第4話

「それではこの掛け布団をご希望の方はすぐにお電話下さい!限定一点です、お早めに!」

進行役の男性が話し終わると同時に画面に完売の文字が出た。


俺はスマホを手に電話番号を入力している途中だった。


「さあ、完売してしまった結奈ちゃんの入った掛け布団を梱包して今からすぐに発送しますよ」


進行役の男性が話している後ろでスタッフが、結奈ちゃんの入った掛け布団を大きなビニール袋へと入れると、今度は中身が三分割された掛け布団を結奈ちゃんを挟見込む形で折り曲げる。

発送中の結奈ちゃんを守るようにしているのだと思った。


それから結奈ちゃんを前屈するように二つに折り曲げると、布団袋へ詰めてファスナーを閉めた。

そして、そのままppバンド梱包機でしっかりと梱包されて台車に載せられると掛け布団にされた結奈ちゃんは運び出されていった。


ここで俺は目が覚めた。

あまりのフェチ要素の詰まったテレビショッピングの夢を見て、俺のパンツは少し湿っていた。


実際に目の前のテレビでは、掛け布団の紹介を終え、マッサージチェアーの紹介に変わっていた。



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テレビショッピング 【アシスタント入り掛け布団】 ごむらば @nsd326

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