第2話

「は、春その格好は」


「似合ってるかな?」


「似合ってる!!」


「あ・・・ありがとうお兄ちゃん」


なんだろう。やっぱりおかしい。これって夢なのかな??


さっき起きた多分誘拐??とか、こんなに素直な義妹とか


分からないことが多過ぎる。


「・・・お兄ちゃん、そのまま部屋に入っていい?」


「いいよ」


そして二人でベットに座る。


________


「お兄ちゃん、実はね」


「うん」


「私、王様の娘なんだ」


「えっ??」


いや待ってくれ、王様と言えれば、確か・・・一人の娘とあと一人が行方不明になったとか、まさか


一瞬で頭によぎる。ずっと思っていた疑問、それは義妹の身元だった。


春の身元は不明で本人も記憶喪失になって居る。だから分からないまま

だった。


勿論こんなの国が怪しまない方がおかしいなのに、お母さんは


春のことになるとすんなり話が通るのよね。何故か


「私は本当は記憶喪失じゃなくて、ずっと隠してたの。」


やばい、頭の中がめちゃくちゃだ。ずっと無くしていたピースがやっとハマったような感じがしたのに、いざ完成系を見るとそれは予想もしなかった絵のような感じ


「・・・つまり、隠し子ってこと?」


「・・・隠し子でもないは、ちゃんとお母さんもお姫様だから」


「じゃあどうして」


「それは、私がテストに合格出来なかったから」


「えっ??」


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