第45話

第24部

大激戦その⑤ 交渉成立 作戦の全貌 逆転の発想 仕掛けられた罠へ仕掛けた罠 闘牛…??? 怪物登場 


(俺)「良いだろう…その申し出内容…全て飲んで遣る…但し…それには当然此方へも…俺にも条件が在る…んで俺の出す条件も当然…???そっちも飲めるんだよなっ…???」。


「本田」も「村上」も、口を噤んで(つぐんで)答えない。

まだ此方の出方を、ジックリと伺っている。


更に俺は其所へ、追い討ちを掛けた。


(俺)「今お前等は自分達の仲間のミスで始まったこの喧嘩の…その体の良い体裁を作ろうと…俺に自分達のその一方的な迄の事情を含めた…その申し出を伝えに来たって訳だ…んで俺はそれを飲んで遣ると…そう言った…しかしそもそも別に俺に執ってはそれを…飲んで遣る必要も…全くねえのにだ…そうだろう…???俺がその条件を飲んだ処で一体俺が…どんな得をするってんだ…???」。


2人とも黙って居る、此処でこの2人が入り込む。

その一分の隙も無い様に。

先ずは俺が一機に、此処で攻めなければ成らない。

俺は自分の眼光を光らせて、更に息を詰めた。


(俺)「俺は先ずお前等の条件を…取り敢えずは先に飲んだ…んで俺にも条件が在るって…そう言った…そもそもお前ら此処へは…俺との交渉へ来たんだろう…???」。


(本田)「そうだ…」。


(俺)「だよなっ…んでその交渉ってのはフェアー…御互いにフラットな…そのテーブルの上でこそ成り立つ…つまりは成立をする…モンなんだぜっ…んで俺の条件は先ず飲めるのかって…今そう聞いてんだよっ…???」。


息を詰め居た「本田」が、直ぐに動いた。


(本田)「龍神…そのお前の条件って何だ…???先ずそれを俺達へ…聞かせて貰おうか…」。


(俺)「いやっ…駄目だ…何故ならば俺は先に…お前等の条件を…既に飲んでるんだからなっ…だから今度は先ずお前等が…俺の条件を飲む…その番だ…じゃなきゃそもそもがフェアーじゃねえし…フェアーじゃねえんなら此処は…もう交渉の場でもねえ…交渉の場でもねえってんなら…この交渉はもう…もう全て御破算…その一切が決裂だっ…嫌なら先ずは今度は…お前等の…先ずその誠意を見せて見ろ…それに俺は言って見りゃ~端から…被害者の側だ…被害者なのに加害者のあの馬鹿へ…詫びも入れさせない…そんなお前等の条件を…俺は飲んだんだぞっ…飲んだってか飲んで遣ったって…そう言い切っても良い…そう言ったとしても決して…過言じゃ~ねえ筈だ…つまりは此処でもう俺は…更にお前等へ…又貸しを一つ作ったっ…それに別に俺も…お前等のこの地元で…お前等が到底飲めない様な…無茶を言おうって訳じゃねえ…ヤクザじゃねえんだから…指を落とせとか…命を差し出せとも…そんな事は言わねえから安心しろぃ…しかしもうコレ以上俺も…当然俺ももう只じゃ…只じゃ転べない…まあ勿論端から俺は…只じゃ転ばねえがなっ…」。


悪い事ってのはもう次々に、ドンドンと重なるモンで。

この連中の組織○○連合は、現状もう端から。

それも勝ち目のねえ、喧嘩をしてるって訳だ。

つまり負い目は全て、先ずこの連中達にこそ在る。

要はこの連中達こそが、渡来外来人で。

第2次世界大戦のその終了後、この国日本へ「入植植民地同化政策」のその名の元に。

【中国】や【韓国】、更には【北朝鮮】や【台湾】から入り込んだ。

在日外来人達の、その2世世襲の者達だ。

その目安は、謝ったら敗けなんだって。

その大陸人達が持つ、特有のその風習にこそ在る。

要は絶対に、謝りたくはねえ訳だ。

解り安いだろう…???

風習ってのはもう絶対に、消せはしねえんだっ。


特にこの連中達、極東亜細亜へ。

その自分達の祖先。

そのルーツを持つ者達は、皆そうだっ。

俺はそれを良く、子供の頃から良く知って居て。

更に。

この連中達がこの場で着けなければ成らない、その落とし前と。

その落とし処を。

考えて遣らなければ成らないと、この時の俺はそんな。

実にその遣り甲斐の在る、そんな立場へも居た。

端からこの喧嘩の落とし前と、その落とし処を。

考えて遣れるのは。

一見丸っきしの不利の、敵地アウェイで更に。

現状も多勢に無勢で囲まれている。

その実実は飛び抜けて迄に優位な、その立場へと在る。

俺の方な訳だ。


何故優位かって…???

そりゃ当然、俺の頭が切れるからだっ。

知略とそれに伴う、戦術さえ間違わなければ。

この戦争は必ず、必ず俺が勝てるんだって。

最初に俺がそう見込んで、そう踏んでるからだっ。

俺はそれを知って居て態と、コイツ等が。

それも萎縮する様に。

しかも俺の得意な理詰めと、持ち前のその大声で。

ドンドンとこの事件を、大事(おおごと)にして行った。

更に俺は弁が立つ、ガンガン連中の。

その引け目を、弱味を突きながらも。

一機に其所へ、更なる追い討ちを掛けた。


そうする事で先ずは、この連中達の持つ。

その気持ちの動揺と。

その心の動揺に因って、引き起こされる。

悪意では無く誠意の方を、逆に引き摺り出すその為にだ。

もっと此処でそれを、平たく言やあ~それは。

要はもう。

お前等には俺は、既に散々の貸しを作った。

その貸しを先ずは、例え少しでも。

返して貰おうかと。

返せるのかっ…???

返せるんだろうなって…???

んな話を、先ずは振った訳だ。

こりゃ~もう端で聞いてても、頭の良いヤツには直ぐ解る。

つまり此処で連中がそれを拒めば、もう自分達が自ら。

その組織の格迄もを、落として。

只悪い評判がこの東京中へと、広がり立つだけだ。


奴等○○連合の連中のその2人は、此処へそもそもが俺と。

その交渉をするそこ為にこそ、来た訳なんだが。

実は実際にはその逆で、俺がその流れを前日の晩に。

既に読んで居たその所為で。

逆に俺のしたい交渉へと、引き摺り出されたのだっ。

つまり要はもう端から、俺は格が違うんだって。

んな話だっ。


(本田)「解った龍神…お前のその条件は…此方も飲もう…んで何なんだ一体…お前のその条件ってのは…???」。


交渉成立だ。

既に俺の条件は飲むと、「本田」が自らのその口で。

今そう言った。

「本田」は非常に頭の切れるヤツだ、俺が周囲へ態と。

聞かせる様に。

連中達の組織の非を、ドンドンと煽って。

突っ込んで行った事を。

「面倒な事にされそうだ…」と、そう嫌っても居る。

それに因って今此処でもしも、俺の条件を飲まなければ。

今度はもう間違いなく、自分達の穴に火が着き。

そこを攻められる事をもだっ。

「本田」は既に良く、その事を良く理解して居た。

コレも俺の想った通りだ。


昨日の午前中に俺が初めて、「大将軍」の視るその景色を見てから。

俺はもう完璧な迄に、それももう立て続けに。

冴え巻くって居る。

それにこの不良の世界では、例えそれが。

高校1年生で在ったとはしても、男にその二言は。

ねえ筈だ。

コレで俺は自分の交渉が、もう目茶苦茶。

進め安くも成った。

コレが全てあの当時、あの場所で俺が起こした。

その事がこの前日の夜に、俺の想い描いて居た。

全てのその作戦と、戦略の。

その全貌だっ。


(俺)「ヨシッ…んじゃ~っ早速…その条件を…言わせて貰おうじゃねえかよっ…」。


2023年5月6日(土曜日)


この部屋の窓から見える山の斜面、切り立ったその場所へと咲く。

淡い紫色をした美しい「桐」(きり)の花が。

昨日の朝から続いている強風へと全て拐われて、散り終えていた事へと。

今気付いた。

轟々と辺り周辺の山々を、まるで削り取ってしまうかの様に。

台風ではないのかと…???

そう想わせる程の強い風が、今も吹き荒んでいる。


この時俺は神奈川足柄郡湯河原町の、加治屋と言う小さなその町へ。

仕事の主張で来て居て。

其所で1人静かに、暮らしても居た。

「桐」と言う樹木へは【火の鳥】、日本の祭りの中でも。

「神輿」の簪(かんざし)代わりへと着けられる。

【中国】伝説のその聖獣、【鳳珠】が舞い降りるその木なのだと。

そう言われている。


昨年の11月17日のその日、そしてその前年の2021年の暮れに。

東京中野区沼袋のマンション、リニューアル補修改善工事現場で。

知り合ったその現場の所長が、俺を凄ぶると気に入り。

新しいこの伊豆半島リゾート・マンションの、その出張工事現場を是非。

助けて欲しいと、そんな要望が在った為にだ。


「絶対悪い様にはしないから…社員に成って欲しい…」と。

「給料は幾ら欲しいか…???」と。

まあ結局、此処へ来てみれば。

約束は守らない。

この観光地で俺に、汚染水を海洋投棄させる。

更には何だかんだと、その因縁を着けて。

まあ要は俺に、支払ってるその給料から。

自分の失敗に因って失われた、その分のその金を。

取り戻したいのだと言う、只それだけなのだが。


コイツが本当にだらしのないヤツで、まあ会社本体の。

その体質と。

その大元元請け会社も恐らくは、皆そうなんだろうっ。

要は安く上がれば、それで良いんだって。

んな話な訳だ。

それでも一応「一級建築士」の免許は、持ってる見てえなんだが。

つい先日も現場へ、【ラフター・クレーン車】を。

自分で呼んで。

更に其所へガードマンを4人、ペンキ屋と防水屋のその資材。

それを屋上へ搬入をすると、意気込んでは居たんだが。

アッサリとその手配をミスして、どうやら自分がそれを。

頼み忘れた様だ。


要はこの日に搬入する筈のペンキ塗料の資材を、積んだ筈のそのトラックが。

現場へ【ラフター・クレーン車】を1台、荷揚げ屋を2人。

更に交通誘導の為のガードマンを4人も、呼んだその当日に。

合計2台の10㌧車、大型トラックを呼んだ筈の。

その当日に。

トラックが来なかったと言う訳だ。


その際に呼ばれたガードマンの1人へ、それを白状し。

漏らしても居たんで。

要はその内訳を、俺も聞いたって訳だが。

んで当然午前中で、もう作業は中止。

こうしたミスを、埋め合わせるその為にも。

何だかんだと出入り業者の俺達へ、イチャモンを着けて。

要は甘ったれ小僧の、その八つ当たりなんだが。

それで自分の埋め合わせの為の、その金を捻出し。

抜き出そうとする訳だ、この大馬鹿者が。


著者・龍神 武明

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