第29話

第11部 戦況の見極めと 勝敗の行方 15歳未だ高校1年生で13対1 真っ向勝負 まるで【ブルース・リー】??? トイレで究極の喧嘩その②


戦場で常に、蠢き動き続ける変動。

その状況の変化と。

流れと共に変わり続ける、その戦況の状態を。

鋭く見極め、又確認をし。

全体の動きや、その向かうべき方向性を把握し続ける事は。

こうした混乱や戦乱のその最中、最も重要なその情報源として。

その場で又新たに、組上げなければ成らない。

戦争戦略の、その玉子でも在る。

そして又それを絶やさず、常に得続けると言う事は。

それも又一つの、最大に最重要な。

その戦略なので在る。


この今回の喧嘩の…???

喧嘩…???

いやいやもう例えそれが、高校の1年生の。

その喧嘩では在ったとはしてもだ。

相手の数が13人、しかも此方は1人とも成れば。

そりゃもう到底~、喧嘩じゃ済まねえ。

この場面でたった1人で戦う、そんな俺に執ってはもう。

戦場の戦争だ。

俺は自分の喧嘩を続けながらも、この場の戦況とその状況を。

一端其所で、冷静に把握して観た。


何故って…???

新しい作戦やその場で産まれるアイディアも、その状況や戦況。

その後に起こせる、又起こり得る事も。

戦場のその状態を全て、見極めてこそ。

見い出され始めて、産まれて来るモノだからだ。


俺がその場の戦況と状況を調べ始めると、トイレの外へ在る廊下が。

何だかやたらと騒がしい。

当然だろう…???

○○連合って呼ばれている、此所の地元のグループと。

それも1学年から、3学年迄をも含んだ。

総勢恐らくはその、150人余りと。

まあ予測は、俺の勘違いで。

実際にはこの学校、2年生3年生達が…???

一体何れ程居たのか…???

それすらもが判らねえが。

まあ退学に成った連中が、2~3年生のみで。

その半数だとはしても。


その100人前後と俺1人が、その中からの。

13人と言うその大人数を相手に。

しかも今この自分の通う、その学校のトイレで。

対立戦争を、おっ始めてるって言う訳だ。

そりゃ騒ぎへも成るわっ。

騒がねえ方が、もうどうにかしてる。


喧嘩続行中にも度々、トイレのドアーが開かれ。

中の様子を確認した不良達が又、廊下を駈けて行った。

要は走りの、情報伝達係がで在る。


【ドカッ…】

(○○連合の2人)「ウワーッ…」。

【ガラガラ…ドシャーンッ…】

暫し硬直状態が続く中、俺の前方で入れ替わった2人を。

再び同じ、機械体操の技を利用した。

その【ドロップ・キック】で。

俺は大便噐の在る、前方の小さな部屋へと。

蹴り飛ばし捩じ込んだ。

この蹴りを警戒し、前屈みの体勢では在ったが。

その上体を下から、噦り上げる(しゃくりあげる)様な両足の【前蹴り】で。

上半身を起こさせてからの、連続技でで在る。


トイレのドアーを開け、中の様子を確認し。

直ぐに廊下を駈けて行った使いっ端は…???

同じクラスの不良…???

違うクラスの同級生達…???

それとも先輩達の…??? 

それとも単なる真面目っ子達が…???

何れにしてもこの○○連合の在る、連中達の地元のこの高校と。

地元と不良とのその威信を掛けた、少なくともコレからこの高校へと通う。

その1年生達の、その最初の闘いの決着が。

今にも着きそうなんだって、んな話な訳だ。

俺は又改めて、自分のその身と。

その持つべき気持ちや能力を。

精神力とその念の力で、一機に引き締めた。


(俺)(ガタイ(図体)がデカイのは4人…内2人は初めと2発目の…俺の一撃のドロップ・キックで…既に1度…大便室へ迄にブッ飛ばした…その所為でもうスッカリと…遣る気も失せた様だ…左右へは今2人…右側のヤツはそうそう…大した事もねえ…単なる痩せギス野郎だっ…さっきから俺の右側へと居るが…殆んど全く…攻撃もして来ねえ…その後正面へと入れ替わったは2人は…コレも器械体操の技を利用した…同じドロップ・キックで…左右の大便室の中へと向かって…蹴り飛ばし…既にその大便室へと捩じ込んだ…前者の2人と又同じ様に…怯えた眼の色で…今も躊躇して居る…ってんでもう今は…大便室から出て来ては居るが…俺が次に一体…何をしでかすのかが判らねえモンだから…同じ様に皆…躊躇してる…腕を下ろして…戦闘意欲がねえヤツも…既に何人か居る様だ…ってかもう殆どが…そんな様子だ…ドロップ・キックを喰らった2人と…正面へ居る2人は…全く戦闘意欲を無くして…破壊力抜群の…俺のその蹴りの力へ…そうそうもう…そう暫くは…俺がヨッポドなヘマでもしねえ限り…最早前に出る事すらもが…ねえ筈だろう…???変わった前の2人の内の内1人は…覚束無いその構えとその足取りで…もう既に…縮み上がっている…んで…???1・2・3・4人と…今前に居る…入れ替わった連中を含めても…合計で8人…8人は既に…戦闘意欲を無くし…立ち竦み躊躇している…つまり俺はこの場の喧嘩で…既に8人迄をも…押さえ込んだ事に成る…元々手の早いヤツも…先制攻撃が得意な連中ってのも…最初にこの喧嘩が始まったその際には…既に一番前に居た筈だ…と言う事は…後は奥手の…受け身と成って居る連中と…或いは端から遣る気のねえ…弱虫か臆病者の…それだけだ…こりゃ勝てるぜっ…少なくともこの場の喧嘩はもう…もう絶対てぇに勝てる…今現在此所へ居る総勢…全ての連中で10人…さっき迄は居なかった…後からこの便所へ入れ替わり…入って来たのが3人…計13人…つまり戦闘意欲の無い…この8人を除けば…残り5人…その残り5人を…最初の既に戦闘意欲を無くした…8人と共に…もう1機に仕留める…)。


俺の左側へ居て、俺の身体を引き摺り出そうとして居た。

その連中達が。

俺の身体のその重みに、耐え兼ねて疲れ果て。

掴んで居たその俺の腕を放した、その後で。

俺はもう一度自分の体勢を、身構え整え直した。

(もう後は一機に…この方を付けて遣る…)と、そう想ったからだ。


(俺)「"ヨッシャ行くぜおいっ…ウオラーッ"…」

【バンッ…ゴツンッ…】


その場を支配して居た静寂を、俺は敢えて又。

大声で打ち破り。

俺は真正面へ居たヤツの左足爪先を、自分の踵で踏み付ける様に。

右足を進めた。

その儘踏み込んだ脚を滑らせて、正面の相手の。

その股の右内側から、自分の踵で。

相手の踵を絡め取り。

バランスを崩し前のめりと成ったソイツは、俺に自分の重心を。

預けて来た。

そんな相手へ俺は、一機に前へ出て「チョーパン」。

【ヘット・バット】を噛ました。


、【バコッ…】

(不良F)「ウグッ…」。

【ガーンッ…】


俺の頭突きを受けたソイツも、大便室の中へ。

俺は尚も怯まずに、前へ出た。

一端自分の左足を右側へ、右足を下げて。

右側へ振り向き様に。

右側の衝立て側、その前方側へと居た。

先程から最も目障りなヤツの、その肩を掴んで。

掴んだその左手を、自分のその背後。 

左後ろ下へと向かって、大きく振り回すかの様に。

同時に左足を引き下げ、振り下ろした自分の左腕を。

後へと引き下ろしながら。

その左足と共に、全身を反転させて。

身体を一機に捻った。


この技も一体何時、何時の間に…???

何処で覚えたんだか…???

俺が良く喧嘩で使って来た、得意技だが。

自分の足腰と半身、肩・腕・腰・足と。

その全身の半身が。

上半身が回転をする、その力と勢いを利用して。

相手の身体を引き込みながら投げ飛ばす。

只技を仕掛ける直前に、相手の身体の重心が一体…???

何処に在るのかを、見抜かなければ成らない。


相手の重心が前に在れば、自分の側へ。

自らの身体を後退させながらも、自分の重心からその真下か。

自分の身体の後方へと引き落とし。

相手の重心が後ろへ向かって、逃げて居る場合には。

その重心へと向かって、前へ進みながら。

真横から相手のその背後へと、振り払う。

つまりは自らの左右、どちらかの半身を振り回し。

その勢いを利用して、相手を投げ飛ばすその技だ。


(不良G)「ウワッ…」

【ドドドドドッ…】


この技を仕掛けた直前に、トイレのドアーが開き。

廊下から所狭しと、更に2人が入って来た。

しかし俺の発する気迫と、その場へ漂う集中力に因って。

引き起こされた、その余りの緊張感に。

直ぐに身動きも出来ず、声も出せない。

そんな状態と成った。     


俺の技を喰らい振り回されて、バランスを崩し。

勢いの余ったソイツは、残りの12人の残党達。

躊躇して立ち尽くして居た、その不良達の中へと。

前のめりに、突っ込む様に倒れ込んで行った。


(俺)「ウッシャー…纏めて行くぜいおいっ…」。


戦場で最も最大の、その攻撃力を産み出すのは。

一機に方を付ける、その攻撃のタイミングと。

そのタイミングを知った、状況の判断。

そしてその後に引き起こす、形勢の好転。

更に変化して、少しでも優位と成った。

その場の動向と、その流れに因る。

まあ風向きってのかな…???

そしてその全ての状況が整った、その瞬間にこそ。

自らの発動と共に発生をする、その勢いだ。


大声を上げて再び俺は、前へと進み。

進めたその脚の踵で、相手の脚を取り。

「チョーパン」を噛ました。

俺はこの際既に、この正面へ居た相手の連中へ。

連続をした8つの技を、仕掛けた事と成る。

先ず俺の真正面へと居た1人目 。

ソイツへと発した技の、その1つ目は。

声だ。


俺が教室へと乗り込んだ、その際にも使った。

相手を驚かせ、威嚇をするモノな訳だが。

人も動物も、大きな音や声には。

一瞬身体を固め、萎縮をすると言う。

そんな習性が在る。

固まって萎縮をしたその身体では、素早い反応を保ちながらの。

周囲の動きへの対応は、殆んど全く出来ない。


著者・龍神 武明

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