第12話

第8部 

修練そして鍛練 中国式武具との出逢い 武道の師匠 【ジークンドウ】と【ヌンチャク】 型の奥深さ ホームの重要性と改善


それが一体どう行ったその流れから、そう成ったのか…???

全くその見当さえもが着かないが。

俺達世代が子供の頃、テレビ・メディアのそのアニメーションやコミック。

漫画界等では何故か…???

丁度格闘技をその題材とした物語りが、その全盛期を迎えていた。


まあ先ずその切っ掛けを作り出し、その兆候の先駆けと成ったのは。

1969年の、【タイガーマスク】だろう。

まあ当然この頃既に、プロレスと言うモノのその人気は。

相~当~なモノが在ったが。

覆面レスラーのその発祥も、一体何時何処からなのか…???

それすらも良くは知らなかったし。

そもそもその発祥時の成り立ちやイメージは、当初余り良いモノでは無かった様だ。


しかし逆に、本当に良い事をするのには。

自ら慈善家で在るのだと、そう名乗り出る拠りも。

実は寧ろ、その自分の正体を見せない者程。

本物で在る様にさえも俺は想う。


まあ取り敢えずこの時代、アニメーションからも引き起こされた。

この格闘技のブームが。

この国【日本】のその子供達の間へは、在ったのだと言う訳だ。

戦後の先勝国、西側で新た成るその世界支配を目論んだ。

アメリカ合衆国の、その権力者達と。

その日本への入植民地政策へと同乗をした、亜細亜の国々。

【中国】【韓国】、【北朝鮮】は少しその後なのか…???

【台湾】へと牛耳られ。


【北朝鮮】は元々、旧帝国日本軍の残党と。

中国と朝鮮半島を又に掛けた、騎馬民族の末裔。

モンゴル金族の子孫が、手を組んで。

この場所の分断を、行ったと言われてもいる。


その背後へは恐らく、西側。

当時のアメリカ合衆国、【DS】の存在が在ったに違いはない。

そうして洋の東西から、監視を続けられた。

【日本】のメディアが。

テレビ・ドラマや映画、ラジオ番組やニュース。

又新聞や雑誌の、その中で。

実はこの漫画界、コミックとアニメーションのそれみが。

唯一其処から、免れる事を許されたのだ。


その理由はとても簡単で、アメリカ合衆国の。

その権力者達が。

このコミックやアニメーションが、人間に与えるその影響を。

甘く見積もったと言う、只それだけの事だ。


彼等は娯楽性の高い、このコミックやアニメーションを。

人の思考能力やその思索力を奪う、馬鹿を産み出す為のモノで在るのだと。

そう考え、そう判断をしたからだ。

しかしそれがそもそもの、その誤算だったのだと。

そう彼等が気付く迄には。

何と2003年、第75回のアカデミー賞で。

「スタジオ・ジブリ」が。

長編アニメーション映画賞を受賞する迄にも、続いた言う。

半世紀以上にも渡る、その長い年月と。

その月日と歳月を、必要とした訳だ。

日本のコミック、漫画界と。

日本のアニメ業界、コレ天晴れで在る。


逆に【ウォルト・ディズニー・カンパニー】等は、彼等の作り上げた。

3S政策の、その策略へと乗り。

自らの作品へまるで、小児性愛を助長し。

推進し推奨をする様な。

紛らわしい性描写を、盛り込んでしまっても居る。

そして現在ではこの国、【日本】のアニメーションを。

西側諸国処かあの思想主義対策へと。

実に厳格で極めて厳しい国、【中国】の共産党迄もが。

その政策へ。

子供達へそれを推奨する、【ドラえもん】等のアニメを。

取り込んで放映してもいる。

漫画は頭が、柔らかく成るのだと。


まあそんな事も在りながらの、俺が未だ。

少年時代のその始めには。

格闘技系の漫画やアニメが、その全盛期を迎えていたと。

言う訳だ。


俺が小学校へ入学したのが、1971年。

この年の春3月に。

「キックボクシング」界のヒーロー。

「真空飛び膝蹴り」を、その得意技で武器とした。

【沢村 忠】(さわむらただし)氏を描いた、そのアニメーション。

【キックの鬼】が。


そして同年5月からは、「牛殺し」と言うその異名を取る。

「極進空手」の創始者。

【大山 倍達】(おおやま ますたつ)氏の【空手バカ1代】も。

奇遇にもこの二つのアニメの、その放映開始は。

この同じ1971年のその春から、そして初夏に掛けて。

始まったのだ。


そして1973年の12月、この年の暮れに。

それ迄のヒーロー達を、遥かに凌いだ。

彗星の如き新たなるヒーローが【カンフー】、中国武術のその中から。

アメリカ・ハリウッド映画を通じて、それも突然に彗星の如く現れたのだ。

それが【李 小龍】こと、【ブルース・リー】で在る。


俺はこの【ブルース・リー】の映画を、それも上映開始の、その初日に。

上映映画館の前へ、早朝から並び。

リアルタイムで観に行った、その思い出が在る。


懐かしいなぁ~っ、実に懐かしい。

懐かしい限りだ。

そしてその【カンフー】の技術へと、未だ当時。

本当に子供だったこの俺は。

もう完璧な迄に、圧巻をされたのだ。


「柔能く剛を制す…」、比較的身体の細く小兵で在る筈の。

小さなその彼が。

洋の東西を問わず、図体や身体のデカイ巨漢達。

そして豪腕健脚の、その大男達を。

その眼にも止まらぬ、【カンフー】の技術で。

もう次々に、叩きのめして行く。


まあ【カンフー】とは言ったが正確には、【ブルース・リー】のその格闘術は。

【ジークンドウ】と呼ばれる、彼オリジナルの。

モノで在るらしい。


俺は勿論子供の頃から、親父のその格闘技好きで。

アラユル格闘技や武術を、観て来た事から。

非常に眼は肥えて居た筈だが。


【李 小龍】ことこの【ブルース・リー】のその動きへは、全く無駄が無く。

そして速く。

速いが故にこその、その脱力を伴い。

まるで鞭の様に撓る、そのフォームが。

もう極めて美しいのだ。


そう、【ブルース・リー】のそのホームは。

格闘技界の中でも、特にボクシングのそのKOパンチへと。

とてもその共通点を強く感ずる。


今でこそ全てのスポーツは先ず、そのフォームを重要視しているが。

例えば野球の打撃で、最も遠くへ。

力強く早く、球を打ち返せるのは。


スイングされるバットの描いた、その軌道が。

選り正確で理想的に。

初速のスピードを伴い、無駄の無い動きで在るのかどうかと言う。

その事と。


もう一つはヒット・ポイントの、その直前に。

両手首が返り。

利き手が牽き手のその上に乗った状態で、それ迄に加えられたパワー。

自らのその発動から。

バットへ伝えられる遠心力の芯、つまりは自分の重心点と。

そのバットヘッド。

先端へ掛かっている、その重心が既に。

対極側へと分離し、離れ様としている。

その状態で在るのかの、その二つだ。


この二つが既に、完了をし。

投げられた球の、その芯を。

自分の振られたバットが、正確に捕らえたその際にこそ。

最も打撃力や、その飛距離を伴う打球が。

打者の側から、打ち返されると言う訳なのだ。


そしてそのヒット・ポイントは、常に。

ホームベース撚りも少し、その前に在る。

運動の美しい、ホームと言うモノは。

如何に無駄なその力を省くかと…???

そう言うモノな訳だ。

同じ様に、格闘技の打撃へも。

このホームに因り、相手に与えられるその威力と。

その際に与えるダメージ、つまりは破壊力の衝撃が。

それももう俄然、大きく変わっても来る。


【ブルース・リー】の魅せる、その動きへは。

このスピードと遠心力。

そしてヒットポイントを、統合させる何よりも。

完璧な迄のそのホームに因る、美しさが在る。


勿論演技で在るので、相手には。

本当のその打撃力と。

そのダメージを、与えてはいないのだが。

そのホームの美しさから、観て取れる。彼の【カンフー】、つまりは【ジークンドウ】は。

先ずそれももう間違いなく、一流のモノの。

その筈だ。


しかし俺が彼に、最も魅せられたのは。

そんな【ジークンドウ】の、技術の中でも。

中国式の武具を屈指した、その技術。

つまりは「ブルース・リー・オリジナルの双節棍」、所謂【ヌンチャク】を扱った際の。

その技術力で在る。


人間の産まれ持った身体能力、特に運動神経やバランス感覚を司る。

三半規管へは。

遺伝的なその比重が大きく、個人差。

人に因っての、その能力へも。

大きなその違いが在る。

コレ等は在る程度迄の補填、練習や努力や修練に因って。

補える。

そんな部分は、在ったとはしても。


その分量は極めて、限られても居て。

非常に少ないのだ。

身長の高さや骨格の作り、備わった筋肉の質や量。

持ち前の反射神経の太さや、脳の重さに因っても。

その開発には、限界が在ると言うのが。

現代スポーツ界の、その常識でも在る筈だ。


一例を上げて見様。

例えば器械体操の選手へは、身長の高い者が少ない。

サーフィンやスケートボード、或いはBMXの選手へも。

高身長の者は、極めて少ない筈だ。


コレは遠心力に伴って加わる、加重。【gravity】、つまりは重量と言うモノが。

その中心点から、外縁側へ行く程に。

高く高まり。

その負担量を増して行くGの、つまりは【Gravity Reaction】(グラピティー・リアクション)に因るその負荷が。

同じ様にその外側へと位置する、身体や肉眼へ対しても。

その中心軸から離れる程にその影響が高まり、それが増して仕舞うからだ。


その移動スピードに因って、周囲の変化とその状況を。

捉え切れない。

つまりは眼を回し安く、成ってしまうからなのだ。


そんな視覚へ迄にも、深く影響をする。

その負担量の違いが。

当然物理的にも、存在をする訳だ。

其処へは太古の昔因り、続いて来た。

民族性や文化。

或いは種族に因る、その風習も一つの。

その要因と成る筈のモノ、その要素で在るのだろう。


学習能力を含める、知識や学問の吸収力や。

その記憶力も。

その同じその遺伝的要素を持つ人の、産まれながらに持った。

その特殊な能力なので在ろう。


でなければ【自閉症スペクトラム】等と言う、極めて記憶力の高い。

偏った脳のその病は。

そもそも存在しないのだと言う、そんな話へも成るのだから。


勿論逆に、今生の個人に因る。

その努力で。

鍛練や修練に因っても、必ず会得する事の出来る技。

つまり技術と言う。

人へ与えられた、宿命迄をも転換する程の。

その因果と言うモノの要因が、全く無いのだと言う話では無い。


俺はこの技術に因る、鍛練や修練の。

その魅力を、既に少年時代から。

その持ち前の直感、つまりは自らの本能に因って。

見抜いても居た訳だ。


要はもっと単純な話、その様子を自分の眼で観て。

直感的に出来そうだと、そう判断をされ。

その様に感じれるモノは。

必ず自分の身に付ける事迄もが可能なモノ、技術と言う訳だ。


この時期未だ世界へは、コンピューターを始めとする。

映像配信は勿論。

DVDもビデオ・カセットテープ・レコーダーも、全く何も出回ってはいな無かった。

しかし8ミリフィルム映写機と言うモノを、極限られた人々達は。

既に手にして居たのだ。


特に道玄坂、百軒店と呼ばれるその地域へは。

俺の産まれるその前から、不良達が多い。

理由は良く解らないが、恐らくこの地域は。

昔の遊郭。


赤線・青線地帯の入り雑じる、【政・財・官】と。

その比護下へと在る、この国のメディアを取り仕切る。

そんな者達の、その遊び場で在った様だ。


こうした地域へと、その幅を利かせる。

不良や愚連隊。

そしてその先へと潜む、ヤクザや右翼の者達は皆。

とても情報が早い。


まあ町人文化と言って仕舞えば、当然それも又一つの。

その町人文化なので在ろう。


そんな不良やヤクザの血縁者達、自分の親父を持つ。

子供達のその家で。

俺は在る8ミリビデオを当時、眼にして居たのだ。

中国武具の中でも最も、その破壊力と戦闘力。

そして攻撃力と守備力を持つ、最強の武具・武器。

「三節棍」を振り回す、その者達の映像をで在る。


著者・龍神 武明

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