いたけど、、、正解よ」

春奈はそう言う

「一言余計よ」

「ふふ。規則はこれだけよ。普通に後、この国の法律そのまま適用されるけどそれは規則ではないからね」

「了解」

「それじゃわ、次にこの星ノ夜空の説明をしないとね」

春奈はそう言うと、一冊のパンフレットを風香に渡す

「一応、今から話すことはそれに書いてあるから」

「うん」

(なんか観光地みたいなパンフレットだな)

そんな感想を風香は持つのであった

「まず南西に雷歌学園って言う非公式の学園があるわ。大学部だけは公式に存在するけど。学園は学ぶ場所よ。説明終わり」

「え?!それだけ?」

「ええ。だって学ぶ場所って言うのが答えだから。それ以外は何も無いわよ」

風香に春奈はバッサリとそう返す

「え、えー」

(まー、私は関係無いし良いか)

「次に北西の希麟病院があるわ。まー、ここね。ここは世界最先端のさらに三歩先の技術を誇っている病院よ。院長は朱雀希麒様ね。怪我したら病気を患ってしまったしてもみんな隠すからって希麟様がブチギレて作った権限のお陰で毎日馬鹿が強制入院させられてる場所ですね」

「はは、、、春奈ちゃんもそう言うお世話になったことあるの?」

「入った当初はね」

「あー」

(私もお世話になるのかな?)

風香はふとそう考えるのであった

「東一帯は工場地帯だよ。色々な物が作られたら研究されててすごいんだよ」

そう話す春奈の声は楽しそうだ

「例えば何作ってるの?」

風香がそう聞くと

「うーん。色々だからなー。武器とかそう言うやばいのもあれば缶詰とかそっち系もだし何でもだね」

春奈はそう答えた

「武器って零さんが開発した?」

「そうだね。星ノ夜空関係者にバイトで開発した武器持たせてその武器で穢れを倒してたりするんだよ。雇用と実験と武力誇示の一石三鳥だね」

「、、、ここに襲撃かけてくる人とか居るの?」

「居るよ?全員捕えられてほとんどは人体実験だね。子供は見逃されるけど、、、子供使ってくるところなんて終わってるところだから逆スカウトして取り込まれる。今朝一緒にご飯食べてた男の子居たでしょ?あの子とかまさにそうだよ」

「あー!」

覚えのあることに風香は納得する

「最後に中央部分。ここは住宅やお店とか普通の町にあるものだね。前言った通り中央の塔にも住居はあるけどそれはほとんど子供ご住んでるんだよ。生活しやすいようにね。塔には地下もあるんだけどここは普通入れないけど、、、風香ちゃんはどうなんだろ?」

春奈は首を傾げる

「何があるの?」

「研究所。表向きにも裏向きににも」

「、、、なるほどね」

(表向き大丈夫な研究と大丈ばない研究してんだろうなー)

風香は理解するのであった

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