第10話 3

 人から殴られるなんて、しかも明確な憎悪と殺意の拳を受けるなんて初めてだった。これが叱責とか喝を入れるためのものだったら、そこに愛があるんだろうけど、これは違う。


「姫子のお父さん……前の奥さんと子供を事故で亡くしてるんだよ。再婚したのに……また同じことが起きてるから荒んでるの。姫子がああなった時は慎重に、って前に経験したでしょ? 学習能力ないの?」


「ないみたいだ……頭が真っ白だったから」


 車窓に映る眼帯と青あざに触れた時、ガタン、と電車は減速した。


『足下に御注意くださ〜い、垂仁駅で〜す』


 着いたよ、と桐谷に促された俺は、他の数人の背中に従って垂仁駅のホームに下りた。


 初めて訪れた駅に対してやることは、現在地の確認と駅の全貌を知ることだ。同じようなスーツマンの背中に従い、まずはホームを見下ろす高い天井を見上げた。


 十一月になってようやく実感出来た秋空を細切りにするガラスの格子天井からは、八咫烏という投影機によって浮かび上がる橘製薬のロゴマークがバナーのように俺たちを見下ろしている。


 ちなみに、橘製薬のロゴマークは〝橘の花を囲んだまま尾を咬む蛇〟だ。桐谷によると、橘は日本に古くから存在する固有のカンキツで、別名はヤマトタチバナ。常緑から永久を招き、古事記では不老不死になる実として非時香木実ときじくのかくのこのみの名で登場していた。そんな橘の花を囲むのは、己の尾を咬むことで環となり不老不死や死と再生を意味するウロボロス。何だか意味深な感じらしい。そんな製薬会社でも、治せない病は存在する。


 ロゴマークを刻んだバナーに見下ろされながら、俺は桐谷の背中に従って垂仁の街へ通じるゲイトに向かった。


「リストタグをお持ちではない方はこちらに並んでくださ〜い」


 巨大ホームの出口には、空港の検査場みたいなゲイトがあり、和服の上に皺一つない白衣を纏った数人の女性がタブレット片手に列の誘導をしている。他には橘製薬の武装警備員が何人も立っており、登録者専用のゲイトと未登録者ゲスト専用のゲイトを鋭い目付きで見張っている。


「ゲストの方はこちらの保安検査場を抜けてください」


 その指示に従い、俺と桐谷は空港みたいな検査場に並んだ。俺たちと同じゲストの数は多く、検査まで少し時間がかかった。


「荷物をお預かりします」


 お姉さんにショルダーバッグを手渡し、金属探知機を抜けた。幸いにも探知機は反応を示さず、無事に戻されたショルダーバッグを受け取り、垂仁市へ出られる最後のゲイトへ臨む。その横にはゲスト用のリストタグを配布するカウンターがあって、白衣のお姉さんと警備員がいる。


「どうも……」


「垂仁市へようこそ。アナウンスでもあったと思いますが、市内では必ずリストタグを着用してくださいね? 許可無く外した場合は、理由の如何を問わず厳しい処罰と逮捕の可能性もございます」


「外したら……わかるんですか?」


「はい。市内では皆様の健康状態を常に確認しております。文化祭が開催されていますが、くれぐれも……軽率な行動はしないように」


 くれぐれも、です。そう念を押された後にリストタグが渡された。特に怪しい感じはないけど、市内の人間を監視するためのものなんだろうか。そう思うと手錠に見えてくるなぁ……。


 差し出されたリストタグには小さなカードのようなものを差し込む箇所があるけど、俺は何も渡されていないし、今は何も無いようだ。


「着用されましたか? それでは、いってらっしゃいませ」


 深々と一礼された俺と桐谷は、警備員に見送られながら垂仁市へ足を踏み入れた。


 垂仁市。そのカラーは清潔都市を自称するに相応しい純白で、見える範囲だけでも全ての建物がシンメトリーだ。市内を行き交う人のほとんどが橘製薬か傘下企業に勤める人とその家族ばかりらしく、正真正銘の城下町のようだが、今日だけは余所者が多いのだろう。試験管みたいな雰囲気の中に騒がしい感じがある。


『橘製薬のお膝元で、皆様は清潔で健康的な生活を約束されています。困ったことがあれば橘製薬にご相談ください』


『皆様の生活は橘製薬が守ります』


『橘製薬は皆様のため、皆様は橘製薬のために存在しているのです』


 市内では橘製薬が販売している医薬品の宣伝が至る所に張り巡らされていて、その自己主張の激しさときたら、大げさだけどギリシャ神殿のようにさえ見える壮麗な建築物たちの邪魔をしているように感じる。逆効果だと思うけど……。


 綺麗に手入れされた街路樹や花壇、白い公園に活気ある商店街を横目にし、俺たちは白衣姿の人たちを乗せた病院職員専用のバスの背中に従って橘記念病院に着いた。


「おお……これが文化祭の場所……」


 思わず出た感想に対して桐谷は何も言わなかったが、小さく頷いていた。


 その感想を齎したのは、シンメトリーの広大な広場に並ぶバザーのような光景と行き交う活気な人々――の果てに鎮座する巨大な建物だ。


「あれが橘記念病院――通称、クリスタル・パレス」


「水晶宮? それは……そういうこと?」


 見上げるほどの橘記念病院の外見は白一色に包まれ、その巨大さは日本中の水晶症候群患者を集めても余裕がありそうだ。突き出るシンメトリーの渡り廊下にはステンドグラスが輝き、堂々と鎮座する正面入り口には大きな自動ドアが五つもあり、屋上から天降る垂れ幕にはロゴマークがこれでもかと巨大に描かれている。ずいぶんと自己主張が強い企業様だと改めて思う。


 桐谷の説明によると、この橘記念病院は垂仁市において本社の次に大きい建物らしい。患者の受け入れ数や設備の大きさはまさに日本一で、いつだったかに流行した疫病では、何も出来なかった日本政府に代わって大友財閥と橘製薬が中心になって対応し、どうにか収束へ導いてくれた。その時に中心となったのがこの橘記念病院だ。今は水晶症候群だけに対応しているため、この記念病院はクリスタル・パレス、なんて呼ばれているそうだ。


 そんなクリスタル・パレスの現在は文化祭仕様のようで、ロゴマークを掲げた垂れ幕の左右には学校とかデパートとかで見かける細長いタイプの垂れ幕があり、『クリスタル・フェスティバル開催中!』、『水晶たちの煌めき……ご覧下さい!』と書かれている。


「煌めき……水晶症候群を悲観してるわけじゃないんだ」


「そんな奴はあそこにいないよ。あそこは水晶症候群の人たちが黄昏の時間を穏やかに過ごす最期の場所なんだから……」


「ヒメも本来なら……」


「…………」


 思わずの失言だったけど、桐谷は何も言わずにバザーの中へ入った。


「ウチの人が編んだマフラーですよ〜。水晶みたいな太陽が刺繍されているでしょう?」


「水晶症候群の人たちが育てて摘んだ茶葉で〜す。ご試飲くださ〜い」


「そうなんですよ。野菜からお米までなんでも育てているんです」


 バザーの中には身体の一部が水晶化した患者さんが店番をしているところもあるが、擦れ違ったかぎり、桐谷が言ったように悲観の翳りは感じられないどころか楽しそうだ。


「そこのカップルさん、どうですか? ペアリングの指輪……水晶症候群をモチーフにしたものなんですけど、気になるのあったりしないっスか?」


 そう声をかけてきたのは、テーブルではなく地べたに広げたシートの上に大量のアクセサリーを並べていた男の人だ。夜の繁華街にいそうな感じだけど、右腕の一部が水晶化している。


「……手作りですか?」


「そうなんスよ。水晶になっちゃったんでいつ終わるかわからないんスけど、その前にこの頭に中にあるアイデアは全部出したいと思ってるんスよ」


 アクセサリーとかにそこまで興味があるわけじゃない。だけど、水晶症候群をモチーフにしているということには惹かれた。事実、置いてあるのは水晶クラスターの指輪とか単結晶のネックレス、レーザー型のイヤリングとか、そこそこに凝っているものが多い。クォーツもたくさんあり、アメジストやレモンクォーツもある。


 ちなみに差し出された指輪は加工なのか接着したのかわからないが、指輪そのものが小さな水晶クラスターで出来ており、蒼く輝いている。


「……じゃあこれをください」


「ありがとう! えっと……それは千円っスね」


「あら……そんな安くていいんですか?」


「もちろん。もう金に関して執着なんてしなくていいんで、みんなに喜ばれる金額設定にしてあるんスよ。それに……このアクセサリーもお金もあっちに持っていけないっスからね。持っていけるのは喜んでくれたお客さんの笑顔っスよ」


 そう言って男の人は人懐っこそうな笑みと指輪をくれた。もちろん渡すのはヒメなんだけど、今は片方を桐谷に預かってもらった。その後はバザーの間を素直に抜けて、件の正面入り口に辿り着いた。


 なお、パレスの至る所に武装警備員が立っており、彼らの縄張りである入り口はバザーとは空気が違った。お見舞いの人たちはその物々しさに驚く人が多いらしいが、この国で実銃を見てビビらない人はそうそういないだろう。その警備に加え、リストタグの認証が得られないと防弾仕様の自動ドアは開かない。


「リストタグをその認証機に翳し、蒼のパネルに掌を置いてください」


 サングラス越しの指示に従い、俺は地面からニョキリと伸びている認証機にリストタグを翳した。その認証が通り、言われた通りに今度は蒼に輝くタッチパネルに手を置いた。


『リストタグ認証完了。指紋の登録が完了しました。ドアが開きます』


 機械音声がそう告げると同時に自動ドアが開き、俺と桐谷はパレスに足を踏み入れた。記念すべきその第一声は、


「凄い……」


 その一言に集約されている。


 自動ドアを抜けた先にあるのは、外壁よりも優しい乳白色で統一された壁と床に囲まれた吹き抜けを持つ広大なエントランスだ。その頂には垂仁の駅と同じガラスの格子天井が秋空と太陽の恵みをエントランスに煌煌と齎している。


『では続きまして、学校で放送委員会に関わっていた水沼永遠みずぬまとわ君に院内放送を引き継いでもらいましょう。水沼君、準備はいいかな?』


『はい! まかせてください!』


『おお〜快活な少年ですねぇ〜。やる気のある子供には、橘粋斗様がご褒美を与えてくださるかもしれませんよ?!』


 病院とは思えない放送とお祭り気分を高めようとするBGMが流れる病院内には、恵君が言っていた通り、たくさんのアート作品が展示されている。ケースで守られてはいるが、道順がボードで仕切られているわけでもないため、美術館みたいに作品を四方の好きな位置から眺められるように置かれている。外は販売、中は展示という扱いらしい。


「それで、恵君には会えるんでしょ?」


「うん。もう来てるのを知ってるんじゃないかな」


 そう言って俺は揺れる人波の間を泳いで恵君らしき人を捜す。


 とにもかくも広いエントランスには、高級ホテル顔負けのソファーセットや絵画にイコン、壷や日本刀などの装飾品が並び、コンビニはもちろん喫茶店や美容院に加えてエステなどの店舗まである。お金さえあれば施設をいくらでも充実させることが出来るってことを実感させられた。世界の橘製薬というのはハッタリじゃないようだ。


 そんな目の前の光景に圧倒されつつ動き回っていた時、


「あの……榊原さん、ですか?」


 後ろから声をかけられた。聞き覚えのある声に振り返ると、そこには一人の男の子が立ていた。端整な鋭い顔付きを見なくても誰かはわかった。


「しっ……忍君?」


 思いがけない相手の登場に俺は思わず後退りした。だが、思いがけないというか、何かしら気まずい気持ちを抱いているのは忍君も同じのようだ。


「えっと……その、恵が待ってます」


「ああ……お願いします」


 近くにいた桐谷を呼んで、俺は忍君の意外にも華奢な背中に従った。彼が向かっているのはエントランスの奥にある階段で繋がるちょっとしたテラスだ。そこにも展示品はあるようだが、何故か人波が高くて動き辛く、逸れないようにしつつ忍君の背中を追いかけた俺たちは、エントランスを見下ろせる位置にあるソファーセットに案内された。


「今から恵を連れて来ます。少し……待っていてくれますか?」


 それに頷くと、忍君は早足でまた人波に飛び込んで行った。


「そういえば……姫子の影絵ってどこにあんの?」


「ああ、どこだろう。送っただけでどこに展示されるかは知らないんだ」


 誠と馨の作品もまだ見ていない。恵君とのやり取りが終わったら探してみよう。そんなことを考えながら待っていると、


「榊原さん、桐谷さん」


 そう言って人波から出て来た忍君が連れているのは、車椅子に座ったまま動かない恵君だ。その華奢な外見はほぼ全てが水晶化しており、辛うじて人間のままな部位は顔の左部分くらいだ。


「すいません……恵は……もうほとんど話せないんです。やや朦朧ですけど……意識は辛うじてあるので、少しなら」


 その言葉通り、恵君は無事な左目をゆっくりと俺に向けた。


「……こんにち……お兄さ……お姉さ……ん……」


 絞り出すようなか細い声に、桐谷はソファーから立ち上がって恵君の手に触れた。


「いいの、無理しないで」


「……来て……れたんだ……」


「約束したからね。お兄さんたちの作品は……見た?」


 それに対して答えてくれたのは忍君だ。


「榊原さんと灰原さんの作品はこのテラスと病室に繋がっている廊下に展示されていました。まだ恵には見せていませんけど、人だかりが出来ていましたよ」


「本当に?」


「ええ、こっちです。恵もずっと……楽しみにしていましたから」


 そう言われると嬉しい。


「灰原さんは……」


「今は意識不明で……来れなかったんだ」


「そうだったんですね……すいません」


「いや、良いんだよ。代わりに俺が自慢するから」


 そうして忍君の先導を受けた俺と桐谷と恵君は、人通りがさらに激しくなった廊下に来た。そこは演出なのか、それとも最初からなのかはわからないが、宇宙空間みたいに四方八方全てが黒一色に染まった廊下で、ヒメの影絵はそこに展示されていた。


 揺れる人波の中で、巨大なライトテーブルを後光のように背負う『ガラスのサンドリヨン』が、星の無い宇宙の中に銀河を生み出している。


 灰のように降り積もる水晶をかぶった少女。その少女のもとに届く水晶に覆われた不思議な時計。その時計の軌道に並ぶ水晶クラスターは上へ向かうに伴って形を変える。それは七色の水晶宮になり、灰かぶりの姫は水晶化している身体をドレスに王子様と手を取り合う。王子様は自分の身体が水晶化していることを恐れることなく灰かぶりの姫と踊る。最期は二人とも抱き合ったまま水晶化して終わりを迎えている。


 その横には粋なもので、誠と馨が作ってくれたプラモデルが展示されている。そのプラモデルはロボットアニメに出て来る有翼の人型人造兵器だ。男性のようなシルエットを持つタイプと女性のようなシルエットを持つ二機が、恋人同士のように互いの両手を絡ませ合い、飛び立っているかのような光景だ。その翼と身体のほとんどが水晶症候群のようにクリスタルに包まれている。


「恵、これが榊原さんと灰原さんが作って展示してくれた影絵だよ。こっちは氷上誠さんと氷上馨さんが展示してくれたプラモデルだよ。見える?」


 車椅子を見て退いてくれた他の患者さんや来院者たちに頭を下げながら、俺と桐谷も忍君に続いた。


「シンデレ……ラだ……すごい……き……れいだね……プラ……ルも……元気な……ほしかっ……」


 恵君は静かに顔を動かして影絵を見上げた。その時に出た感想と一緒に、俺へ笑みをくれた。


「おきゃ……さん……いっぱい……あり……う」


 車椅子に座ったまま、恵君は俺に右手を伸ばした。それを途中で受け取った俺は、笑みを浮かべている恵君へ頷きながら握手した。腕を上げることすら恵君には重たいんだろう。その表情にも疲れなのか眠気なのかわからない翳りが見えた。だから俺は握手を終えた彼の右手をそっとお腹の前に戻した。


「会えて良かったよ……ガラスの駅の資料とかに関係なく……」


 俺がそう言うと、恵君は忍君のことを見上げた。それに対して忍君は安心させるように恵君の手に触れた。


「うん……大丈夫。後でちゃんと渡すから……もう戻ろうね」


 さっきの場所で待っていてほしい、と言う忍君に頷いた俺は、桐谷を連れてさっきのテラスに戻った。


「もう……恵君は長くないわね」


「そうだね……でも……苦しそうじゃないのが救いだよ」


 あの様子なら、最期は眠くなって目を閉じれば終われるんだろう。ガラスの駅が間に合わなければ、ヒメもああして眠るんだろうか。そして俺はそれを看取れるんだろうか。


「…………」


「…………」


 互いに沈黙のまま二十分ほど待っていると、紙袋を持った忍君が戻って来た。


「榊原さん……桐谷さん……あの時は本当に……失礼な態度を取ってしまって……申し訳ありませんでした」


「ああ……いやいや、俺たちもちょっと性急過ぎたし、恵君のことを考えたら忍君の態度も当たり前だよ。そんな謝らないでいいから、ね?」


 逆の立場だったら、俺も忍君みたいな態度になっただろう。


「それと……これが兄の資料です。資料と言っても……メモ帳ですけどね」


「ありがとう。ところで……恵君はどこでこれを?」


「兄の部屋は今……物置になっていて、入り浸っていた時に見つけたそうです」


「そうなんだ……。それじゃあ……中身の写真を撮るから少し待っててもらうけど……」


「いえ、榊原さんに差し上げます」


「えっ? でもそれは……」


「兄が生きていた証はそれ以外にもたくさんあります。それに……兄が遺した物が誰かの役に立つのなら、兄もきっと喜ぶと思いますから」


「……わかった。ありがとう」


淳兄じゅんにいから全て聞きました……今日が鐘早の文化祭だったことも。もし、何か手伝えることがあったら言ってください。お手伝いさせていただきます。恵のために……色々とありがとうございました……!」


 そう言って深々と頭を下げてくれた忍君と別れ、俺は最後の道標を手に垂仁市を後にした。


 その道標に書かれていた答えは……。

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