第3話

【プロローグ3】


人がこの世に生を受け、死ぬ迄のその間に。

人の頭では決して計り知る事の出来ない、不可思議な迄の出来事はもう。

もう数え切れない程に在る。


「人が1人居れば…其所へは国が在るのだ…」。

当時この極東亜細亜最大の国、中国の帝国。

【漢】のその「奴隷身分制度」へと、反発反対をし。


コレは韓国の歴史ドラマ、【朱蒙】(チュモン)の物語で。

【漢】へ拐われて行く、自国民衆。

朝鮮半島内、【扶余】(ブヨ)の国の「賎民」達。


紀元前の中国で、「奴隷」と成る。

そんな民衆達を、救わんが為の。

その戦いを続けた。

【東明聖王】の父親、【解慕漱】(ヘモス)将軍が助け出した。


拐われて居た民衆の内の、その1人へと向けて。

発したその言葉だ。

まあ物語りの、ドラマの台詞だけどもな。


何故自分の国、日本以外の【中国】や。

【朝鮮半島】の歴史を、学んで居るのか…???

俺はそう、聞かれる事が在る。


それは数千年と言う、途方もなく長い時間と。

その歴史が産んだ、兵法戦術。


中国つまりは古い中華の、古のその戦争哲学こそが。

この極東亜細亜そのモノを、最も作り込んで来たのだからだ。


そしてその最高峰で在る、【孫子の兵法】では。

「敵を知り己を知れば…百戦是…危うからず…」と。

そう数千年と言う長き、その時間の中で。

人々達の送った歳月と、その間に費やされた労力。


経験と知略が集約をされた、知恵と知識の。

その結晶として。

練り上げられて来た、戦争哲学と言う。

その残された文章としての記述へ。

それがそうこの様に、記されてもいるからだ。


人がこの世に生を受け、死ぬ迄のその間に。

人の頭では決して、計り知る事の出来ない。

不可思議な迄の出来事。


此処へ最大限の力と、絶大成る権力。

国家と言う、最も大きな組織と。


それ等を作り上げている、古(いにしえ)から引き継がれる。

資本や集団、そして組織。

帝国と言う私物を、個人が所持所有をした。

国と言うモノが。


そしてその国家へと貯えられた、莫大な迄の富。

つまりは国家資産と。


士族・民族・土地、つまりは不動産と資産。

そして権威と。

それ等を我が物顔に振り回す、利権や権限として。

分別をされた権利。

コレ等のそのほぼ全てを、手中とする。

【王皇貴族】達。


2世世襲制度と言う、現在のこの社会と。

裏社会迄をも繋いだ、「身分社会制度」迄もが。

其所に絡んで。


行政機関や軍部、まあ軍部はこの国では。

防衛庁と、言う事に成ろうか…???

警視・検察、そして司法と。

此処へ更に。

権力としてのそれを上乗せする、莫大な迄の富と資金が。


資金を提供をし続ける、大型企業。

そして財閥迄もが、全て結び付き。

教育機関で在る筈の学校と、地域社会で在る筈の市町村。

コレ等へと入り込んだ、民間人達迄をも動かす。

諜報活動、つまりはスパイ。

【間者】達と。


そしてその周囲、周辺の闇へと潜んだ。

裏社会の者達迄もが。

1人の人間をもう、徹底的に気圧し。

弾圧をして監視する時。


国家のほぼその全てを敵に回した、そんな男へは。

「輪廻転生」のその真理と、前世の自分が経験をし学んだ。


一度は自らの、その死に因って。

失った筈の過去の知識や、奥深きその知恵が。

再び呼び戻されて。


その者の命を、そして魂を。

目覚めさせ。

それをもう一機に、覚醒させる筈のモノだ。


著者・龍神 武明

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