CHAPTER 4

「死んでたまるか…恐怖を…そして…」


血の滴る鎌が、手首から更にせり出してきていた。


怒りと、恐怖に満ちた奇怪な表情。


血走った瞳のまま、アモウは切り落としたセンチピード・スプライトの片腕を踏みにじり、助走の体勢に入った。


「お前を…狩る!!」


そのまま走り出し、小さく跳躍。


振り下ろされた鎌が、首から胴体に掛けてがっちりと刻まれていた。


「ギギギギ……」


抵抗しようと、センチピード・スプライトがもがく。だが、残された左腕を振り回しても、アモウの懐には届かなかった。


「うううううう…」


アモウの顔が、より怒りの形相に満ちてゆく。


シロンに対してではない。


姿を消した、ゴンダへ対する遣り場のない怒りだった。


「あ、あ…ゔぁぁぁぁぁぁぁあ…!!」


鎌が、ミシミシとめり込んでゆく。砕けた皮膚から、血が噴出した。


恐怖と、怒り。


構わず、その思いに身を委ねる。


クソッタレが。


どうせ死ぬのならば、最期くらいヤケクソに決めてやる。


ちっぽけな命を、唯で散らしたくはなかった。


「う…ゔぁァァァァァーっ!!!」


気迫のような、はたまた悲鳴のような、アモウの叫び声が響き渡る。そして


「ウギャァァァァァァォァア!!!!」


バチン、と音がしたかと思うや否や、センチピード・スプライトの上半身は、パックリと裂けて無くなっていた。


飛び散る鮮血もさながら、強固であるはずの百足の外殻を切り裂いた腕力に唖然としたのは、他ならぬアモウ自身だった。


「はぁ…はぁ……」


だが、センチピード・スプライトの身体はいとも簡単に切断されてしまった。残された下半身がズシャリと音を立てて崩れ行く様を見て、アモウは更なる恐怖を覚えた。


「さ、サクマさん…」


「アモウさん…」


「サクマさん…僕は…なにを…」


鮮血に染まった左腕と、ボロボロになった白衣を引きずりながら、アモウが震える声を出した。


「サクマさん…サクマさ…」


触覚が伸び切り、見開いた複眼で見据えられたサクマは、冷や汗をかいて後退りした。


「ほ、放っておいて…いや、しかしそんなことは」


「サクマさん…僕も…ああなって…」


「諦めるなと言われたんでしょ!」


「!?」


不意に背後から、女の声が響く。そして、アモウの身体はそのまま床に倒れ伏した。


「…アモウさん!?」


「心配しないで」


注射針を右手に、妙に落ち着いた態度を取る女性。だがそう見えたのは、生来のポーカーフェイスからか。実際のところ、それなりに焦りはあったであろう彼女は、額の汗を拭いながら大きく溜息をついた。


「サクマ君。とりあえずアモウ君は大丈夫よ。しばらくのあいだは、ね」


「イズミさん…?」


そう呼ばれた妙齢の女性は、アモウを医務室へ連れてゆくよう、サクマへ促した。






「…どういうことなのか、説明してもらいましょうか」


医務室のベッドに寝かされたアモウを囲むようにして、二人の人物が立っていた。


「イズミさん。どうやら、貴女は少なかれ事情を知っているようですが」


サクマが、アモウをちらりと見やる。


身体に起きた異変は鳴りを潜め、今や彼は普通の人間と同じ姿に戻っていた。よく見れば、顔に発生した小さなひび割れや、細かい部分は修復してはいないものの、小さな寝息を立てて横たわるその姿は、まず怪物ではない。


年齢を感じさせない若々しい妙齢の女性‐イズミは、溜息をついてから話し始めた。


「セル・プロジェクトは初めから仕組まれていたもの…失敗することが前提だった。…成功という概念が、わたし達の求めていた形であれば、という話だけど」


イズミはパイプ椅子に腰掛ける。


「仕組まれていた…失敗…?」


「ゴンダ君にしてみれば成功だったんだと思うわ。けど…実態はこの有り様よ。失敗としか、言えないでしょ」


「稟議を下ろしたのは私ですし、私の責任であることも承知しています。しかし…」


「いえ。あなたが責任を感じることはないわ」


「どういう…」


「そもそも、あなたが稟議を下ろす前から、被験者達が遺伝子移植手術を受けていたとしたらどうかしら?稟議なんて、ただの建前。そこにあなたの責任はないわ。遅かれ早かれ、奴は計画を進めていたのよ」


「イズミさん。話してください。貴女は一体、何を知っているのです?その口振りだと、貴女もゴンダさんの計画に加担していた一人のようにしか思えない」


「加担?お言葉ね…わたしは医療機器開発部門の人間よ?あんな計画に加担なぞ、するわけがないでしょう」


「では、彼にさっき刺した注射針はなんです?あの後、彼は元の姿に近い状態にまで戻っている…計画に多少なりとも精通していなければ、あんな薬品は作れっこないでしょう」


「順を追って話すわよ…その前に一本吸わせなさいよね」


取り出した煙草に火をつけ、イズミはまた溜息をついた。どうにも、この女は溜息をつくのがクセづいているらしい。


(幸せが遠のくな…)


サクマは内心そんなことを思う。だから、未だに独身なのではないか、とも。失礼な話なのかもしれないと、サクマは小さく咳払いをした。


「…わたしがセル・プロジェクトの真意に気付いたのは一週間前のこと。勿論加担なんてしてないし、あんな馬鹿げた計画にも賛同なんてしてないわ。そこは強調させてもらうから」


「では、どうやって…」


「研究所内でも不穏な空気は漂っていたじゃない?何れにしても、昆虫の遺伝子を移植するなんて、医療に携わる人間がすることじゃない。でも、興味はある。だからわたしは、ゴンダ君の研究資料をちょいと拝見したわけよ」


「拝見?機密資料だったはずですよ。それをどうやって…」


「計画に携わっていた連中も、所詮は人間てこと。うっかりすることだってあるわよ…」


イズミは、控えめに煙を吐いた。


「件の、生物学研究部門には用事があってね。一週間前、ラボを訪れたことがあったのよ」 


「それで」


「ゴンダ君はいなかったから、わたしの用事はトウコさんに対応してもらったんだけど…彼女、馬鹿な子ね。机の上に、その資料を置きっ放しにしてたんだもの」


「…」


「さっきも言ったけど、気になるじゃない?秋津理化学研究所史上、総力を上げて行うとち狂った計画の資料なんて。そんなものを目の前に置かれてごらんなさいよ…魔が差すわよ、嫌でも。わたしも研究者の端くれだしね」


「…もう少し悪怯れたらどうです?」


「あら。喋り方が癇に障ったんならごめんなさいね」


イズミは、あくまでも淡々としていた。


「トウコさんもトウコさんで、資料は置きっ放し。だから、彼女が席を外した瞬間にこれでちょっとね…」


スマートフォンを取り出してみせたイズミに、サクマは一層眉を潜めた。


「部門間とは言え、機密の奪取は感心しませんね」


「カメラで撮っただけよ?デジタルでもそういう扱いになるの?」


「デジタルでもです」


敵わんといった表情で吸い殻を灰皿に押しつけたイズミは、溜息をつきつつも、その先を続けた。


「で、その資料の中に被験者リストがあった。移植された昆虫の遺伝子も」


「なるほど。だから、あなたはその段階でその事実を…」


「でも、可怪しいのよ。医学の発展や、人間の進化を促す研究なんだったら、普通はそういったデータを記すのが普通の人じゃない?例えば、治癒能力の増幅とか。なのに、そこに記されていたのは、殺傷能力や、凶暴性とか…まるで戦う為の生物兵器みたいじゃない?」


「生物兵器…」


サクマは、無意識に眠ったままのアモウへ振り返ってしまった。


「だから気付いたのよ。この実験は本当に頭のおかしくなるようなものだったと。ゴンダ君の本当の目的は、生物兵器を作り出すことだった」


「…セル・プロジェクトは虚構だった。そういうことですね…?」


「言っておくけど、わたしだってこの事実を知って何もしないつもりもなかったわ。出来る限りの邪魔はしようと考える訳よ」


「しかし、生物兵器とは。些か話が飛躍しすぎているような気がしますね。大体、そんなものを作り出す目的がゴンダさんにありますか?」


「知らないわよ、そんなこと」


「貴女は見ていないかもしれませんが、覚醒した被験者達の力は恐ろしいものです。現に、実験に立ち会っていた何名もの職員が犠牲になった。あんなものを野に放てば、自分達にだって危険が及ぶんですよ…」


「それは見てる。わたしとエツコさんは、別室から監視カメラで見ていたからね」


「見ていた!?実験の真相を知りながら高みの見物を決め込んだということですか!?」


「違うわよ」


イズミは、一束の書類をサクマヘ手渡す。


それは、被験者達のリストだった。




被験者番号01 カキモト・カンナ

被験者番号02 カワマ・カナコ

被験者番号03 ナカムラ・ナミ

被験者番号04 ハタイケ・ハツミ

被験者番号05 テンノウジ・テルコ

被験者番号06 ヤマモト・ヤヨイ

被験者番号07 ヒラオカ・ヒロミ

被験者番号08 アソウ・アキノ

被験者番号09 シキガハラ・シロン

被験者番号10 マツタニ・マナミ

被験者番号11 アカツキ・アモウ

被験者番号12 トウマ・トウコ

被験者番号13 クガ・クミコ




「これが…何だと…」


「何か気付かない?それを見ても」


「……あの被験者の名前が、ここにはない…」


サクマは、志願してきたというあの被験者‐キムラの名前が、欠落していることに気付いた。


「そう。わたしやエツコさんが実験に赴かなかったのは身を守る為、ということもあったけど、わたし達もああなる可能性があったってことが一番大きいわね」


「ああなる…?」


「キムラ某(なにがし)の名前がないじゃない?だったら、そこに記されていない被験者達もいるかもしれない…わたし達はそう考えた。そのリストに記されていることが、全ての確証だという証拠もないしね」


「…?」


「まだ分からないの?わたしやエツコさんも、ゴンダの手で知らず知らずのうちに移植手術を施されていたという、可能性…」


「まさか、そんな」


「結果は分からない。あと気になることはもう一つ。そこに記されているのは全て女性…アモウ君を除いてね」


「あっ…」


「ゴンダがどういう理由で女性をメイン被験者に選んだのかは分からないし、何故そこに男性であるアモウ君が含まれているのかも分からない。ただ、間違いないのは…そこに記されていないキムラ某が変異した、あの蝶々の化物。あれが奇声を発した途端に、被験者達に異常が生じたこと。多分、あれが被験者達の覚醒を促す最後の信号だったんだと思うわ…」


「しかし、覚醒したのは…」


手元のリストを見る。


「シロンさんと…アキノさん。あとは…」


「そこの坊や。そして」


「トウコさん…ですか」


ゴンダに食って掛かるアモウを、殴り飛ばしたトウコの姿が脳裏に過る。


一瞬、蜂のような姿に成っていたことを思い出した。


「トウコさんに関しては、もう既に覚醒していたんだと思う。あの時、苦しむような素振りはしていなかったでしょ」


「確かに…」


「リストの中で、無事に覚醒…奴らの言い方で言えば、セルアウトでいいのかしら?とにかく、それを果たしたのはたった四人だけ。キムラ某を含めれば五人…」


「あとは…ゴンダさんも、あの怪物の奇声を聞いても何ともないようでしたが…」


「十中八九、あいつ自身もそうなんでしょうよ。スプライト…と言っていたようだけど。炭酸飲料かと思ったら、妖精を指す言葉のようね。馬鹿馬鹿しいったらありゃしないわ」


イズミは、今度は試験管に入った薬液を取り出してみせた。


「何連(いずれ)にしても、わたしもエツコさんにも変化は起きなかった。ただ一番気になったのは、やはりアモウ君のこと」


「さっきの注射針はそれですか」


「わたしもわたしなりにこの一週間、研究したわ。で、奴らの残した資料からこれを作り出した…ほんの少しだけどね」


「……」


「胡散臭そうな顔をしているわね?これはアンチセルゲノム…セルアウトの進行を抑える薬品よ」


「何故それを彼に」


「言ったでしょ。わたしだって計画には反対だと」


「理由になっていませんよ」


「…その下のページを見てご覧なさいな。被験者の個別のカルテがあるじゃない」


「ありますね…しかしそれが…ん?」


「アモウ君のカルテ、真っ白でしょう?」


他の被験者のカルテには、詳しく書き込みがされ、経過状況やその為諸々の情報が見て取れる。だが、アモウのそれは白紙同然だった。いや、厳密には端に小さく


「完成型…?」


そう、書かれてはいたが。


「唯一の男性被験者だし、恐らくアモウ君は特別な個体だった。わたしはそう踏んだ。だから、さっきの騒ぎに便乗して、これを打ったのよ。…完成型の表記が何を意味するのかは、わたしにも分からないけどね」


「彼が死んでいたらどうするつもりだったのです?」


「さあね…その場合は考えていなかったけど。今となっては」


「彼の異変を妨げて、どうするのです?」


「そうね…彼には戦ってもらわなくちゃいけないから…たぶん」


イズミは、悲しそうに溜息をついた。


同時刻。


廃れに廃れた秋津理化学研究所。


その廊下で、震えながらへたり込んでいたのは、トモエに他ならない。

アップにしていた髪を振り乱すように下ろし、定まらない焦点で只々床を見つめることしかできないでいる彼女に声を掛けたのは、イズミと共に避難を決め込んだ経理部門のエツコだった。眼鏡を掛けた、やや神経質そうな顔立ちをした初老の女性だが、表情は意外にも穏やかだった。


もう、かれこれ二時間以上もこの状態だが、エツコは特に意に介さなかった。


「仕方がないもの」


何度目の言葉かはわからない。だが、変わりゆくアモウの姿を間近で見ていたトモエの心境は痛いほど理解出来た。


「エツコさん……あ、アモウさんは…」


「生きてるわ」


「い、生きてる!?あの化物がっ…い、いや…」


「落ち着いて。彼は今眠ってるわ。イズミさんの措置で。化物なんて言い方…よくないわよ」


「措置!?措置ができるんなら、殺してよ!?殺さなきゃ…知ってるでしょ!?あれはもう人間じゃない…昆虫人間よ!?化物よ!?」


「アモウ君は少なくとも、人間は襲っていない…まだ望みがあるの。友人のことを、少しは信用なさい」


「友人!?いらないわ、そんなもの!!あんな奴、友人なんかじゃないわよ!!」


「トモエちゃん!」


再び取り乱すトモエを、エツコが押さえつける。


「やめなさい!今はとにかく落ち着いて!!」


「…ううっ…」


トモエの脳裏に蘇るのは、アモウのあの顔だった。


複眼化した眼に、額から伸びた触角。そして、口元から伸びた三対の牙。


あれのどこが、友人だった彼の顔だと言えるのか。


気持ちが悪すぎて、鳥肌が立つ思いだ。


「アモウさん…どうなったんですか」


「…ゴンダ君の計画に利用されたんだと思う。多分…」


「セル・プロジェクトですか…」


「…そう」


「アモウさんも、加担していたんですね…」


「それは違うわ」


「でも…彼…あんなになって…」


「そうね。気の毒だと思うわ。私も」


「放っておいていいんですか」


「今は、イズミさんとサクマさんが見てるわよ」


「危ないんじゃないですか」


「トモエちゃん…」


「あの蝶々の化物みたいに…醜い…姿の…怪物に…なっちゃうんじゃ…」


「…そうならないように、イズミさんが尽力してくれてるの」


悔し涙とも分からぬ涙を流しながら、言葉を詰まらせるトモエ。


エツコは、そっと彼女の肩をさすることくらいしか出来なかった。








秋津理化学研究所が、未曾有のバイオハザードに見舞われてから数時間後。時刻は、はやいもので既に夕闇に覆われた夜となっていた。


未だに止まぬ雨が叩きつけられる市街地…その街路樹の傍らで、苦しみながら腰を下ろしている人影があった。


アキノである。


「はははっ…どーして忘れてたんだろうナア」


口元を押さえ、荒い息を抑え、しかし彼女は自身の身体に起きた異変に気付いていた。


いや、正確には思い出した、というべきなのかもしれぬ。





(やめろよテメェ!!何のマネだぁ!)


(うるさいんだよ、お前は。折角、おれが実験の被験者として選んでやったのに)


(はぁぁ!?実験…?ま、まさか…おい!?)


(そ。お前もセル・プロジェクトの被験者だ。今からお前にその移植手術をするからさ、ジタバタすんなって)


(ざ、ざけんなデブ…!!何であたしが…お前なんかに…)


(気にするな。手術が終われば記憶は消しておいてやるから。な?)


(何が、な?だ!?やめろ!?離せっつってんだろ!!)


(アキノちゃん。ゴンダさんの計画に携われるのよ?もっと誇りを持たなくちゃ)


(トウコ…テメェも…デブの言いなりかよ!!)


(トウコ。準備して)


(かしこまりました)


(か、かしこまるなトウコ…!!離せぇ!この台から下ろせ!!じゃなきゃ、ブッ殺すぞ!!)


(アキノ。今までよくやってくれたよ、お前は。シロンよか、マシな個体になれるかもな?)


(やめっ…)





脳裏にフラッシュバックする、あの手術台ごしの照明と、ゴンダとトウコの顔。


思い出した。


自分も、あいつに利用されていたのだと。


笑いが込み上げてくる。


「何もかも忘れて…あんな計画に乗って…ホント、バカみたい」


涙が、流れ落ちる。


街灯に照らされた、水溜り。その水面に映る自分の顔は、所々ひび割れており、額には何かが生えたような形跡があった。


アモウと同じだ。


多分、こっから触角でも生えてたんだろう。


「仕方がないのかも」


独り言を、また呟く。


「生き方、変えなきゃーね」


涙を拭ったアキノが立ち上がる。


その背中から、二対の翅が開いた。







-Junction




Akitsu RIKEN Staff Profile File 4


Name:Izumi Izumoto

ID No:04510520

Age:49

Birthday:2/14

Height:150cm

Weight:42kg

Blood type:A

Affiliation:Medical device development laboratory







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