第18話

第11部 

不良少年誕生 仕組まれた罠 白黄魔術その②


満年齢を含めると、既に今年で59年目。

俺はこの自分の地元で在る、渋谷の街を観て来た。

記憶の薄い5歳位迄の間の、その間を除いても。

既に半世紀以上も、この街渋谷の様子を。

それもうジックリと、観て来た事と成る。


観察力と洞察力に関しては、人よりも更に。

1枚も2枚もその上で在り。

時折そんな世の中へと、垂れ流されている。

暗号の様なモノを。

それが例え僅かな、その歪みの様な。

モノで在ったとはしても。

夢中に成って遊んで居る時期以外は、俺はそれを見逃した事が。

もう殆んど無い筈だと、そう自負してもいる。


思春期、こうした世の中への不満や。

憤りのその矛先は。

特にそれが男の子達の場合、最も信頼をしている筈の母親や。

仲間達との非行行動へと向かう事は、多い。

世の中の矛盾や傲慢へと向けて放つ筈の、大きなその力も無く。

常に苛苛とし続けた俺は。

本当に自分の両親へ、迷惑を掛け。

時に当たり散らしもした。

そんな親不孝者だった。


お袋はそんな俺がきっと、恐ろしかったに違いはない…???

今でもその頃の自分を振り替えると。

現在の俺の側へもしも、当時の未だ。

血気盛ん極まりもない、俺が居たとしたら。

当然厄介極まりもなく、俺自身自分が一番。

恐ろしい筈だろうと。

今ではそう深く、反省をしている。

まあ若さってのはもう、残酷なモノでも在る訳だが。


第2次世界大戦、太平洋戦争の終了後。

敗戦国と言うこの国へ作り込まれた、その社会構造は。

「明治維新」以降、【江戸幕府】の倒幕と共に。

この国の支配を狙った、西側社会に因って仕組まれ仕込まれた。

薩長田布施村の、在日韓国人達をその中心に。

日本人を怨むかの様に、その洗脳を完了された。

彼等に因って、完全に作り上げられても来た。


更に莫大な富を持つ、【中国】と【朝鮮半島】の。

「シルク・ロード」の、その道と終着点を。

南と北と中央。

この3つのルートに因り、中国は北京付近からのスタート。

先ず北ルートはモンゴル・ロシア・スタン共和国の、カザフスタンからコーカサスへと。

コーカサスから東ヨーロッパへと入り、ベラルーシ・ポーランド・ドイツそしてベルギーと。


中央ルートの場合、先ずは東南アジアへ。

タイ・ビルマ・バングラデシュそしてインド、西インドからアラビア海を渡り。

ソマリア・ジブチ・エトリア此処から更に、サウジアラビアへ。

サウジアラビアから更に北上し、ヨルダン・シリア・トルコと。

中東の終わりトルコを抜けると、東ヨーロッパへと入り。

ルーマニア・ハンガリー・スロベニア・スイスへと辿り着き。


そして南ルートは先ずASEAN方面へ、南沙諸島・ブルネイ・マレーシア・インドネシアと。

インドネシア方向へと伸びた南ルートの場合、その終着点は。

パプアニューギニアのその手前迄へも、長く伸ばされてもいる。


そして北ルートの場合、途中からその道は二手へと別れ。

コレも又北ルートと同じ、スタン共和国へと。 

カザフスタン・ウズベキスタン・トルクメニスタン、アフガニスタン・パキスタンを抜けて。

イラン・イラク・ヨルダン・イスラエル・地中海と。

北ルートでは最終的にその終着点を、欧州はパリへ迄にも伸ばしてもいる。

まあ恐らくは中継をして、隣の国隣の国へと。

物が、流されて行ったんだって事かね…???

物流ってのは。


まあ~コレだけの交易ルートを、それも代々に渡り。

確保し保持して居た、嘗ての【中国】【中華】の。

行商人達と王族や貴族達。

更には【朝鮮半島】の貴族、所謂両班(やんばん)達は。

恐らく俺達現在の庶民では、その想像も着かない程の。

莫大な資産と富を、残し所持してもいる筈だろう…???

コレもちと深く思索すれば、もう当たり前の様に。

解る筈の事だ。


紀元前240年の、古の【中国【】で。

この【秦】国内の豪商人で在る、【呂 不韋】(りょふい)が。

まあ【呂 不韋】は当時、【秦】の「相国」(しょうこく)でも在った訳だが。

相国ってのはこの国日本で言う、大臣の事だ。

その【秦】の大臣が何故か…???

隣の敵国、【趙】へ長く滞在をして居た。

まあ古の【中国】と現在の中国社会では、当然その大臣の役割も。

大きく違うんだろうが。

まあそれも大臣が外交をしてるんだと、そう考えれば。

普通に納得も出来る訳だ。


【呂 不韋】は【秦】の、その後に「始皇帝」と成る。

【嬴 政】(えいせい)の弟【成蟜】(せいきょう)を誑かし。

【秦】国内での政治権力と軍部、その実権迄をも掌握をし。

あの当時の【中華】最強へ迄にも駆け登った、【秦】のその国内で。

クーデターを計画、それを実行に移してもいる。

まあそれでもそもそもこの【秦】自体が、中華最強へ迄の。

その全中華との戦争準備を整えた、その背景と経緯。

そしてその陰には。


【呂 不韋】迄をも含んだ、【シルク・ロード】の行商人達が残した。

莫大な迄のその富と資産。

その国内資産と資本力が、戦争軍資金。

その元と成り。

【秦】は「列強六国」と呼ばれた、【燕】(えん)【趙】(ちょう)【斉】(せい)【魏】(ぎ)【韓】(かん)【楚】(そ)に因る合従軍を。

「函谷関」の戦いで凌ぎ、払い除けても居る。

その後に【韓】を筆頭に、【魏】そして【趙】と。

「列強六国」を次々に倒して行った。


俺はこの話を、日本の漫画【キングダム】で。

既に知って居たのだが。

それだけではまだまだ、確信と迄には成らずに。

自分の派遣先と成る、肉体労働の作業現場で。

現在その職人や作業員を、ほぼ占めて居る。

中国人達へ。

直接この話を確認してもいる。


↓以降2022年11月19日(土曜日)

建築現場にて。


(俺)「中国では中国の歴史で人気の…三国志が起こるその前の時代…紀元前は解る…???」。


(現場の中国人作業員・伝さん・以降・伝さん)「ああっ…解る解る…」。


(俺)「そうかじゃあ良かった…続きが話せる…その紀元前…240年頃かなっ…春秋戦国時代に…全中華を統一した始皇帝【嬴政】の国…あの【秦】と言う国は…どうしてあんなに強く成った…???」。


(伝さん)「それは~あの国【秦】が…商売が上手かったから…それで結構凄い商人達が…沢山居た…沢山居たから…」。



(俺)「あヤッパリそうなのか…じゃあ始皇帝【嬴政】の母親…隣の国【趙国】へ人質に取られてた【趙姫】(ちょうひ)を孕ませたのが…商人の【呂 不韋】だってのも…どうやら本当なんだなっ…」。


(伝さん)「ああそれは~…未だ色々…そう言う意見も在る…」。


(俺)「そうだよなっ…確かに賛否両論…この辺りの事へ憑いてはもう色々と…意見も多くて当たり前だからなっ…」。


(伝さん)「うん…そうそう…」。


中国人達と話し、生の中国史を。

直接彼等の口から聞くのは。

もう目茶苦茶興奮するし。

信憑性も百倍に在って、俺は何ともそれが。

面白い、面白い限りだ。

更に2019年の10月の終わりから、2020年の2月迄に掛けて。

東京高島平へと在る、現場へと通って居た俺は。

駅近くの中華料理店で、良く喋るとてもフレンドリーな。

中国人のオバサンの、その店へと通い。

スマホで「春秋戦国時代」の、その地図を広げると。

長年の疑問で在った、様々な質問を。

彼女へも振っている。


2019年10月24日(土曜日)

高島平駅近く、中華料理店にて。


(俺)「中国は文化が古くて…国が大きいから…歴史も奥深く沢山在って…面白いよなっ…」。


(中華料理店のオバサン・以降・中女)「あっそう…私も歴史は好き…」。


(俺)「そうか…なら良かった…話が合いそうだ…」。


(中女)「何勉強してるの…???」。


(俺)「俺は今日本の漫画で勉強をしてる…ほらっ…これが春秋戦国時代の地図…」。


(中女)「あっ解る解る…この国が一番強かった…」。


そう返答をした彼女が、指差したのが【秦】で在る。

コレは面白い事に成った。

彼女はこの時代の歴史に憑いて、詳しく良く知っている筈だと。

そう想い。

俺は中学生の頃から持ち続けた、長年の疑問の答えを。

更に彼女の口から、聞き出そうとした。


(俺)「そう…この【秦】の始皇帝【嬴 政】が…【李 信大将軍達】…6人の大将軍達と共に…当時の中国…全中華を全て…法治国家として統一をした…」。


(中女)「うんうん…でも何でそんな事を知ってる…???」。


(俺)「今この時代の人気漫画を…日本人が描いてて…その漫画がもう…目茶目茶面白い…だから俺も読んでる…俺は40歳の…それも後半を過ぎてから…まさか又漫画へ填まるとは…想わなかったっ…」。


(中女)「あっそう~っ…何て漫画…???」。


(俺)「【キングダム】って漫画…本当に面白い…その内に日本へ居る中国人の間でも…きっと大人気に成ると想う…まあ勿論中国でも…それが…読む事が許可されればなっ…」。


(中女)「へえ~そう~…そうなんだ…そんな漫画が在るんだ…」。


(俺)「うん…中国じゃあ三国志時代の方が…人気が在る見たいだけどもなっ…その内に俺は三国志も…勉強したいと想うけど…でも日本のこの漫画は…本当に面白いぞ…しかもこの【キングダム】は…中国の歴史史実へと基づいて…描かれてる…」


こう話したのが丁度、既に5年前の話で在る。

それから3年、2023年の春。

俺の仕事現場へと居た、中国人の青年達は。

皆この日本の漫画、【キングダム】を読んで居て。

その面白さを知っている。


再び東京・高島平【中華料理店】


(俺)「それでこの一番強かった国…【秦】へ一番目か二番目に滅ぼされた…この地図で観ると…当時の中国の…そのほぼど真ん中に在った…この小さな国…この国だなっ…この国のこの【韓】って国の人々達は…一体皆…その後何処へ逃げた…???」。


(中女)「ああ…この国は此処から…此処へ行った…」。


そう答えた彼女が指差したのは、【中国】のほぼ中央部。

現在の【西安市】辺りからなんと、【朝鮮半島】だった。


著者・龍神 武明

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