第55話

(○○連合全員)「植~田っ…植~田っ…植~田っ…植~田っ…植~田っ…」。


あの時もしも俺が、昭和の横綱。

「千代の富士」のそのスタイルで、その【左前褌】(ひだりまえみつ)を。

取って居たとしたら。

俺の身体は全くの逆方向、若しくは「植田」のその真後ろ。

背後へと。

或いは黒板から教室の後方、大観衆の居るその場所へと飛ばされて居て。

俺の身体は宙を舞い、約2メートル以上ものその高さから。

それももしかすると頭から、垂直に落ちて居たのかも知れない。

何故あの時それも咄嗟に、俺は自分の右手で…???

ヤツのベルトを掴んだのか…???

まあ勿論、当然利き腕ってのも在るんだろうが。

んじゃ~その後に、ベルトを離すその【タイミング】と。

空中で身体を捻ったのも…???

全て偶然か…???


要は此処へも未だ、未だにそれを解明し。

説明を仕切れない。

一つのその【謎】が、存在をしている事へ。

俺は既に、気付いていると言う訳だ。

しかしその全てが、俺が【死地】へと追い込まれて居た。

その際に。

前世のその記憶を、自らの命が呼び戻し。

取り戻したモノで在るのだとするのならば。

此処へ抱かれた、その全ての疑問や疑念の。

その一切が。

濃密な迄の、「濃霧」を晴らしたかの様に。

それも一機に、解消をされるので在る。

それ以外にはもう、その際の状況を。

納得の行くその説明で、全て説明の出来る者も。

或いはそれを、理論的に理解をする為のその方法も。

現状今の処、他には全く。

無いからなのでも在る。


【プロローグ3】


人がこの世に生を受け、死ぬ迄のその間に。

人の頭では決して、計り知る事の出来ない。

不可思議な迄の出来事はもう、もう数え切れない程に在る。


「人が1人居れば…其所へは国が在るのだ…」。


当時この極東亜細亜最大の国、【中国】の帝国。

【漢】のその「奴隷身分制度」へと、反発反対をし。


コレは韓国の歴史ドラマ、【朱蒙】(チュモン)の物語で。

【漢】へ拐われて行く、自国民衆。

朝鮮半島内、【扶余】(ブヨ)の国の「賎民」達。


紀元前の【中国】で、「奴隷」と成る。

そんな民衆達を、救わんが為の。

その戦いを続けた。

【東明聖王】の父親、【解慕漱】(ヘモス)将軍が助け出した。


拐われて居た民衆の内のその1人へと向けて、発したその言葉だ。

まあ物語り、ドラマの台詞だけどもな。


何故自分の国、【日本】以外の【中国】や。

【朝鮮半島】の歴史を、学んで居るのか…???

俺はそう、聞かれる事が在る。


それは数千年と言う、途方もなく長い時間と。

その歴史が産んだ、兵法戦術。


【中国】、つまりは古い【中華】の。

古のその戦争哲学こそが。

この【極東亜細亜】そのモノを、最も作り込んで来たのだからだ。


そしてその最高峰の、戦術でも在る。

【孫子の兵法】では。

「敵を知り己を知れば…百戦是危うからず…」と。

そう数千年と言う長き、その時間の中で。

人々達の送ったその歳月と、その間に費やされた労力。


経験と知略が集約をされた、知恵と知識の。

その結晶として。

練り上げられて来た、戦争哲学と言う。

その残された文章としての記述へ。

それがそうこの様に、記されてもいるからだ。


人がこの世に生を受け、死ぬ迄のその間に。

人の頭では決して、計り知る事の出来ない。

不可思議な迄の出来事。


此処へ最大限の力と、絶大成る権力。

国家と言う、最も大きな組織と。


それ等を作り上げている、古(いにしえ)から引き継がれる。

資本や集団、そして組織。

帝国と言う私物を、個人が所持所有をした。

国と言うモノが。


そしてその国家へと貯えられた、莫大な迄の富。

つまりは国家資産と。


士族・民族・土地、つまりは不動産と資産。

そして権威と。

それ等を我が物顔に振り回す、利権や権限として。

分別をされた権利。

コレ等のそのほぼ全てを、手中とする。

【王皇貴族】達。


2世世襲制度と言う、現在のこの社会と。

裏社会迄をも繋いだ、「身分社会制度」迄もが。

其所に絡んで。


行政機関や軍部、まあ軍部はこの国では。

防衛庁と言う事に成ろうか…???

警視・検察、そして司法と。

此処へ更に。

権力としてのそれを上乗せする、莫大な迄の富と資金が。


資金を提供をし続ける、大型企業。

そして財閥迄もが、全て結び付き。

教育機関で在る筈の学校と、地域社会で在る筈の市町村。

コレ等へと入り込んだ、民間人達迄をも動かす。

諜報活動、つまりはスパイ。

【間者】達と。


そしてその周囲、周辺の闇へと潜んだ。

裏社会の者達迄もが。

1人の人間をもう徹底的に、気圧し。

弾圧をして監視をする時。


国家のほぼその全てを、敵に回した。

そんな男へは。

「輪廻転生」のその真理と、前世の自分が経験をし学んだ。


一度は自らの、その死に因って。

失った筈の過去の知識や、奥深きその知恵が。

再び呼び戻されて。


その者の命を、そして魂を。

目覚めさせ。

それをもう一機に、覚醒させる筈のモノだ。


↑【プロローグ3】終了


↑この俺が新しく立ち上げた文学、「フィクション」でも「ノン・フィクション」でもない。

勿論「エッセイ」タッチな部分は在るが、「エッセイ」と呼び切れるモノでもない。

新しい文学、【ミックス・ニーダー】と言う。

その新たなる分野の、新しい文学。

その挑戦へと向けて書いた、コレがその。

【プロローグの3】だ。

まあそれをして「挑戦」…???

「挑戦」と言うのか…???

そもそも俺の人生そのモノがもう、この現在の。

今を持ってしても、「挑戦」そのモノでも在る。

まあ~この後へもまだまだ、そんな俺の。

「波乱万丈」数々、その激しい迄の「挑戦」が。

続いて行くんで、是非ともそれを。

期待しててくれ。


(○○連合全員)「植~田っ…植~田っ…植~田っ…植~田っ…植~田っ…」。


並べられた机のその量は、その縦幅で凡3.5m弱。

横幅は6m弱と言った処か…???

まあそんなモンだろう…???

背中からそのテーブルと成った、ステージの縁へと落ちた俺の身体は。

その縁の角から、約50㎝位の位置へと。

仰向けに成っていた。

即座に俺は、自分の身体を捻り。

並べられた机の奥、教室の前方。

黒板の在る方向へと向かい、身体を転がす様に逃れた。

この時既に、「植田」は自分の体勢を。

此方へ向けても居て。

俺を捕まえに、向かって来て居たからだ。

そう来るんだろうと俺は、机の上へ落ちたその瞬間に。

そう想定をしていたので。

この場所の奥へと向かい、身体を捻ったのだ。


【ガタンッ…ガタンッ…ガタンッ…ガタンッ】


(○○連合全員)「植~田っ…植~田っ…植~田っ…植~田っ…植~田っ…」。


「植田」の優勢とその攻勢を称えて、この教室とその廊下は。

もうお祭り騒ぎで在る。

何か強力な農薬や、変な薬でも撒かれてしまったかの。

害虫の様に…???

教室と廊下を行ったり来たり、飛び回っている虫も居る程だ。

俺は机の上に掌を着き、自分の身体を起こして。

その場で立ち上がると。

少しユックリと、その机の上を歩いた。

「植田」が何等かの形で、この場所へ登ろうとするのならば。

俺はヤツの顔面や胸元、或いはその分厚い肩口へと向けて。

【ドロップ・キック】を放って遣ろうと、そう考え居たからだ。

机を集めて作られたステージ、その中央部へと陣取り。

腕を胸に組み、ヤツを待ち受けている俺に。

「植田」は気付いたのか…???

ヤツがこの場所、学習机が作り上げたそのステージへ。

上がる事は無かった。

賞味1分弱のみの、その睨み合いで在った。

持久力の無いこの瞬発力のみの怪物へ、折角消耗をさせたその体力を。

回復させて仕舞うのは損だし危険だと。

そう俺が直ぐに、判断をしたからで在る。

直ぐに俺はそれも小走りに、乗って居たステージ。

集められ机のその上から、俺達の特設リングへと向かって飛び降りた。

特設リングって…???

何て事はない、只の教室の床へで在る。

まあ何かそう言う風にでも言わねえと、面白くねえだろう…???

折角こうして苦労をして、書いてんのに…???


(○○連合全員)「植~田っ…植~田っ…植~田っ…植~田っ…植~田っ…」。


【タッタッタッ…ストンッ…】


(○○連合全員)「植~田っ…植~田っ…植~田っ…植~田っ…植~田っ…」。


(○○連合A)「効いてる効いてる…効いてるぞ~っ植田…殺っちまえ~っ…」。


(○○連合の馬鹿)「植田殺っちまえ~っ…」。


(廊下へ居る○○連合C)「そうだ手加減しねえで殺っちまえ~っ…」。


(○○連合全員)「植~田っ…植~田っ…植~田っ…植~田っ…植~田っ…」。


ったく、冗談じゃねえわなっ。

この連中。


(俺)(んんっ…???【カウンター】…そう言やあ未だ【カウンター】って…1回も使ってねえなっ…???【カウンター】か…【カウンター】…【カウンター】と…)。


著者・龍神 武明

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