第39話

(俺)「あ行っちゃったよっ…」。

(爆笑)


(俺)「んだあの馬鹿…又少々ゴネルのかと想って…ゴネりゃいよいよ…俺と直接…遣るしかねえんだし…期待してたのによ~お~っ…とっとと居なく成っちめえやんのっ…???相変わらず肩透かしな…どうしょうもねえ野郎だなっ…あの馬鹿野郎はっ…」。

(大笑い)


(俺)「処で話ってなんだ…???」。


(本田)「おうっ…んじゃ~早速先

ずは…俺達の話を聞いて貰おうか…???」。


(俺)「んん…ああ…」。


この交渉人としてこの場へ現れて来た「本田」って野郎は、ヤッパリ想った通りに

かなりの切れ者だった。

んでもう1人の「村上」ってヤツも、コレも又想った通りに。

口数こそは少ねえが、途中から割り込んで来たその話へも。

それ迄の経緯とその状況を踏まえた、その辻褄と筋もが合い。

更にその最重要点を端的に、突いても来てる。

んで【斎藤】を一喝し、一言で説得もした。

お陰で一緒に来た【本田】の方はもう一機に、その話がし安く成った筈だ。

しかし案の定2人共に、腕っぷしはもう殆ど無さそうだ。

コレも又俺の予測した通りで知恵者、そして発案者。

頭脳戦略とその遂行部隊の、そんな2人な様だ。


んでその敢えて組織内での、その順位で言えば。

戦場で言えば「本田」が軍師と成り、全体の中では参謀で。

「村上」は士官、軍師を兼ねた。

まあ副長って処だな。

つまりは「本田」が上で「村上」がその下って、話しだろう。

まあ未だこんな高校生の分際で、上下も地位もねえんだが。

こうした場面での状況下へはそんな各々の、役割が在る。

又出来るんだって話だ。

何処のどんな野郎にそれを言われて来たのか迄は、俺は知らねえが。

結局それもこの後永遠と、俺が現在でも続く。

この社会その世の中へ、逆らい続けたその事で解らず終い。

今でも全く解らねえ儘の「十八番」、「お蔵入り」へと成っちまった。


そりゃまあ良いとはしても、この際この後で俺がもしも…???

この連中達とこの世の中と、この腐り切った社へと巻き込まれて。

其処へ迎合していたと、したのならば…???

今のこの【アナーキー】で【パンク】なこの俺は、「反体制」で「無政府主義」なこの俺は。

もうとっくの昔に折れて居て、存在して居無かったのかも知れない。

もうとっくの当に普通のオッチャンへ…???

成ってた筈だろう…???


でもまあもしかするとそれも又、それはそれで。

この時の彼女と結婚をし、どっかの工場へ就職をして居て。

今のこの俺とは全く違った、別の大人しい自分が。

此所へ居たのかも知れねえが、冗談じゃねえわ。

三つ指突いて頭を下げられ頼まれたって、そりゃ後免だ。

後免被るわっ。

そもそも俺はそれも幼少期、未だ幼い頃から。

んなタイプじゃねえし。

そしてそれこそが「第2次世界大戦」、「太平洋戦争」のその終了後。

この国日本へと作り込まれたこの世の中と、その社会と徒党を組んだその組織と。


つまりはこの時の全ての事件は、俺を其処へ引き込む為の社会の。

その水面下へと潜んだ悪党共の策略、そっちが本当の狙いで。

在ったのかも知れないんだって、んな話な訳だ。

こんな事を話せばもう、「そりゃ被害妄想で…そんな組織が在って国や社会迄もが…そんな事へ関わってる訳がない…」と。

恰かもそれが正論で在るかの様に、力強く言い放つ。

つまりはこの俺が、精神的病へ蝕まれてると。

まるで気違い扱いをするそんな輩も、まあ居るには居る。

しかしあの野球の世界でさえ、少年時代からその能力を監視し。

【スカウト・マン】達が、それも「手薬練」を引いて。

自らの所属をするその【チーム】へ、優秀な選手を導いても居る。

増して更にそれが国政、国家は勿論。

世界情勢へも大きなその影響迄を齎す、「植民地政策支配下」の。

民衆思想で在った場合。

当然その支配者達は、是が非でもそんな輩。

つまりはそんな者達を、全力を上げて。

潰しに来る筈だろう。


それでも俺はソイツ等へも社会へも、決して迎合はしなかった。

俺はそんな今の自分の事を、とても気に入ってる。

子供の頃からこんな調子を貫いた、そんな自分を。

誇りにさえ想えるからだ。

今の自分へ後悔なんて、まるで無い。

そして何因りも、この「反体制」で「無政府主義」なその人生は。

言わずと知れて、【波乱万丈】の。

その【大器晩成】。

まあ【大器晩成】かどうかは…???

未だ解らねえが。

実際実に、本当に面白かった。


その昔「朝鮮半島」では、紀元前の108年。

当時の【中国】【中華】のその、【漢】のその侵略に因り。

古朝鮮国が滅亡をした、そんな大事件が在った様だが。

この時この国を失った流民達を率いて、【漢】に抵抗をした。

民族の英雄【解慕漱】、【ヘモス将軍】は。

この「漢軍」とのその闘いで、重傷を負い。

河伯(ハベク)族のその族長の娘、【金 柳花】(クム・ユファ)に救われた。

この 河伯(ハベク)ってのがどうやら、「河童」(カッパ)の事見てえだなっ。

んでこの「河童」っては何かそれも妙に、なんともみっともないその容姿。

姿をしているその挿し絵が在るが。

実はそれも「水脈」、或いは「河川」を守る「龍」の化身。

その「妖精」なんだそうだ。


まあ「河童」ってのは「神話」、「神話」と言えばこの【極東亜細亜】では。

主に【中国】と【日本】の、その「神話」が有名で在り。

どっちが先でどっちが後なのか…???

文字そのモノの文化とその文明の発祥は、「神代文字」や「龍神文字」等を代表とする記述からも。

寧ろ【日本】の方が古いんだなっ。

って事は…???

「日本神話」がその神々、まあ神々とは言っても。

単なる古い、古(いにしえ)のその人々達が。

「自分は神で在る…」と、そう言い張っただけの話で。

文字の完成形やそれに因る、つまりは【熟語】なんかを。

【中国】の【漢】のその時代から、受け継いでいる事でも。

まあどっちもどっちなんだって、そんな話へとも成る。

要は御互いに影響を与えたんだって、んな話なんだろう。


例えば。

【イザナギ・イザナミ】の神話に憑いてだが。

【イザナギ】は九州北部の、糸島半島(糸島市)の【倭国】の事で在り。

【倭国】ったって当時は未だ、当時の【日本】と【朝鮮半島】の海軍や水軍。

或いは漁民や海賊なんかの、その集合組織の様なモノで。

【イザナミ】は博多湾岸の、現在の(福岡市)。

紀元前2世紀の「弥生時代」その初期、日本列島に稲作農耕と金属器文明を広めた。

その時代の話なんだそうだ。

何か随分違うよなっ、【天照大神】はもっと古い何て。

そんな主張も在るが。

この【アマテラス】自体が、【帝国】で在ったのならば。

【帝国】の【皇帝】ってのは【中国】、当時の【中華】の。

その歴史の中で。

【王】の中の【王】なんだって、そう呼ばれても居て。

他国をその力付くで従えた、その【王】を【皇帝】と。

そう呼んだのだから。

つまりこの【天照大神】はもう、【中国】から逃げ延びた。

当時の【中華】由来なんだって、そんな話だ。


そして博多湾へと浮かぶ、この「能古島」ってのが。

まあ【井上 陽水】さんなんかも、それを歌っては居るが。

実は「ノコトウ」じゃなくって、「オノコロ」ってそんな呼び名で。

そもそも「ノコトウ」って、そう呼ばない事自体が。この九州北部の、その辺り周辺の一体と。

その文化へ。

その民族の集合体で在ると言う、その多様性を強く。

感じさせる筈のモノだ。


糸島の伊都城で暮らしていた【イザナギ】は、博多湾湾岸の。

その西から東へと、左手にその能古島を見ながら移動し。

博多の箱崎宮の【イザナミ】は、博多湾岸の東から西へと。

右手に能古島を見ながら移動、両者は現福岡市西区の姪浜でとかち合った。

結局【イザナギ】の【伊都国】、つまりは【委】。

【倭国連合軍】の方が【イザナミ】、当時の【博多国】で在る【奴国】を征し。

【倭国】が建国をされ、【委奴国】が始まる。

これが【倭国】その【九州王朝】の、その始まりで在る。


西暦紀元1年頃には、筑前地域に。

【イザナギ】の後継者と成り、その跡を継承した【アマテラス大御神】の、その【高天原帝国】(たかまがはら)が完成。

現北九州市地域に【スサノオウ】の、その元【出雲国】も存在をして居た。

豊前中津平野に【オオクニヌシ】の、【葦原中つ国】(あしはらなかつくに)も在り。

【スサノオウ】や【オオクニヌシ】は、【アマテラス帝国】と戦ったが。

敗北喫し征服をされ。

その【スサノオウ】と【オオクニヌシ】は、現島根県出雲へ。

流罪をされたらしい。

島根県とは、島流しの場所。

その「流罪地」という意味だそうだ。

まあそもそもが【朝鮮半島】からの「流民」、

敗戦を喫し命からがら。

この国【日本】へと辿り着いた、【中国人】や【朝鮮半島人】達が作り上げた。

「日本神話」のその内訳とは、こんな処なので在る。


そしてもう一方の【中国】。

その先史時代は「旧石器時代」、「新石器時代」。

そして「青銅器時代」へと分けられる。

しかしこの当時は未だ、信用性の在るその歴史記述が。

未だそんな記録が無いので。

この時代に関する事は皆その殆んどが、遺跡から発掘された。

当時使われていた土具や、人々達のその生活の痕跡から。

それ等の関連性へと基き、想像をされたモノだ。

若しくは主に「中国神話」へと、由来をしている。

つまりは当然これ、殆んどその全てが「神話」で在り。

この当時の【中国】、【夏】のその中期。

紀元前2070年~1600年頃に、纏められた。

【漢族】達の文化、「炎黄子孫」(えんこうしそん)達が作り上げた。

「神話」のその時代の文化と、ほぼ等しい。

そして又、この【金一族】達のその「神話」。

「龍」の「妖精」で在るとされる、「河童」に憑いてのその「神話」も。

丁度同じその頃に、完成をされた筈のモノだ。


そして此処でも又再び、【金】(キム)と言うその単姓の苗字のその存在が。

関わっても居る。

この【金】とはそもそも【中国】、その【黒竜江省】。 

或いは【モンゴル】のその東部から、南下をした【紅巾族】。

【モンゴル人】で在り。

この【紅巾族】が引き起こした、【紅巾ノ乱】ってのは【元朝】。

【チンギス・ハーン】誕生の、それ以前から。

その紀元前からの、両「騎馬民族」同士に因る。

その連綿と続く、その闘いが決して。

当然この時も未だ、終わっては居ないと言うその事を。

示したモノの筈だ。


そうこの【ヘモス将軍】と、【金 柳花】がやがて。

2人が恋に落ち。

この娘【柳花】が、【ヘモス将軍】のその子供を身籠る。

この【ヘモス将軍】はその後直ぐに、謀られて捕まり。

両目を潰され、監獄へ幽閉をされてしまう。

投獄されたその場所は明かされず、【ユファ】はまだ幼い子供を抱えて。

1人と成ってしまう。

しかしこの【ヘモス将軍】の親友、河伯(ハベク)族の族長の娘。

【ユファ】(柳花)を好きに成った、【扶余】(ブヨ)って国のその【王】が。

その【へモス将軍】の夫人、【ユファ】を側室として。

その子供を養子とし、2人を守り抜いた。


その子供がこの国【扶余】の、その王子と成り。

後に【高句麗】を立ち上げる、【東明聖王】。

【朱蒙】(チュモン)と成る訳だ。

この【朱蒙】ってのが又、若い頃には女好きで。

もうどうしょうもなかったんだけども。

様々な事を経験して、立派な男へと。

変身をして行く。

この当時の中国、中華の【漢】へ。

奴隷として連れ去られ、連れ去られたその中で。

夢も希望も無くして居た、1人のその民衆を相手に。

この【朱蒙】の親父の【ヘモス将軍】は、こんな名言を残しても居る。


「人が1人居れば…其処へは国が在る…」と。


まあドラマの話では在るが、実際に当時の【中華】。

【漢】の国へと、奴隷として連れ去られる民衆達を。

助けても居るので。

そんな【ヘモス将軍】の意志とも、シッカリと繋がり。

関連をしリンクした、その言葉でも在る。

この時自分の父親とは、もう努々と露知らず。

既にこの【ヘモス将軍】の、その弟子へと成って居た【朱蒙】は。

その後にこの自分の親父、【ヘモス将軍】の志し。

その後にその意志を継いで。

【古朝鮮】の後に、【高句麗】と言うその強国を。

立ち上げたのだ。

俺はまだ子供の頃から、もう知らず知らずに1人。

1人の自分の為のその国を、自分の為のそんな国を作ろうと。

心の何処か、最も深いその場所で。

そう考えそう想っても来た。


だからこそ当時、例え遣ろうと想ったって決して。

普通に育った者達では、出来ない筈の事を。

俺はあの時もその後も、そして今でも。

全て遣って退けて来たんだから。

まあそれはそれで、良いとしてもだ。

んでもまあ兎も角、此所でこの際に起きた。

その交渉に憑いて。

俺の考えとそのアドバイスを一つ、一つ此所で。

話して措こうか。

後世へもそれを、俺は伝えたいからだ。


まあでも当然、使うか使わねえかは…???

使って見て上手く使いこなせるのか、使いこなせえのかは…???

コレこそ今流行りの、「自己責任」ってヤツな訳だ。

「芸は身を助ける」ってのと、それと全く同じ原理。

その理屈で。

事それが交渉時、こりゃ~まあ一つの。

演技やそして演出でも、在る訳だからだ。 

大根役者が下手な芝居を打った処で、路上へ突き出したその箱の中へ。

投げ銭は決して、投げ入れられる事もねえ。

んでも一つ、その参考の為にも。

ソイツを此処で、教えとこう。


先ずどんな交渉でも、どんな相手とのその交渉でもだ。

例えば会社への、その面接一つでも。

交渉と言って、一つのそのテーブルへと着き。

お互いに腹を割った、その話をする以上。

その交渉の場はフェアー、対等なんだって。

んな話な訳だ。

だからテーブルってのは平らで水平な、場所へ措かれているからこそ。

それを便利に使えるんだって、んな意味でも在る。

又そもそもが一度、交渉をするのだと。

そう決めた以上は。

その交渉の場ってヤツは、対等じゃなきゃ成らないんだって。

そう言う事だ。


この対等な場と、その立場を先ずは。

整え、整えられてこそ。

初めて其処で、交渉の場ってのは成立をし。

設けられるんだって事だ。

先ず此所が解らねえで、知らねえ儘のヤツは。

例えどんな交渉でも、受けも望みもしないこった。

後々ろくな事には、成らねえから。

交渉の場のそのテーブルってのは先ず、御互いがその「義」を正してからの。

その場の話なんだが。

「義」って言う文字は角を出した【王】のその下へ、我って書いて。

「義」ってそう読むんだぜっ。

だから面接に行ったら先ず、「俺を雇った方が良い…」って。

そう言え。

「未だ雇いもしないで…何も解らねえ筈だろう…雇って駄目ならもう…それ迄の給料は…1銭も要らねえから…出さなくても良いから…兎も角1度…雇って使って見てくれ…それで駄目だってんなら…諦めて俺も…他を探すから…」って。


それが交渉で一方的な下見…???

人見…???

面接ってのが在るのはそもそも、帝国主義者達側の、その主張と要求。

つまりは「身分制度社会」を作りたい、その側の話だけだ。

大概の場合、この「身分制度社会」へは究極その下へ。

「奴隷身分制度社会」が在る。

冗談じゃねえだろう…???

そして相手の話を聞く以上、先ずはドッシリと。

ドッシリと構えて、そして堂々と。

話を聞かせて貰ってるんだって…???

そんな受け身な態度は、もう一切止めろ。

絶対にするんじゃねえ。


当然イニシアチブ、主導権は此方が握ってて。

話を聞いて遣ってるんだって、そう言う積極的な迄のその態度と。

肝を据えたその物腰で、相手に向かって行け。

だからって調子に乗って、礼儀を無視して。

目茶苦茶にしちまったら、お前の敗けだ。

お前が未だ、未熟で馬鹿だったんだって。

んな話な訳だ。

「礼楽先にして…真道後に開く…」と仏法では、そう言われてる。

礼儀礼節、そして人々達との。

自らの楽しみを、その先として。

真の道はその後そへこそ、開かれるモノだと。

そう断言をしてる訳だ。


それがこの世の、その真の平等を説く真理。

仏法からの、その教えな訳だ。

それから言いたい事は何が何でも、是が非でも全て。

相手に全て伝えろ。

じゃねえとその後の自分が、その際にこそ。

実はそこから発生をする、その損を全て担う。

被る形へと成るんだろうから。

そう言うのは【交渉】とは言わねえんだ、【奴隷身分制度契約】って。

そう言うんだからなっ、良く覚えとけよっ。


著者・龍神 武明

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