原初
「うん。元々渡されていたデータと変わらないですね」
検査を終えた風香のデータを見て神柱はそう言う
「あのー」
そんな神柱に風香は声をかける
「どうされましたか?」
「あの?苗字が鳳凰って、、、もしかして」
「ああ。現鳳凰家当主鳳凰神姫の長男ですよ」
「っ!!」
風香は驚愕する
(ほ、鳳凰家の長男も居るって、、、ここもしかしてとんでもない場所だったりする?!)
「と言っても4姉妹居る中での長男でなおかつ末妹と共に出来た長男なので立場ば犬より低かったですよ」
そんな風香を見てか神柱は自嗤するようにそう言う
「え?」
そしてそれを聞いた風香は思い出す
{信じれるか?巫女の名家で二つ子が生まれそのうちの一人が男の子だったからって呪いをかけてもう一人の女の子や姉達のための人柱として扱ったり}
零の話を
「貴方が、、、」
「ん?あー、零から聞いたんだね」
「う、うん」
「今は幸せだからどうでも良いよ。それよりも手術までまだ1時間あるのか、、、」
神柱はそう呟くと
「少し零から聞いたんだけど風香さんは神に頼る気は無いんですね」
そう風香に言った
「そうですね。家のこともあって神に頼るよりも自分でって感じだったこともあって」
「強いですね」
風香の答えを聞いて神柱はそう答えた
「僕は苦しい時神様に祈ったよ。自分を苦しめてる原因が神にあるって言うのに」
「、、、」
「結局俺を助けてくれたのは零だった。その時に僕は零を支えたいと思って今ここに居る」
「零さんは凄い人なんですね」
「ああ」
そんなしんみりとした会話をしていた時だった
「あれ?神柱じゃん!」
後ろからそんな女の子の声が聞こえた
「希蘭。おはよう」
「おはよう!そっちの子は?」
希蘭と呼ばれた少女は風香の方を見る
「昨日からここでお世話になってます立花風香です。これからよろしくお願いします」
風香がそう挨拶すると
「風香って!あの秘書を置きたがらなかった零お兄ちゃんが秘書に置くと決めた子だよね?!」
希蘭は風香の正体に気がつき驚く
そして
「希蘭って、四級の穢れを払ったって言うあの?!」
風香も希蘭の正体に気がつく
「そうだよ!病気が治ったら一回手合わせしよう!零お兄ちゃんが私に勝てるかもと言ってたその実力見たいから!」
希蘭は嬉しそうにそう言う
「わ、私なんかが勝負になるわけないよ」
風香はそう謙遜するが
「ボロボロの体であの焔を倒したんでしょ!私から見たら全員雑魚だけど打ち合える雑魚だったから普通の人なら負けちゃうのに」
希蘭はそう言って謙遜を否定する
だが
「は?焔ちゃんが雑魚?」
焔への雑魚発言は
「希蘭ちゃん?手術が終わって色々と準備が終わったら戦って上げるよ。結構地面って気持ちいいんだよ?」
風香をガチにさせることになった
「、、、へー、いい目をするじゃん。楽しみにしてるよ」
そしてそれを聞いた希蘭は嬉しそうにそう言って去っていった
「、、、え?希蘭相手に言うんだ。凄いな」
そしてそれを聞いていた神柱はそう呟くのであった
「それじゃー、手術を始めるようか」
一時間が風香は手術台の上に居た
「は、はい」
(怖い!え?全身麻酔って本当にすぐ眠るの?)
初手術、初全身麻酔と言うことで風香は怯えていたが
「はい。全身麻酔」
プシュー
「え?」
ガクッ
あまりにもあっさりと眠らされるのであった
「「風香(ちゃん). は今旅行してる?!」」
立花家にて防人母娘はそう叫ぶ
「は、はい。焔お姉ちゃんは今最後の自由でって言って旅行しています」
そんな二人に長男の林斗がそう答える
「え?その、、、失礼だけどお金は?」
「これから白おばさんや焔お姉ちゃんのところで働くならそこら辺の問題は解決するだろうって貯金していたお金のいくらか渡したそうです。卒業式までには戻ってくるらしいのでそこは大丈夫だってお母さんが」
「そうなの、、、名鏡は自室で寝てるのよね?行ってみるか。今日は話せるぐらいで元気だと良いのだけど」
そう言うと白は名鏡の部屋に向かった
「風香はどこへ向かったの?」
残った焔がそう聞くと
「関西行ってるそうです!」
「関西かー、たこ焼きとか食べてるのかな?」
そんなことを焔が考えていると
「これが浄化刀かー」
「かっこいい!」
火凛と山門の姉妹が焔の浄化刀を見てそう呟く
「握ってみる?」
「「うん!」」
二人は同時に浄化刀を握る
「はは。双子だから息ぴったりだね魔力を感じない?初めて浄化等刀を持つと覚醒みたいなことすることが多いからね」
そう焔が言うと
「「確かに何か感じる!」」
二人は魔力を感じ取ることが出来た ただ
「っ!多いわね」
かなり魔力量が多かった
(一人でも凄い魔力量だけど、、、二人が合わさると融合率が高いから凄まじいことになるわね)
焔は人知れず戦々恐々するのであった
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